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初見リスナーへの対応とリピーターの獲得

今更で申し訳ないのですが、つい最近からIRIAMのライバーさんを観る機会が増えました。
IRIAMを触ってみて驚いたのですが、配信部屋に入室すると
「○○さんがあそびに来ました(初見)」といったメッセージが表示されて、入室者が初見さんか否かを自動的に周知されてしまうんですよね。他のプラットフォームには無かった機能なので最初の頃はビビってました。こっそり入ったつもりがバレてるんですもん。

それはさておき、入室時のメッセージが表示された時、ライバーさんが入室者さんに向けてアクションを取ってくれる事が多いです。「初見さんいらっしゃいませ~」や「おかえりなさい」の他にも歌に合わせてお迎えしてくれる個性的なライバーさんも見受けられます。
私は真面目ですから(?)一番最初の挨拶はしっかり聴くので、自分にとって心地よいアクションであったり予想を超えたアクションだった場合には、他のライバーさんに比べて強く印象に残っていますし、その後のライブも継続して視聴することが多かったです。

この現象ですが、心理学で定義されていて「初頭効果」と呼ばれています

一番最初に示された特性やアクションが印象に残りやすく、その後の評価に大きな影響を与える。
初対面時に興味を持ってもらうことができる。

ビジネスシーンで例えると、上司やお客様への説明時に一番最初に結論をお話をし興味を引いてから詳細の説明に続きます。
ライバーさんで例えるなら、自分の強みやアピールしたい点を表す短いフレーズを用意しておき、入室者さんのお名前を呼んであげながら用意したフレーズを続ける。といった手法が考えられます。多くのライバーさんが「初見さんいらっしゃい」と終わらせる部分で、名前を読み上げつつ自分の特性をアピールすることや、一発ネタを披露していくことで一番最初の関係構築に繋がるように思えます。

では、ライブも終わりに差し掛かり、まもなく終了するといった場面ではどうしますか?
次回のライブ日程の告知を行ってみなさんさようならで終わるのも悪くは無いのですが、終わり方にも一工夫をすることで、リスナーの視聴体験を高める効果が期待できます。

これは行動経済学で「ピークエンドの法則」と呼ばれています。

経験・体験の中で感情が一番高揚した時(ピーク)と最後の締めくくり方(エンド)によって全体の評価が決まることが実験で明らかになっています。

これは私にも覚えがあって、バーでお酒を飲んで良い感じに酔いが回ってきた時に、店員さんと楽しい話が出来た(ピーク)。帰り際には、お店の外まで送ってくれて軽く話をしてから送り出してくれた。最後まで丁寧な接客だった(エンド)。のようにピークとエンドで良い印象が残っていれば「またあのバーに行って話がしたいな」と思うはずです。

これをライバーさんに例えれば、「他ライバーさんとのコラボレーションでのトークやゲームのマルチプレイでの盛り上がりでリスナーさんの気分のピークを誘い、終了間際には次にも期待できるネタをチラつかせてみる」といったことが当てはまるように思えます。

しかしこの法則はポジティブな話題だけでなく、ネガティブな話題にも当てはまってしまいます。
終盤まで良かった流れが何らかの要因で崩れてしまい、良いとは言えない印象を与えながらライブを終えてしまった場合、ライブ全体の評価にも響いてしまうことになりかねません。

今回の記事では、初見さんとの一発目の関係構築と、次も観てくれるリスナーさんの獲得について心理学や行動経済学といった面から書いてみました。

もし参考になりましたら幸いです。


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