【646】「分かった!」て言うけど本当にわかってる?
「分かる」とは「分ける」こと。
ボクはコレを聞いたとき、なるほど!と感動しました。
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「分かる」と「分ける」は同じ漢字です。
分ける、つまり、区別することで、
「わかる」という状態になるそうです。
「わからない」なら、
分けて区別できていないことになります。
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例えば、「字を書くもの」といっても
エンピツ、ボールペン、万年筆など、
どれか「分かりません」
「字を書くもの」のうち「消せるもの」
という条件を加えて、区別したとき、
エンピツだと「分かる」ことになります。
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スポーツの解説者は、選手の技を見て、
すぐに技名が「分かる」。ボクは「分からない」。
今これを読まれているあなたは、ボクがなんのスポーツのことを話しているか「分からない」から、ご自身で何かのスポーツを想像されているはずです。
でもボクが「トリプルアクセル」「3回転トーループ」の区別がつかないといえば、フィギュアスケートのことかと「分かる」
ボクは、女性アイドルグループを見ても全員同じ顔に見えます。顔の「区別がつかない」ので「分からない」
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プロと素人の違いは、この「分ける」力の差だと思っています。
ビジネス本には、問題を解決するために因数分解しろと書かれていますが、
プロやベテランは、1つの問題を見たとき、
原因を細かく「分けられる」ので、 次の打ち手が「分かる」
経験が浅い人は、原因があいまいにしか「分けられない」ので、打ち手が「分からない」
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子どもたちに勉強を教えていると、すぐ
「分かった!」と言います。
周りが「分かった?」と聞くからかもしれませんが、ホントに分かってる?と疑問に思います。
注意が必要なのは、おそらく単元の内容は
ちゃんと「わかった」でも、
単元を超えると「わからない」
英語なら、be + ~ingは進行形だと言えば
進行形の単元は「分かる」
interesting など形容詞も「分かる」
a girl standing thereは現在分詞というのも
分詞の単元では「分かる」
でも、長文の中でingが出てくると
それが進行形なのか分詞なのか形容詞なのか
区別がつかなくなって「分からない」
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算数も一緒で、単元テストでは「分かる」
でも範囲の広い単元では、どれを使ったらいいのか
「わからない」
かけ算だけ、わり算だけ、ならできるけど
割合になると、かけ算を使うかわり算を使うのか
「分け」が「わからない」
教えるというのは、「分ける」お手伝いすること
とボクは理解しています。
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