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新型コロナウィルス感染症流行下におけるストレスへの対応について

新型コロナウィルス感染症の流行とそれに伴う対応により、ストレスを感じている方もいるかもしれません。不安定な時期だからこそ、ストレスへの対応を心がける事は大変重要です。

◯ストレスえの要因


・自分や家族の健康に対する懸念や不安
・睡眠や食事パターンなどの生活パターンの変化
・睡眠不足や集中力の低下
・メンタルヘルスの悪化
・慢性的な健康問題の悪化
・アルコール、タバコ、その他薬物の使用量増加など

◯ストレスを強く感じる方


ストレスの感じ方は人それぞれですが、特に以下のような方はストレスを強く感じる可能性があります。

・高齢者や新型コロナウイルス感染症重症化のリスクの高い疾患を有する人
※糖尿病、心不全、呼吸器疾患、透析を受けている人、免疫抑制剤や抗がん剤等を使用している人など

・子供と10代の人
・新型コロナウイルス感染症患者に対応する人
・精神疾患を有する人

◯ストレスへの対処法


・ソーシャルメディアから離れる時間を持つ
情報の収集も大切ですが、感染症に関するニュースを繰り返し見聞きしていると、動揺を招くことがあります。
・身体のケアや運動:深呼吸、ストレッチ、瞑想
人混みを避けて、1人や限定された人数で散歩する。家の中のには等でできる運動(ラジオ体操、自治体のオリジナル体操、スクワット等を)行う
・家事(庭いじりや片付け、立位を保持した調理など)や農作業などで身体を動かす
・バランスのとれた健康的な食事
・十分な睡眠
・ストレス軽減のためにアルコールや病医院で処方された薬品以外の薬物に頼らない
・リラックスする時間を作る
・他の人との関わりを作る
家族や友人など信頼できる人と電話、メール、手紙、SNSを活用した交流

◯以下のいずれかに該当する方は下記を目安に「帰国者・接触者相談センター」にご相談ください。


少なくとも以下のいずれかに該当する場合には、すぐご相談ください。(これらに該当しない場合の相談も可能です)。
*息苦しさ(呼吸困難)、強いだるさ(倦怠感)、高熱等の強い症状のいずれかがある場合
*重症化しやすい形で、発熱や咳等の比較的軽い風邪の症状がある場合
※高齢者、糖尿病、心不全、呼吸器疾患(COPDなど)などの基礎疾患がある方や透析を受けている方、免疫力製剤や抗がん剤などを用いている方
*上記以外の方で発熱や咳など比較的軽い風邪の症状が続く場合
(症状が4日以上続く場合は必ずご相談ください。症状には個人差がありますので、強い症状と思う場合にはすぐに相談してください。解熱剤などを飲み続けなければならない方も同様です。)

*精神疾患で治療中の方は、治療を継続してください。もし症状の悪化や新たな症状が見られた場合には、かかりつけ医にご相談ください。

出典・監修:東京医科大学 精神医学分野主任教授 井上猛