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もう“バックダンサー”じゃない。チャレンジする人の価値を適性評価するD2CプラットフォームHATTRICK Members

前回のnoteに続き、3月23日にオープンしたD2Cプラットフォーム「HATTRICK Members(ハットトリック メンバーズ)」についてのお話を。

新時代のスポーツ界のファンと選手の関係性、よりダイレクトに可視化されるスポーツビジネスの可能性をより強く感じたのは、実はD.LEAGUEに新規参入したわれらがValuence INFINITIES(バリュエンス インフィニティーズ)での経験がありました。

多くの学びがあったD.LEAGUE参入

今季よりバリュエンス インフィニティーズが新規参入した日本発の世界最高峰プロダンスリーグ・D.LEAGUEは、4月5日のROUND.12でレギュラーシーズンの幕が閉じます。

ROUND.11でDRAWに終わったインフィニティーズは、残念ながら現時点で4月23日から始まるCHAMPIONSHIPへの出場はかないませんでしたが、後半の怒濤の勝利も含めて1年目としてはまずまずのシーズンを送れたのではないかと思っています。

あと1ラウンドも楽しみですが、D.LEAGUE参入では経営者として本当にたくさんの学びがありました。

ダンス、ダンサーの持つポテンシャルをどう未来につなげるか?

理屈抜きに感じたのは、ダンス、そしてダンサーが持つ可能性の素晴らしさです。

ダンスとZ世代の親和性は過去のnoteでも紹介しましたが、

私たちには決してマネできない動きで観客を魅了し、音楽と一体になってステージ上で自分を表現するダンサーたちには、オリンピアン、サッカーや野球、バスケットボールなどのメジャースポーツと呼ばれるスポーツをプレーするアスリートと同様の、見方によってはそれ以上のポテンシャルを感じました。

2023年3月23日にオープンしたHATTRICKの新サービス、D2Cプラットフォーム「HATTRICK Members(ハットトリック メンバーズ)」の誕生には実は、インフィ二ティーズでの経験が大きく影響しています。

日本のスポーツ界では、一部の突き抜けたトップアスリートを除いて、その競技で活躍することが生涯にわたるキャリアの形成、収入につながらないことが多いのが現状です。
プロリーグがある競技でも、引退後のキャリア形成を考えるとかなりの問題を抱えていて、その課題はみなさんもよくご存知でしょう。

HATTRICK Membersは、アスリートやアーティストなど、自分らしさを追求する「チャレンジャー」に対してサポートを行いながら、チャレンジャー自身がファンと直接つながり、これまでよりも濃密なコミュニケーションを行い、物品や体験を提供するプラットフォームです。

何もないところから観客の涙を誘う“特別なチーム”ができるまで

2022年10月のD.LEAGUE開幕までは影も形もなかったインフィニティーズが、D.LEAGUEの中で徐々に存在感を発揮し、なかなか勝てない中でも自分たちのスタイルを信じて貫き、それに共鳴するファンが増えていく。

このゼロイチで"創り上げていく感覚"は、私も正直これまで味わったことがないもので、彼らが歩んできた道がそのままインフィニティーズのストーリーになりました。インフィニティーズが多くの人の心を動かしたという事実は、インフィニティーズ誕生のはるか以前にすでに動き出していたHATTRICK Membersプロジェクトの大きな推進力になりました。

ダンスで世界は変えられる。少なくとも、バリュエンス インフィニティーズのショーケースを見た人が、思わず声を出すほど興奮したり、勝敗に一喜一憂してともに涙を流してくれる。

何もないところから始める不安はありましたが、観客は私が考える以上にダンス、ダンサーから色々なものを受け取っているのだと再認識させられたのです。

何より私自身が、一番のインフィニティーズのファンになっている状態ですから、このうねり、熱みたいなものは絶対にもっと良い方向に広がっていくに違いないと思っています。

「チャレンジする人」の価値を可視化し、正当な対価に還元する

日本におけるダンスの状況は、D.LEAGUEの誕生という革命的な出来事や、パリ・オリンピックでのブレイキン採用など明るいニュースはありつつも、まだまだそれだけで生計を立てていくのは難しいのが実情です。

まだ多くの人に知れ渡っていない。お金が循環する構造になっていない。
課題は明確で、これさえクリアすればダンスやダンサーたちは本来の価値を正当に評価してもらえるようになるはずです。

HATTRICK Membersでは、まずバリュエンス インフィニティーズのレギュラーダンサーがチャレンジャーとして登録されています。

このプラットフォームを使って、グッズ販売、チケット販売、個人スポンサー枠販売などを行い、ファンの「応援したい」という気持ちをよりダイレクトにチーム、選手個人に還元していくという試みです。

バリュエンスがなぜこれをやるのか?

Circular Design Companyを標榜するバリュエンスとしては、ダンサーを初めとする新たな可能性、ポテンシャルを秘めた才能たちを発掘し、彼ら、彼女らが輝ける舞台を用意しするだけでなく、無理なくそれが続いていく循環をつくり出すことを目指しています。

そう考えれば、D.LEAGUE参入後充実のシーズンを送っているインフィニティーズも、Jリーグに向けて着々と歴史を積み重ねている南葛SCも、まだまだこれからの可能性に満ちています。

HATTRICK Membersの始動はもちろん、経営者としては、忙しくなると同時にハッピーなチャレンジが続くと思うと、今からワクワクが止まりません。

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