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強豪校を構成するエレメント

どんなスポーツにも強豪校が存在する。
強豪校を構成するエレメント(要素)とは何か。今回はそれについて指導の観点から書こうと思う。

強豪校の指導に共通するエレメントとは。
様々な競技で多くの強豪校を見ていて真っ先に思うことは、選手達がみんな“必死"だということだ。

選手達は汗をかきながら必死に走りまくる。必死に声を掛け合う。
『必死に考える。』

今の時代、選手が全員坊主頭で、監督は絶対で、倒れるまで走り込みをするなんて通用しない。全国優勝するチームの選手の多くがウォーミングアップ時に笑顔を浮かべる光景も近年になって増えてきた。
その競技を純粋に楽しんでいるのだ。
これは強豪校に共通するエレメントかもしれない。『好きこそ物の上手なれ』とはよく言ったものだ。

しかし、強豪校の選手達は練習中ずっと笑みを浮かべている訳ではない。笑顔なのはあくまでウォーミングアップ時のみ。技術練習や試合展開練習が始まると彼らの顔はガラっと変わる。“必死"だ。目の前の競技しか見えなくなる。それほどまでに集中する。必要な掛け声以外はなく、皆が思考に囚われる。
『脳が汗をかく』
とはこのことだと痛感する。

また、上で必死に走り込みをするなんて時代錯誤だと伝えたが、あくまでそれは走り込みに関しては、、だ。

試合において必要なフィジカルトレーニングは合理性を求めた上で、とことんやり込む。徹底的に追い込む。戦術練習においてもスプリントが組み込まれているケースも多く、選手達に談笑する余裕などない。
これもまた、選手達が“必死"になるカギであり、良い意味で目の前の競技しか見えなくなる、いや見なくなる要素だろう。

監督やコーチが怒鳴る光景は昔の時代では当たり前のようだった。では、今はどうだろう。

今も監督やコーチが声を上げることはある。
ただこれは“怒る"訳ではなく、“叱る"ことをしている。
選手が「クソ」や「死ね」など突発的に出てしまった言葉に対して、競技に取り組む姿勢に対して、スポーツマンシップの観点から見て注意する。その競技が上手いだけの選手は要らない。まず1人の人間として真っ当であることをスポーツを通じて教育する。これは昔の感情に任せた「怒る」ではなく、教育として道徳から「叱る」をしている。
これも強豪校を構成している1つのエレメントだろう。

以上、

〇競技を楽しめる環境作り
〇必死に考えさせる
〇合理的に身体を追い込む
〇怒るではなく叱る

この4つが強豪校を構成するエレメントだと考える。

本気で勝ちたい人へ。

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