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帰ったらおでんがあると思えば

今日から冬の風に変わった。
彼氏の家から帰ってきて、静かな部屋で毛布にくるまる。
身を切る寒さのような寂しさ。
あぁ、貴方がずっとそばに居てくれたらいいのに。

明日からの1週間がすごく憂鬱。
11月は毎年仕事が上手くいかない。
何故だろう。
朝から仕事に行くのも億劫になる程の寒さのせいではなかろうか。
夜も長くなるから早く眠たくなる。
何しろやる気が起きない霜月。
平日ご飯も作りたくない。日持ちする作り置きでも作ろう。

気力を振り絞り、おでんを作ることにする。
白だしとみりんとお塩。それとアゴだしパック。
シンプルな味付け。
火の通りにくい大根はレンジでチン。
牛すじは下処理が面倒くさいから入れない。
代わりにソーセージを入れる。
パリッとした皮の中から溢れる、出汁を含んだ肉汁。
意外とおでんの具で一番好きかもソーセージ。
卵は味がしみしみの固いものが好き。
厚揚げとコンニャクはマスト。
手羽先も入れると鶏の美味しい油が溶け込んでいい感じ。
トロっと感を出したいから、今日はオクラも入れてみよう。
あれこれ入れてたら、鍋から溢れそうな程具沢山のおでん。
これで寂しくないな、って何となく思う。

できあがり!

みりん多めの、甘くまろやかなおでんの完成。
白だしもアゴだしも入れたから風味がしっかりしててそのままでも美味しい。
辛子、七味、味噌、柚子胡椒などを付けて味変すれば何日でも食べられる。
個人的に最後はうどんにして食べるのが好き。

この日曜日の苦労のお陰で、これからの5日間を乗り切れる。
どんなに辛いことがあったって、寂しくったって、
「帰ったら熱々のおでん達が待ってる。」
と思えば少しは力が湧いてくるはず。

頑張れ、踏ん張れ。大丈夫。


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