VRCがやっていることはこんなこと
皆様こんにちは。VRC note編集長の八重樫です。
noteに何を書くか悩んでいると、noteで会社がやっていることについて説明してほしい、と上司の清末から言われました。なるほど確かに、と思う反面、うーん言語化するの難しいなと思いました。
私たちのサービスは体験していただくと、これはすごい!と実感してもらえますが、言葉で体験していない知らない方に説明するのは難しいと、日々お客様と話しているときにも感じています。
しかも、入社3か月目の私ができるのか?という思いもあるのですが、でもそんなことを言っていても始まらないので、私なりに説明してみようと思います。
私たちのサービスについて
私たちの提供するサービスは、大きく分けると
・3Dアバターを撮影する筐体の提供(ハードウェア事業)
・生成した3Dアバターを利用するためのクラウドやセキュリティ環境の提供(ソフトウェア事業)
に分けられます。
まずはハードウェア事業から。
これが私たちの自社開発した筐体「Shun’X」です。
8本のポールにカメラが40か所ついていて、これで360度全身撮影ができます。撮影時間はわずか0.2秒。アバター生成も約20秒で完了します。しかも、生成されたアバターには骨格情報も入っているので、すぐに動かすことも可能です。
なぜ速さにこだわっているのかというと、私たちのサービスは一般ユーザーに使ってもらうことを想定しており、撮影に時間がかかるのも、撮影してからアバター生成までに時間がかかるのも、UXとしてよくないと思っているからです。撮影して3時間も待てませんよね、そりゃ。なので数秒で生成されるようにアルゴリズム開発にこだわっています。
また、この筐体のポールは半分に折り曲げることができ、持ち運びが可能のため、イベント会場などに設営することができます。設置もだいたい1時間~3時間くらいあればできてしまうという。現在全国各地でイベントに使っていただいております。
現在、カメラの台数やポールの数を減らすことも研究開発中で、年内に半分以下になることを目指してチャレンジをしています。そうなると開発コストも下げられますし、より可動性も高まるのでイベントでさらに活躍できそうです。
合わせて3Dスキャン技術などに関する知財関係も積極的に申請をしているんですよ。私もその辺は詳しくないですが、特許をとるのもいろいろ大変みたいなのですごいことなんだなと思っています。(もっと勉強します…!)
次にソフトウェア事業について。
私たちのサービスがほかの会社と違うのは、撮影するだけで終わらないところです。
撮影した3Dアバターはすぐクラウド上にデータを保存します。その際は暗号化し、セキュリティをかけた状態で保存します。なぜなら3Dアバターは本人そのものなので、個人情報として扱うべきと考えているからです(会社では、Pマークも取得しています)。ですので、クラウド上のデータを利用する際にも個人認証が走り、別の人がデータを利用できないような仕組みをとっています。保存とセキュリティの部分にもこだわりを持っているのは珍しいのではないかと思います。
また、何よりも3Dアバターを撮影するだけではなくて、利活用するところにも力を入れています。薄着の状態で撮影した場合、その3Dアバターに3Dの服を着せ替えることができたり、3Dアバターを太らせたりやせさせたりとシミュレーションすることもできますし、もちろん採寸もできます。
服の3D化の話などはまた別の機会に詳しくお話しできればと思っています。
こういったサービスをソリューションとしてまるっと提供できるのが私たちVRCのサービスです。少しは伝わったでしょうか…?
なぜ自分の3Dアバターなのか?
最後になぜ自分にそっくりな3Dアバターにこだわっている理由について私なりに書いてみようと思います。
VRCは以下のミッションを掲げています。
We Make a Better 3D World, a Brighter Life.
実生活の課題を、バーチャルで解決する
バーチャル世界で完結させるのではなく、バーチャルでできることを増やすことで、実生活を豊かにしようという発想なのです。
リアルだけでしかできなかったことがバーチャル上で体験できるようになることで、暮らしが良くなるとはどんなことか。
例えば、今は服を買うにも店舗を訪れるのもなかなか難しい状況もあります。それならば、バーチャル上で試着体験ができれば店舗で試着をしなくても同じように服を選んで買うことができるのではないでしょうか。
また、ジムでトレーニングやダイエットのために運動している人が、未来の自分の体型シミュレーションができたら、こんな自分になるためにさらにがんばろうとモチベーションアップになるのではないでしょうか。
そうやって、リアルな生活をバーチャル上の3Dアバターがあるおかげでよりよく出来たら、生活も変わるしワクワクしませんか?
そういう世界を創ることができるのではないかと思って、私たちは日々技術の革新に取り組んでいるのです。
今回は私たちのことを少しお話してみました。でも、1回で分かってもらえるとは思っていないので(私も何回何十回と繰り返し勉強してやっと少しわかってきた気がしていますw)、これからも事例など含めながらお伝えしていきたいと思っています。
最後までお読みいただきありがとうございました!
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