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コーカイ日記30

6/29
晴れ、40℃。
日を跨いでしまったが少し書いておく。
暑さがすぎる。帰宅後、小泉義之の『デカルト哲学』を読む。第一章の途中から読んだが、なかなかにやばい徹底具合、道徳観念を根本から再考するもの、なので、初めから読み返した。離脱道徳との章名の通り、デカルトの示す第一格律から第三者格律に沿って精神的生活の純化が進められる。カントやロックを社会実在論者、デカルトを社会唯名論者とし、後者の価値観に分け入っていく。私たちの現代社会はカント以降の近代社会の延長なので、カントの価値観は受け入れやすい、というより今日の私たちとって当たり前となっているものだ。こちらは世俗的生活、あるいは世俗的社会、いわゆる道徳的道徳の内容である。これに対しデカルトはそのいわゆる「道徳」から見たら不道徳と見えるような道徳を展開していく。そしてそれは私たちの精神の根本に関わるところに価値を置く極めてラディカルな道徳論である。少しこんがらがっているので整理しながらまた書くことにする。また明日。了。

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