見出し画像

神語が示す人々と自然との関係!八岐大蛇の正体とは?【上巻】⑸ ヤマタノオロチ退治ー日本最古の歴史書『古事記』⑫ー

こんばんは。りたろです。

自らの持ち味を社会に貢献する「『和』の学級経営」を軸に発信しています。


今回は、

「日本人のための『和の国・古典文学』講座」という主題のもと

『古事記』の中にある

「ヤマタノオロチ退治」(上巻)を紐解くことで、

『和の国・日本』とは何か?を考えていきたいと思います。



神語が示す人々と自然との関係!八岐大蛇の正体とは?【上巻】⑸ ヤマタノオロチ退治ー日本最古の歴史書『古事記』⑫ー
【今日の内容】

1)大蛇退治に備えてスサノオがとった策略とは?  
2)ヤマタノオロチを一気に討伐!!  
3)ヤマタノオロチの正体に迫る!
4)日本文学のはじまり!「世界最古の和歌」とは?



前回の記事では、


画像1


高天原から追放されたスサノオノミコト

中つ国の出雲に降り立ち、

アシナヅチテナヅチの話を聞いて、

ヤマタノオロチと闘うことを決意したところまで

お話してきました。


今回は、

その続きとして

スサノオノミコトがどのようにして

ヤマタノオロチと闘うのか?

についてお話していきたいと思います。




1)大蛇退治に備えてスサノオがとった策略とは?



画像2


『私の名は、スサノオノミコト。天照大御神の弟である。たった今、高天原から降りてきた。クシナダヒメをもらい受けたい。』


「なんと!!!天照大御神様の弟君であらせられましたか!ぜひとも、娘をもらってください!!」


「しかし…。スサノオ様。ヤマタノオロチを退治するとのことですが、一体どのようにして退治をするのですか?」


『うむ。私にいい考えがある。ぜひとも、そなたたちにも協力してもらいたい。』


と言って、スサノオの作戦通りに

アシナヅチ、テナヅチが動いていきます。



画像3


まず最初に、スサノオがしたことは、

なんと!!

結婚したクシナダヒメをすぐに『櫛』に変えてしまいます。

そして、

『櫛』に変えると自分の髪に挿しました。


櫛名田比売を『櫛』に変える…

なんともちょっとしたダジャレだと思いますが、

ここからも人間サイズのクシナダヒメを髪の毛に挿してしまうのですから

スサノオの大きさがどれほどであったかということが

よくわかると思います。


そして、

スサノオはおしゃれのために櫛を挿したわけではありません。


アシナヅチ、テナヅチは「山の神」の子。

そして、その二人から生まれたクシナダヒメも

「山の神」の子孫です。

クシナダヒメを自分に身に付けることは、

この中つ国(地上世界)に縁もゆかりもないスサノオが

中つ国に縁の深い「山の神」の霊力を身にまとうことを

意味しています。


画像4


そして次にしたことが、

アシナヅチとテナヅチに命じて

8度繰り返し醸造したお酒をつくらせ、


画像5


家の周りを八つの門を持つ垣根をつくって囲み、

穴ごとに台を置いてそこに酒船を置き、

強いお酒を入れるようにしました。



ちなみに、

老夫婦に命じただけでスサノオはここまで何もしていません(笑)


自分から退治するぞ!といった割には

指図しただけで結局何もしませんでした(笑)




2)ヤマタノオロチを一気に討伐!!



そうして準備が整いました。


そうこうしているうちに


画像6


アシナヅチから聞いた通りの姿をした

ヤマタノオロチが現れました。


眼は赤く
スギやヒノキが生えています。
そして、
峰8つ、谷8つにまたがる巨大な身体。
腹には血がにじんでいるとんでもない化け物です。


画像7


スサノオは、

アシナヅチ、テナヅチに逃げるように伝え、

ヤマタノオロチと対峙します。


このヤマタノオロチ。


実は、大のお酒好きだったらしく、

スサノオの策略通り

ガブガブとお酒を飲んでいきます。


ちょうど8つ用意されていたので

人首一つグビグビ一気に飲み干しました。


頭が八頭分あるからなのか

一気にお酒が回り、気分がよくなり

すぐにベロベロになりました。

そして、すぐにぐっすりと眠ってしまったのです!


