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Vtuber業界地図 2022年5月

 Vtuber配信データ収集・分析サイトVSTATS(https://www.vstats.jp)を運営しているジェネリック集計人(またの名をHoloデータ分析)と申します。今回、データの集計環境がそろいましたので、現在のVtuber業界の概況が垣間見えるようなデータを公開したいと思います。
 速報性を重視するため、とりあえず画像のみの公表で、解説等は気が向いたら随時追加予定ですので、ご了承ください。

 なお、各種公表画像にはYoutubeが表示している各チャンネル・各動画のサムネイルを使用していますが、これは分析データを視認しやすくするため、著作権法に基づいた必要最小限の引用であると考えておりますので、ご理解をお願いいたします。

5月の概況・各種統計データ

業界全体シェア(総視聴時間基準)

VSTATSでは一定の基準を満たしたチャンネル(約550チャンネル)を観測対象としております。観測していないチャンネルも多数ありますので、これがそのまま全体のシェアとはならないことにご留意ください。

 2022年5月度は、にじさんじプロジェクトが約2460万時間、ホロライブプロダクションが約2290万時間となり、全体の約74%のシェアを占めています。この2つの巨大グループのシェアは、75~80%で推移しておりましたが、今年に入って初めて75%を下回りました。これは、VSTATSでの観測対象が増えたこともありますが、Neo-Porte、ぶいすぽっ!の総視聴時間が増えた影響もあると思います。

配信別 最大視聴者数ランキング

 ランキングと言えばこの「同接ランキング」を連想する方が多いと思います。今月はやはり、壱百満天原サロメさんの快進撃を抜きにして語ることはないと思います。

個人別 総視聴時間ランキング

 総視聴時間は、活動量指標と言ってよいものです。必ずしも人気をそのまま表すものではないと思いますが、コンテンツの評価基準としては普遍的なものです。配信技研様(https://www.giken.tv/)が、2020年4月から毎月総視聴時間基準のランキングを公表しておりますが、Vtuberに限定したものはないと思います。

個人別 Top10同接ランキング

 この指標はみなさん馴染みがないと思います。というのも、私が独自に開発した指標だからです。一部界隈では同接中央値というものが人気を表す指標とされているようですが、この同接中央値にはいろいろな欠陥があるため、同じく人気・バズの度合いを表すために考案したものです。

 Top10同接は、良いとこどりで上位10配信の最大視聴者数を合計したものです。中央を取るということは上下を切り捨てることですので、バズった配信の数値を切り捨てることになるのに対して、Top10同接では純粋にバズりがそのまま指標の上昇につながります。
 また、低頻度の配信しかしないチャンネルでも同様に比較できる(10配信に満たなければそのまますべて足すだけ)ので、野球のように規定の配信数というものを設ける必要がありません。

チャンネル別 月間増加再生数ランキング

 なぜ「月間再生数ランキング」でないかというと、チャンネルに表示される総再生数だけを参照しているため、動画の非公開化や、逆に非公開からの復活による増減は考慮していないためです。(動画の非公開・公開に対応して計測するシステムも考えております)
 ライブ配信が中心のランキングとは一変して、動画・Shorts・歌ってみた等の再生数が大きく貢献しているランキングとなります。

まとめとお願い

 以上、VSTATS(https://www.vstats.jp/)における集計データに基づく各種ランキングでした。見ていただいてありがとうございました。

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