【No.1073】それ、反省した意味ある?

気づいてしまったのですが、失敗は成功のもとというのは、ケースバイケースではないでしょうか。ケースバイケースというか、それは人次第とも言えますね。マンバイマン?

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昨日は、勤めている学習塾で、プロとしてあるまじき行動を取ってしまったと書きました。詳細は省きますが、反省として、何事も「前倒し、前のめり、つんのめり」が重要で、そのような姿勢を自分自身にインストールし、周りの人にも提案していく努力が必要だと書きました。

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ただ、まあ、何とかなってしまうんですよね。ミスしても。

昨日、反省したミスは、なんとかなっちゃったんです。

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今回間違いを犯しました。反省をして、前のめりの精神の大切さについて文章を書きました。何も書かないよりは、この体験談は記憶に残るでしょう。

でも、その間違いと反省を暗記しようとしているか、それは疑問です。

僕を含め、多くの人はいつも間違えたりミスしたりしているはずなのです。小さなものは気づかないか、忘れているだけで、「成功のもと」は常にそこらへんにあります。失敗をどれだけ受け入れ、成功につなげようとしているのかは、人それぞれなのでしょう。

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一時期、自己肯定感や自尊心といった言葉をたくさん見かけました。そういった言葉が流行っていたとするなら、自分で自分を肯定できず、「またやってしまった。また失敗した。だから私はダメなんだ」と思ってしまっている人が多いのでしょう。とすると、多くの人が後悔するような失敗をしているということを意味しています。

しかし、その失敗を反省して改善に繋げようとする人がどれだけいるのか、また、その改善案をどこまで実行しようと考えているのか。一度は実行したとしても、実行し続けられるか。疑問が残ります。

人は忘れるものなのです。忘れず暗記しようとしているかな。

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失敗は成功のもととは言うんだけれども

一方で、多くの失敗が、時間の経過などで、成功とは違う形であっても、何とかなっちゃうんですよね。

何とかなっちゃうと忘れちゃいますよね。

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かの有名なエビングハウスの忘却曲線によれば、人は忘れる生き物です。何度も忘れ、何度も思い出すプロセスが、情報を覚えるために必要だと言われていますが、

積極的に覚えようとする努力も大切だと僕は感じます。

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何回も失敗するほど行動できていますか。普通はまず行動が足りないので失敗の数も足りない。だから、記憶として定着することも少ない。

というのも、誰もが失敗することは避けたいと思います。たとえ失敗をどう受け入れるか、失敗をどのように成功に繋げるかの方法を知っていたとしても、わざわざ失敗したいと願う人は少ないのではないかと僕は感じます。

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今回は、なんとかなっちゃいました。

問題が解決され、お客さんとの良好な関係も回復し、ストレスに感じることも現時点ではありません。

でも、すぐになんとかなっちゃったからこそ、近々また同じ間違いを犯すんじゃないかなと思っちゃいますよね。

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失敗は成功のもとというのは、失敗をして、「転んでもただでは起きん!」という決意のもと、失敗を覚えようとするような人にとってであり、

ただ漫然と、「今日もやらかしちゃったなあ。これから気をつけよう」「始末書かあ、めんどいなあ」とか考えながらでは、失敗は成功のもとといえるのでしょうか。


「失敗は成功のもと」という言葉は、失敗したときに「転んでもただでは起きん!」という強い意志を持ち、その失敗から何かを学ぼうとする人にとってのものです。

ただ漫然と「今日もやらかしちゃったなあ。これから気をつけよう」とか「始末書かあ、めんどいなあ」と思いながら生きているだけでは、果たして「失敗は成功のもと」と言えるのでしょうか。

失敗して、振り返りをして、積極的に覚えようとしない限りは、「失敗は成功のもと」という言葉の真意をはき違えているかもしれないなと。

そんなことを2日連続で反省しました。

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