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都合よく羽ばたけたなら きっとここには居なかった

今は、「風の時代」と呼ばれているらしい。

お金、物、結婚といったような目に見える物事に拘る「土の時代」から、
情報や知識、創造性、自由といった目に見えない物事を重んじる「風の時代」への転換期を迎えている。

ネットで容易に情報にアクセスしたり発信したりできる世の中。
流行りも地位も流動的。
これまでのステレオタイプな観念は打ち壊され、多様性の容認へとアップデート。
私も、SNS等を通じて色々な人の価値観や置かれた立場に触れて救われた。
「自分だけじゃないんだ」
「味方はここにもいるんだ」
って思えた。
取り囲まれた環境だけが全てじゃないと知った。

私にとっての幸せは「母の求める幸せ」だ。
学歴、安定した仕事。母の希望を叶えるために努力してきた。
あとは結婚と出産だけ。
でも、私の人生それでいいのだろうか。
風の時代の中で、土の時代的な価値観を強要されているだけではないか。
私が生きづらいのは、そぐわない生き方をしているからでは?
私にとっての、私だけの幸せって何だろう。
葛藤。逡巡。混乱。
何も考えず、与えられたレールの上を進むだけの子ども時代は楽だった。
大人となって自分で道を切り開かねばならなくなった。世界が広がって、進んできた道が正解かも分からなくなってきた。


好きなように飛んで行けたなら、きっとここには居なかった。
ここではないどこかに行きたい。
でも、今からどこに行けると言うのか。
もう全て遅いのではないか。

ねぇ、私おとなになりたくなかった。

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