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CIC Metaverse スタートアップピッチに登壇しました!

皆さんこんにちは。VRC note編集長の八重樫です。
3月28日にメタバースに関するスタートアップが集まるピッチ大会「Startup Pitch@CIC Metaverse 新たな常識となる、今最も注目すべき日本のメタバース・スタートアップピッチ」がありました。今回、VRCもお声がけいただき、ピッチに参加しましたので、その模様をレポートしたいと思います。

「Startup Pitch@CIC Metaverse 新たな常識となる、今最も注目すべき日本のメタバース・スタートアップピッチ」とは?

今注目を集めるメタバース。仮想空間内で自由に活動や行動ができ、活発な交流が行われています。エンターテイメントだけでなく、ビジネス領域についても活用が広がってきています。そんなメタバースに関わる事業をしているスタートアップ7社が今回集まり、それぞれの活動についてピッチを行うことになりました。

主催しているCIC Tokyoは、イノベーションの発信基地として、スタートアップにオフィスと豊富なリソースを提供しており、今回のピッチ大会もCIC Tokyoのセミナールームとオンラインとを活用して行われました。

今回ピッチに参加した7社と登壇者は以下の通りです。(登壇順に掲載)
株式会社VARK 代表取締役 加藤 卓也 氏

株式会社VRC 代表取締役社長 謝 英弟(シェー・インディー)氏

Holoeyes株式会社 カスタマーサクセスリーダー・獣医師 折目 怜央奈 氏

株式会社GATARI 代表取締役CEO 竹下俊一

株式会社X CEO 米倉 暁 氏

プレティア・テクノロジーズ株式会社  代表取締役 牛尾 湧 氏

株式会社ハコスコ 代表取締役社長 藤井直敬 氏

いろいろな分野のスタートアップが参加している印象でした。気になるピッチ内容についてもお伝えします!

各社のピッチ内容

株式会社VARK

VARKはバーチャル空間でライブを楽しめるアプリケーションやライブ空間を手掛ける会社で、Metaが選ぶQuestのベストアプリにも選ばれているそうです。月2~3万人アクティブユーザーがいるそうです。

加藤さんのピッチでは、「現場でちゃんとメタバースをやっている会社の熱量を伝えたい」という思いでピッチをされていました。伝えたいとおっしゃっていたことは、
・リファレンスチェックをしたのち、5000万円まではノールックで投資せよ
・50億円まではシード投資。きちんとユーザーが熱狂するようなサービスを作るには50億円かかる。メタバースを本当につくるという人はバリエーションは見ずに腹をくくって投資せよ
というお話をされていました。
バーチャルライブは体験として非常に面白いので、誰でも簡単に出られるサービスを作っていきたいと考えています、とのことでした。

株式会社VRC

VRCのピッチでは、会社紹介と事業紹介、どうメタバースと関わっていくかについて語らせていただきました。

私たちの開発した全身撮影のスキャナである「SHUN'X」を用いて、撮影だけでなく、セキュリティ管理、データ活用、データ保存をしていることを伝え、スタンプ製作などのエンターテイメント領域や、バーチャルコミュニケーション、バーチャル試着、採寸やヘルスケア分野での事例などをご紹介しました。
特定の分野ではなく、様々な分野に横断的にメタバースの入り口としてリアル世界とバーチャル世界の架け橋になれるように頑張りたい、とシェー社長はコメントしていました。

審査員からは、今50億の投資をうけたらどうしますか?という質問もあり、シェー社長は「まだ消費習慣ができていないので、それを作るために使いたい」という回答をしていました。

Holoeyes株式会社

Holoeyes株式会社は2Dの臓器の画像を3DCG化する医療メタバースを実施している会社です。2D画像では理解しにくいところを3Dにして直感的に理解できるようにするサービスをされています。それらを医療臨床用、教育用にサブスクモデルで販売しすでに多くの施設に導入されているそうです。1回の手術だけの利用ではなく、作ったデータを何度も活用することができ、仮想空間上で医師が3Dモデルを見ながらカンファレンスを行うなども実際に行われているそうです。患者さんと医療者のギャップ、医療者の中でも若手とベテランのギャップを埋め、医療と健康を誰にとっても身近で、健康な人がより自分の体に関心を持つ世界をつくっていきたいとコメントしていました。