目の前には、

ぐっすりと眠った大きな怪物。


ここを狙わないわけがありません。


画像8


『よしっ!寝たな。狙い通りだ。そろそろやるかあ。』


スサノオは腰に巻いていた十拳剣をすっと抜いて

次々に大蛇の頭に剣を突き刺し、

退治したのです。



…なんか思っていた勇ましいスサノオの姿とは違いましたか?(笑)


戦略は立てましたが、

老夫婦にすべて準備させ、

眠ったところを一気に攻める。


実は、これからも『古事記』には

このように賢く戦うための知恵がたくさん書かれていくのです。



最後に尻尾を斬ろうとしたとき、


「カキンッ!!」


と何かに当たる音がしました。


不思議に思い、剣を見ると

なんと!スサノオのめちゃくちゃ強い剣が掛けてしまっているのです。


よく見ると


画像9


尾っぽから

それはそれは神々しい剣が出てきました!


じつは、これが


『草薙剣(くさなぎのつるぎ)』


なんです!!


画像10


これで

あの「三種の神器」がついにすべて登場しましたね!

「三種の神器」は天皇が天皇であることの証であると言われています!


そして、

スサノオは

アマテラスに『草薙剣』を献上したのです。


こうして、八俣大蛇を撃退し

アシナヅチ、テナヅチは助かり、

スサノオとクシナダは幸せな時を過ごしたのでした。



3)ヤマタノオロチの正体に迫る!



先ほどのお話で、

八岐大蛇から『草薙剣』が出てきた。


つまり、


画像11


八岐大蛇の正体は『草薙剣』だった


と言うことができます。


八岐大蛇の身体の中に剣があったわけではなく、

剣が何らかの理由で肉体をもって

八岐大蛇という形で姿を現した。


また、

もう一つの見方もあります。


それは、


大自然の摂理


という見方です。


出雲の国(現在の島根県)には、


画像12


『斐伊川(ひいがわ)』


といわれる川が流れています。


八岐大蛇は


出雲を流れるこの斐伊川の氾濫


を意味しており、


八岐大蛇の退治は『田を守るための治水工事』


を意味するという説もあるんです!


例えば、


画像13


海からは、

塩や魚や貝やいろいろな海産物があり、

「海の幸」といわれるようにたくさんの恩恵を受けています。


一方で

東日本大震災では約2万人近い人を津波が飲み込んでいきました。


「八岐大蛇」という化け物が人を喰らい、さらっていく。

でも、それは大自然の象徴であり、

人間と自然との関係性を表しているのかもしれません。




4)日本文学のはじまり!「世界最古の和歌」とは?



八岐大蛇を倒したスサノオは、

出雲の地に宮殿をつくる場所を探します。


そして、


いい場所を見つけて

「大変すがすがしい心だから」という理由で


その地を


『須賀(すが)』


と名付けました。

(ただのダジャレですね(笑))


そして、

この地名は今でも


画像14


『島根県雲南市大東町須賀』


という名で残っているんです!!


画像15


その須賀のお宮をつくったときに

雲が立ち上ったそうです。

それで、スサノオは次の和歌を詠みました。


画像16


八雲立つ
出雲八重垣 妻籠みに
八重垣作る その八重垣を

※『たくさんの雲が立つ出雲の国に、幾重も囲って妻と住むために、幾重も垣をつくるよ、幾重もの垣を』という意味です。


「和歌」とは日本独特の詩のことです。


『古事記』『日本書紀』を通じて

百首以上も和歌が収録されていますが、

歌が登場するのはこれがはじめてです。


つまり、

『古事記』は最古の和歌集でもあり、


この和歌が


『わが国最初の和歌』


ということになります。


『五・七・五・七・七』
合計三十一音です。
そのため、三十一文字(みそひともじ)と呼ばれています。


歌は地上にいる神の行為として始まり、

人間の営みとして

「天地を動かし鬼神をも動かせる」ものとして、

日本人の文学として大切にされてきたのです。




日本国は、建国してから令和3年で、2681年。

『現存する世界最古の国家』です。


『古典文学』に触れると、

1000年以上もの間、

いろんな時代の日本人が

「きれいだな!」

「おもしろいな!」

「大切に伝えていきたいな!」

と感じたり、考えたりしてきたことが分かります。


国際情勢が混沌とする時代だからこそ、

まずは、大人であるわたしたちが

日本人の失いかけていた、日本人の一番大切な部分


『和の精神』


を取り戻して、一人一人が輝く。

大人が輝けば、子供が輝く。

子供が輝けば日本国の未来も輝く。


一緒に、『和の国・日本国』を楽しく学びましょう!



最後まで、お読みいただきありがとうございました。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?