見出し画像

なんで勉強するの!?

こんにちは!

皆さんは仕事をしながら、いつ、どんなときに「勉強」をしますか?

リクルートワークス研究所「全国就業実態パネル調査2018」によれば、2017年時点の1年間に、自分の意志で、仕事にかかわる知識や技術の向上のための取り組み(例えば、本を読む、詳しい人に話を聞く、自分で勉強をする、など)をした雇用者の割合は、33.1%という数字になったそうです。 つまり7割弱の人が学ぶ習慣を持っていないということです。

業種別に見てみると、

「教育・学習支援」(49.4%) 「医療・福祉」(43.4%)、「金融・保険業」(37.9%) 「情報通信業」(35.6%)

の4業種が突出しています。

資格制度が整っていたり、学びの制度が充実している職種は、自己学習がしやすく、また、教育関連、医療、福祉関連の業種は、技術の進歩や社会の変化も早く、自己学習の必要性が高い業種でもありますね。

ゾエティス

(ゾエティス・ジャパン株式会社主催セミナーで登壇した時の私 ↑ )

さて、動物看護師の私たちはどうでしょう?

これから国家資格試験がある為、勉強の意欲が高まった方々も多いかもしれませんね。

どんなきっかけであれ、勉強をして損することはありませんので、国家試験を期に勉強習慣をつけるのもとても素晴らしいと思います。

しかし!!

試験のため、も大切ですが、もっと大切な事が日常では関わっています。

それは、私たちの看護の対象である「動物」

そして、その飼い主さんたち。

私たちの仕事は、動物と飼い主さんがいるからこそ成り立つ職業であり、

そしてその動物と飼い主さんは、私たちのことを「プロフェッショナル」として見ています。

そして何よりも、動物看護業務の対価として毎月お給料を頂いています。

プロとして経験や知識を積み、成長をしていくことで、動物と飼い主さんたちへより良いサービスを提供することが出来るのです。

勉強も仕事の内、だと私は思います。

もちろん、勉強が仕事のやりがいや生きがいにつながることもあります。

要は、なぜ勉強をするのか?目的が明確であることで、「勉強をする意味」が見いだせるのではないでしょうか。

画像2


私の経験談を少しお話いたします

私は昔から勉強が好きなタイプではありますが、あまり得意な方ではありません。

なので、困ったことに、やる気がみなぎってもなかなか継続することが出来ない子でした。 

試験が終われば学んだことを忘れてしまうタイプです(笑

社会人になってからもその傾向はあり、セミナーに参加した直後はしばらくの間メラメラ燃えていますが、だんだんと炎も小さくなり、気が付けば消えています。。

そんな私が、継続的に、かつ学びを自分のもの出来るようになったのです。

そのきっかけは、「自分の知識が役立った!」と感じたこと。

ある日受付で、飼い主さんからこんなご相談を頂きました。

ダウンロード

オーナー「うちの○○(猫)が、療法食のドライフードを食べなくなっちゃって…」

私「療法食、食べてくれないのですね。それは○○さんも困ってしまいますよね」

オーナー「無理にあげるのもかわいそうだから、療法食辞めちゃダメですかねぇ?」

私「何か試されたことはありますか?」

オーナー「ふやかしてみました、あまり効果がなかったです」

私「ふやかしてみたのですね!素晴らしいです。ふやかしたり温めることで香りが立ち、食欲をそそることもあります。それでも食べなければ、フードの香りを変えてみる方法があります。ドライフードは開封すると、香りが薄くなってしまいます。香りを高めるために、空のティーバックに煮干しや鰹節を入れて、それごとフードの袋の中に入れておいてください。すると、香りがフードに移り、嗜好性が高まることが多くあります。」

オーナー「なるほど!早速試してみます!」

<1週間後>

オーナー「この間の方法を試したら、療法食食べてくれるようになりました!ありがとうございます!」

私「それは良かったです!またお困りごとがあれば、ご遠慮なく仰ってくださいね!」

勉強やセミナーで学んだことの知識が活かすことができて、役立った!

そして、感謝された!この経験が、勉強のモチベーションに繋がりました。

過去の私は、学ぶことを自己満足で終わらせていたように思います。時に、勉強をやらされていたと感じたこともありました。

学んだこと(インプット)を、誰かに伝えること(アウトプット)で、それが誰かの役に立ったり、学んだ意味が見いだせたときに、自発的に勉強しようと思えるきっかけになります。

特に、飼い主さんや動物に対して、勉強の成果が活かされると、それは私たちにとって一番の喜びに変わるのではないでしょうか。

私たちは、経験や勉強の中から得た知識や技術を、毎日当たり前のように駆使して仕事をしていますが、実はそれらの知識や技術は、自分が思っている以上に価値があるものです。

先ほどの飼い主さんの例もそうですが、フードの嗜好を高める方法は、私が何かのセミナーで聞いた内容のほんの一部で、豆知識のようなものです。

それまで、自分の中で知ってて当然、と思っていたことが、飼い主さんからすれば、「教えてくれて感謝!」「動物看護師さんに聞いて良かった!」と喜ばれることであり、そして何よりも、ただの豆知識ではなく、

「動物看護師さんが教えてくれた情報」という価値がつくのです。

うちのスタッフ、勉強しないんだよなぁ。。と悩んでいる時は、勉強がどんな意味を持つのか、本人が体験できる環境を作ってあげるのも良いかもしれませんね!

画像4


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?