株式会社GATARI

株式会社GATARIは、MR技術をつかって物質と情報が等価に存在する社会を目指す会社です。物質的なものの良さ、デジタルのものの良さが同居している世界をつくろうとされています。エンジニアがいなくてもMR技術が使えるようなAurisというプラットフォームを作られています。例えばある博物館にAurisを使ってMRを置くと、ポイントに近づくと音楽が流れたり、説明が見られたり、様々なアトラクションを体験することができます。ユーザーはグラス型のオーディオデバイスをかけ、首からスマートフォンをかけて、没入感の高い体験をすることができます。
ビーコンではなく、スマホのカメラを使うことで数センチ単位の誤差になり、ユーザーの体験価値の向上ができているとコメントされていました。

株式会社X

株式会社Xでは、XR空間でわくわくしながら買い物ができるメタコマース(メタコマ)を開発されています。ECでは偶然の出会いのようなものが減少しているので、それを実現できないか、とメタコマを開発しているそうです。iphoneで空間をスキャンして店舗を作り、その中に商品情報を追加して販売することができるそうで、ユーザーは購買することができます。ヘッドマウントディスプレイでも見ることができ、購買できるそうです。本屋さんなどをメタコマで構築しており、ジャケ買いのようなものもメタコマ上では再現されているので、偶然性も再現されているということでした。

プレティア・テクノロジーズ株式会社

プレティア・テクノロジーズ株式会社にとってはメタバースとは、現実世界にデジタルの体験が重なることであり、気軽に高品質なARを届けるためにサービス開発をしている会社です。もっと役に立つARが世の中に広がればリアルも良くなると考えているそうです。ARクラウドプラットフォームを提供しており、空間にARを埋め込む技術を企業向けに提供しています。埋め込まれたコンテンツはみんなで同じようにみて楽しむことができるそうです。
コンテンツを早く作ることができるのがメリットで、共有体験をつくることでメタバース的な体験を作ることができます。AR謎解きゲームなどを今まで作成してきたとのことです。街歩きをしながら街のことも知ることができたり、通り道のカフェに寄って商店の売り上げにも貢献するなど町おこしにも使えるそうです。ARの可能性をいろいろと感じるピッチでした。

株式会社ハコスコ

株式会社ハコスコのピッチでは、28日にプレスリリースしたばかりの「meta store」について説明をしていました。

探索がしやすく、ショップの人や一緒に買い物をする人とも会話ができ、決済もできる。しかも、Web埋め込みなので、どこにでもカジュアルにできるというサービスだそうです。実際に中に入ると結構ワクワクするんです、と話されていました。ショップをつくるには、テンプレートから什器などを選ぶだけで作ることができ、商品もshopifyからダウンロードするだけでいいそうです。技術者でなくとも簡単に作ることができるのはいいなと思いました。

審査の行方は…?

今回のピッチでは、3名審査員がいてそれぞれが1社選ぶという形で表彰がされました。
VRCはありがたいことに目黒賞をいただきました👏

【博報堂DYホールディングス マーケティング・テクノロジー・センター開発1G テクノロジスト】
目黒様からコメント

「これからメタバース空間が広がっていく中で、自分という存在をどう取り込んでいけるかというのが鍵であり、いろいろなサービスと掛け合わせて行けるので可能性を感じています」

その他、
梅澤賞:プレティア・テクノロジーズ株式会社
小田嶋賞:株式会社VARK
という結果でした。

ピッチを見ていた所感

受賞できて光栄です! 本当にありがとうございます。
どのピッチも熱意があって本当にメタバース事業に取り組んでいく姿勢を感じました。

メタバースという概念はまだできたばかりでいろいろな分野から参画していると感じました。エンタメだけでなく、医療やECなどに取り組むベンチャーもあれば、ARに取り組むベンチャーもいて、様々な角度から参画することで、多様性が広がり、分野も広がり、一般化していくのではないかと感じました。
またこういうイベントがあればぜひ参加させていただきたいです。
貴重な機会をいただき、ありがとうございました。


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