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コーカイ日記339

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晴れ、気温不明、暑かった。
夜勤明け。AKB主催、ウル4オフ対戦大会、関東VS東海対抗戦。現地応援予定だったが眠すぎて夜勤明け直行はできず、イベント終了後の夕方に新宿に着く。途中山手線の急停車があって少しビビる。電気が消えると不安になる。常時電気的に接続しているのが当たり前過ぎて感覚がおかしくなっているのかもしれない。人も物も電気も流れ続けている世界。トラブルは程なく解消されまた流れの中に戻る。もう少し止まっていても良かったのに。
新宿の街を歩く。人と食べ物と排気ガスの臭いの混合気、消防車と救急車のサイレンと横断歩道のメロディーの混声合唱、笑い声と罵声の舞踏、西洋も東洋もごちゃ混ぜになって縦に詰め込まれたビルの群れ。臓器の中の様なところ。風は生暖かくチリに塗れた空気をゆっくりと運んでくる。くしゃみが出る。歩行者の行進、すれ違う肉の塊たち、横断歩道に容赦なく突っ込んでくるタクシー、けたたましいクラクションは遠吠えのように夜空に消えていく。味が濃すぎて美味いのか不味いのか分からないつけ麺を食う。骨と肉、骨と肉。柔らかい劇物。刺激に満ち溢れて飽和した世界。広告広告広告。効果効果効果。即即即。休みなしに流れてくる情報と物の流れを捌く人々。あれは要らないこれは要る。あの子が欲しいその子じゃない。誰もがいて、誰もいない。ああ、やはりたまには外に出るべきだ。この世界には人間が生い茂っている。この繁茂を掻い潜って生きる。ぼくはここにいて、くしゃみをしている。了。

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