【舞台:感想】ミュージカル「88」

本日、4/7(日)昼の回を新宿御苑前のシアターブラッツにて観劇してきました。
満席でした。(夜の回(大千穐楽)も満席とのことでした)

面白かったです!

ストーリーを簡単にいうと、

とあるカラオケ店で"ゲームマスター"という人が画面に出てきて
「『最高のオリジナル曲』を作って採点機で100点を取ったら100万円あげる」
と告げる。
そのゲームにたまたまいたお客さんは10人くらいは逃げることも許されないし、
100万円も欲しいから色々な歌を作って唄うが点数は振るわない。
イラついたりしながらゲームを攻略しようとする中、
その時、世界で同時ハッキング(?)による大混乱が発生。
"ゲームマスター"が関係しているらしい、、。
『なぜ最高の曲を作らなければいけないのか?』

みたいなストーリーでした。

私は舞台は3回/年くらいしか見てないから観劇リテラシーも低い。
ましてやミュージカルということで、馴染めなかったらどうしよう?
とほんの少し思いましたが、
もちろんプロ達の仕事ですから、そんな心配はいらなくて、
とても楽しめました。

物語の舞台である"カラオケ店"の店員の名前が『アストロボーイ』で、
これはあの『鉄腕アトム』の海外での名前だと私は知っていたので
「この人はロボットなのかな?」と思いながら見ていた。
途中から『AI』や『ハッキング』などSFな展開になったので、
さらに楽しみになりました。

映画、漫画などでもそうですが、
皆さんと同様に私も、

物語の時間が経過していくに従って
物語の着地や、いくつかの疑問(フリ)に対する説明(受け)をどうなるのかが気になってきます。
広げた風呂敷がどうやって畳まれるのか。
ワクワク、ドキドキ。

そもそももこういうジャンルとして『SF』が私は大好きなのです。
(本作も映像化できそうな話です。良い着眼点だなと思いました)

そんな私としても「いい理由!納得できる!」と思える着地でした!

ネタバレになるので書きませんが、
ややこしくするわけでもなく、でも手垢が付いていない着地のアイデア。
わかりやすいのに古くない。

見ていて、さらっと
舞台上のキャラクターたちの言葉や気持ちに寄り添えた。

もう一つ、ミュージカルと言われて身構えちゃう理由の一つに
「初めて聞く曲に付いていけるかな?」
というのがあって、
本作ではそれもクリアしていました。

登場人物が(物語上)即興で作る歌なので、
「そこにいる誰もが聞いたことがない曲」なのです。
(もちろん伴奏も鳴るので俳優が即興でやっているものではありません)

なので、知らなくて当たり前の曲だから、
身を任せて歌詞を聞いたり自由に楽しめばいい。
そういうプロのワザがあった。

物語や仕組みの話ばかりしてしまいましたが、
俳優達の魅力があったから物語の世界に没頭できた。
というのは言うまでもありません。

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