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〜動物看護師としての学び 〜

私にとって、成長のために欠かせないこと。

それは、これまで出会った動物たちと飼い主さんとの出会いです。

動物看護師として、技術や知識、コミュニケーションスキルなど、これまで出会った動物や飼い主さんに教えてもらったことは数知れず。

これまで教わったことを、

動物看護師人生を通して活かし、幸せのために貢献し続けたい

と思っています。

そして、これは私の原動力でもあります。
こんな風に思ったきっかけについて、今回はお話ししたいと思います。


私は小学生の時に一緒に暮らし始めたヨーキーとの出会いから、動物看護師になろうと決めました。

愛犬が年老いたり、病気になった時に、自分が支えてあげたい、その一心でこの仕事を選んだので、就職後も私のモチベーションの大部分は愛犬の存在でした。

しかし、勤めてから数年後、突然の別れが訪れました。


私は目標を見失い。
その後、数日の間、私は不思議な感情に襲われました。

綺麗なものを綺麗だと感じない。
気分を変えるつもりで買い物に行っても、気付けば手にするものは、普段選ばない暗い色ばかり。

後で気づいたのですが、ペットロスの状態だったのかなと。
目標もやりがいも見失い、仕事を辞めようと思いました。


しばらくして、ある飼い主さんが愛犬のことを尋ねてきたので、実は、、と、つい事実をお話してしまいました。
その飼い主さんの子も、私の愛犬と同じ17歳だったこともあり、よくお互いの子のことを受付で話したりしていました。

私は飼い主さんに気を遣わせないようにと、笑顔を見せながら、愛犬を看取ったことを要約してお話したのですが、その飼い主さんは私の目を見て、頷きながら、私の話をゆっくり聴いてくださいました。

私は、飼い主さんが話を聞いてくれたことで、とても心が癒され、そしてとても新鮮な気持ちになりました。

ペットの話を聞いてもらえるって、こんなに心が救われるものなんだ、と。

そして、私は今まで愛犬の未来の為に仕事をしていましたが、この経験を期に、私は目の前の飼い主さんが、ペットとの最期が、幸せだと感じられるように、支えていきたい。
私には動物看護師として出来ることがたくさんあるということを、飼い主さんから教わった気がします。

動物のためだけでなく、飼い主さんのための動物看護師として生きる。

私が掲げる仕事における理念は、愛犬が私にくれた、最後の学びとなりました。

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