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面白い作品のログラインは、誰にでも書き起こせるほど明確だ

ログラインとは?

1つか2つの文 (センテンス) で、ストーリーの要点を言い表したもの

プロット (物語) - Wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%97%E3%83%AD%E3%83%83%E3%83%88_(%E7%89%A9%E8%AA%9E)#cite_ref-35

シナリオを作成する上で重要な指針となるもので、それを軸に話を考えていくとストーリーがぼんやりしない、というもの。

『AがBと出会いCする』みたいなつくりになっている。

『鶴の恩返し』
翁が罠にかかった鶴を助け(出会い)、その鶴が人間の女性に姿を変えて翁とその妻に恩を返すが、実は自分を犠牲にして恩を返していた。

シナリオを書く上で……というより何か物語を構築する上で必要な技術のはずだけれど、慣れてないのにいきなりこれを自分に適用しようとすると結構難しいことがわかった。

というわけで、自分が面白いな〜と思った作品のログラインを自分なりに考えて書き、練習してみよう。

漫画作品

今回は僕が読んだことがある作品で考えてみる。

ブルーピリオド

最近読んだスポ根系で一番面白かった作品。

成績優秀かつスクールカースト上位の充実した毎日を送りつつ、どこか空虚な焦燥感を感じて生きる高校生・矢口八虎(やぐち やとら)は、ある日、一枚の絵に心奪われる。その衝撃は八虎を駆り立て、美しくも厳しい美術の世界へ身を投じていく。美術のノウハウうんちく満載、美大を目指して青春を燃やすスポ根受験物語、八虎と仲間たちは「好きなこと」を支えに未来を目指す!

これでは一行ではないのでこれをぎゅっと凝縮。

青年が芸術に出会い、美大を目指す話

といったところか。
しかしこれでは面白そうには見えない。もうちょっと読んだ人の目を惹きたい。

何事にも本気になれない青年が一枚の絵に出会い、美大を目指す話

ちょっと具体的になった。ここにひと波乱入れてみる。

何事にも本気になれない青年が一枚の絵に出会い、友や自己と戦いながら、美大を目指して成長していく話

僕は原作コミックスを読んでいるので、このログラインで十分伝わる。他の人はどうだろう?

もし未読で、このログラインを読んで「面白そう」と思ってくれた方がいたらぜひ読んでほしい作品。

ベイビーステップ

僕が一番好きなスポーツ漫画。

マジメ少年+美少女×テニス=熱血スポコン!? ――成績はずっとオールA! 几帳面でマジメな“エーちゃん”が、ちょっぴりいい加減!? でも、テニスに懸ける情熱だけはマジメな美少女“ナツ”と出会ったことで、テニスの魅力に取りつかれて人生激変!? 快感、そして悶絶のらせん……。数式じゃ表せない、衝撃的な人生の化学変化が始まった!!

一行に凝縮。

青年がテニスに出会い、テニスに熱中していく話

さらに具体化どん。

几帳面で真面目な青年が、プロテニスプレーヤーを目指す女の子とテニスに出会い、テニスに熱中していく話

これは、要素が複数含んでいる気がする。ベイビーステップはログラインが1個で表現できない気がするので、分解してみる。

几帳面で真面目な青年が、ちょっぴりいい加減な女の子と出会い、共に成長していく話

勉強好きの几帳面で真面目な青年がテニスと出会い、その几帳面さを活かしてテニスプレイヤーとして成長していく話

のふたつがメインではないだろうか。
作者さんの意図がもし違ったとしても、この方がわかりやすいのは確かだ。

2つ目に『勉強好きの』を追加したのは、テニスというスポーツにハマっていく話と対比になる要素だと考えたから。
また、勉強好きと几帳面さが主人公エーちゃんの最も特徴的な強みになっているので、このログラインは読者の目を惹くのではないか。

なおこのベイビーステップは僕の人生にものすごい影響を与えてくれた。
未読の方はぜひ。

TSUYOSHI 誰も勝てない、アイツには

スポ根ばかりだったのでこちらを。一気読みしてしまった作品。

“最強”を求めた者が必ず行きつく人物。 その名は「TSUYOSHI」。 「最強」ということ以外、謎に包まれた彼は一体何者なのか――!?

一行に変換。

ある男が男と出会い、戦いに巻き込まれていく話

シンプルすぎた。わかるけど、ナニモワカラナイ。
少し具体度を上げる(現在無料立ち読みが可能な部分までで)。

画家を目指すフリーターなのに最強と呼ばれる男が強敵と出会い、戦いたくないのに日に日に強い敵と戦うハメになる話

かわいそう。
この物語は『〜なのに』『〜しなきゃならない』要素が目を惹く。

序盤からこの要素が物語を面白くしているのは読めばすぐにわかる。

男は最強なのに戦いたくない。でもなんやかんやで強引に巻き込まれて戦わなきゃならなくなってしまう。

テンポよく、かつわかりやすい話で非常に面白い作品なのでぜひ読んでみてほしい。

ログラインを考えてみた結果

今回は好きな作品、特に漫画で考えてみた。
一行にするのは結構難しい。好きな作品は特に一行に収まらないなこれ〜とか思いつつ書いていた。

ただ、面白い作品は作者でなくても誰でもログラインを書き起こすことができるようだ。

それくらい明確なストーリーが一貫して描かれている証拠でもある。
自分で書き起こせない程度のログラインしか書けないなら早いうちに手直しした方がいい気がする。

さて、自分の作品にどう適用していこうか?それはまた別の回で。

参考


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本業はIT企業で働いてます。作家もします。https://vtryo.me

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