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Vtuber業界地図 2022年8月

 Vtuber配信データ収集・分析サイトVSTATS(https://www.vstats.jp)を運営しているジェネリック集計人と申します。今月もVSTATSの集計結果に基づいた現在のVtuber業界の概況が垣間見えるようなデータを公開していきます。

なお、各種公表画像にはYoutubeが表示している各チャンネル・各動画のサムネイルを使用していますが、これは分析データを視認しやすくするため、著作権法に基づいた必要最小限の引用であると考えておりますので、ご理解をお願いいたします。

 なお、「VSTATS Blog(Vtuberの集計所)」において、21位以下のデータも公開していますので、ぜひそちらもご覧ください。

8月の概況・各種統計データ

業界全体シェア(総視聴時間基準)

2022年8月にVSTATSで計測対象となっている556チャンネルの総視聴時間の合計は
79,030,616時間(前月比+7.9%)となっております。

 2022年8月度は、にじさんじが3261万時間(前月比+2.5%, シェア41.2%)、ホロライブが2980万時間(前月比+15.6%, シェア37.7%)となりました。前半はにじさんじが大きく視聴時間を伸ばしましたが、月の後半はホロライブが上回っております。
 3番手としてはBrave Groupが544万時間(前月比+9.3%, シェア6.9%)を記録しており、Neo-Porteは189万時間(前月比-7.9%, シェア2.4%)、774 inc.は167万時間(前月比+22.5%, シェア2.1%)となっております。

配信別 月間最大視聴者数ランキング

 2022年8月はVtuber史に残る月となりました。何と言ってもにじさんじ甲子園2022でしょう。8月14日決勝の配信は昨年の最大値から実に10万人以上増加し、Vtuber史上歴代2位となる31万9833人(VSTATS集計値)の同時視聴者数を記録しました。

2022年8月31日現在のVtuber歴代最大視聴者数ランキングです。

 ホロライブにおいても、31日に配信されたホロライブサマー2022「Climax Story Live」が20万1431人(VSTATS集計値)の同時視聴者数を記録し、ホロライブ史上では歴代2位となっております。

Holoデータ集計(@Holo_Data)より。Holoデータ集計は私がホロライブ専門の集計活動をしているTwitterアカウントです。

 いずれの歴代最大視聴者数ランキングにおいても、2020年12月3日以降の「いわゆる同接バグ」後の配信がランキングのほとんどを占めております。

個人別 総視聴時間ランキング

 にじさんじ甲子園2022関連の配信は長時間多くの視聴者を惹きつけたおかげで、総視聴時間においても大きな影響を及ぼしています。8月において「にじさんじ甲子園」又は「にじ甲」がタイトルに含まれる配信は、55配信、総視聴時間で960万時間に及んでいます。その効果もあって、にじさんじ公式や参加チームの監督のランクが大きく上昇しています。
 ホロライブはホロ鯖夏祭り(minecraft)やRUSTで多くの視聴者を集めており、兎田ぺこらさん・さくらみこさん・大空スバルさんがそろって200万時間超となっております。
 そんな中、ホロライブインドネシアのカエラ・コヴァルスキアさんが長時間の配信ながら、インドネシアのVtuberとしては多くの視聴者を集めており、自身初のベスト10に入っております。

個人別 Top10同接ランキング

Top10同接は、各Vtuberの月間の配信のうち、良いとこどりで上位10配信の最大同時視聴者数を合計した数値で、どれだけバズった配信を多くしたかという指標です。(独自考案した指標です。)

 2022年8月はにじホロ双方の公式チャンネルが目立つ結果となりました。にじさんじ甲子園の配信チャンネルであるにじさんじ公式が驚異的な数値でトップとなり、ホロライブ公式もホロライブサマー2022関連の配信で5位となりました。にじさんじの不破湊さんは毎朝のラジオ体操で多くの視聴者を集めた結果、6位にランクインしております。

チャンネル別 月間増加再生数ランキング

 1位は前月と同じくBrave Groupのあおぎり高校となっております。ホロライブの宝鐘マリンさんは、7月30日に公開した自身の新曲MV「I’m Your Treasure Box」がオリジナル曲としては驚異的な800万再生を記録し(9月2日現在)、個人チャンネルとしては最高の4位にランクインしています。

まとめ

 以上、VSTATSにおける集計データに基づく各種ランキングでした。ご覧いただきありがとうございました。
 にじさんじはにじさんじ甲子園を中心とする大会企画で、7月・8月と大きな注目を集めた結果が表れた形ですが、大会も終わった秋以降にどういうコンテンツを供給するのかが注目されます。(9月30日~10月2日には、「にじさんじフェス2022」が開催される予定です。)
 ホロライブはJP・IDこそ安定している印象ですが、ENが九十九佐命さんの卒業などもあり、NIJISANJI ENと比して総視聴時間で下回るようになっております。Councilのデビューから1年、そろそろ次のデビューが気になるところです。

支援のお願い

 アクセス増加に対応する為に、先月末よりデータベースサーバーを強化したことと、GoogleAdsenseのクリック単価が減少したことにより、サーバーの維持が厳しくなってしまいました。もしよろしければ、下の有料記事を購入していただき、VSTATSの支援をしていだだけると幸いです。有料部分には総視聴時間シェアのインタラクティブグラフ(無料公開した7月版はこちら)がございますので、個々の数字を確認できるようになっております。厚かましいお願いですが、よろしくお願いします。

業界全体シェア(自由に動かせる版)

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