D2C inside「日米D2Cマーケットの違いと、成長を限界突破するには?」 メモ
個人的にD2CといえばFabricTokyoの森さんとTAKURAMの佐々木さんが日本の先駆者のイメージで、このお二方がFabricTokyoでお話しされるとのことで参加してきました。中途採用で良い人材採用するためのイベントも兼ねてるのかな・・・。
<テーマ>
D2C inside 雑談トークシリーズを開催
小売・IT業界において注目のビジネスモデル・ブランド戦略とされている「D2C(Direct-to-Consumer)」について、業界でも知見の豊富な登壇者3名が語る雑談トークセッションおよびミートアップイベントを開催します。
トピック
・日米マーケットの違いとは?
・日本ならではのD2Cモデルとは? -(海外(特にアメリカ)との、プレイヤー、消費者の価値観・トレンド、リスクマネー、エグジットモデルの違い)
・D2Cは”盆栽”なのか?
<メモ>
TAKURAMの佐々木さんはD2Cを追いかけて約1.5年だそうです、今年11月くらいにD2Cに関する書籍を出されるそうです。
株式会社ZOKEI(objcts.io)の沼田さんはVCにいて、土屋カバンにいて、現在に至るそうです、なんとなくVCにいらっしゃった雰囲気ある。
佐々木さん
米国にはD2C企業400〜1000くらいある。ゴールドラッシュの時に金掘る人よりも儲かったのはスコップ(僕的にはジーンズ)売った人だったように、D2Cでも、D2Cをブランディングする会社が儲かっている・・・・。(TAKURAMもそんな感じを狙っているのでしょうね)
D2Cの裏側にたくさん会社がある。縁の下の力持ち的な会社が増えてきた。
沼田さん
ブランドがやることがたくさんありすぎる
米国のD2Cブランドの70%〜80%はShopifyを使っている
マーケティングツールっもたくさん用意されている
森さん
日本のShopify(日本法人)の社員さんは15人くらい??
佐々木さん
日本企業はカスタマイズしたがる、それよりもShopifyに合わせて設計したほうがよい
森さん
D2Cは何よりも製品(プロダクト)に力を入れるべき
PDCAのSpeedが早い 3-4週間の納期
佐々木さん
アンビール社 ものつくりをサポートする会社
6millionの調達 元Googleの方が創業
サプライチェーンマネジメント D2Cサポートする会社
相見積とってくれたり、中国の工場探してくれたりする
沼田さん
D2Cのエバーレーンはなぜあんなに良い工場を使えるのか?
エバーレーンのCPOがゼニアの創業者(?)の息子なので、工場側も断れないらしい・・・
森さん
サティス製薬とても忙しいみたい・・・
初めて知った 化粧品のOEM会社みたいです↓
600種類くらいあるらしい・・・
沼田さん
ピルパックは薬事に近い製品を作っている
ピルパック? これも初めて聞いた会社
「PillPack(ピルパック)」はもらう処方箋を定期的に家まで届けてくれるデリバリーサービス。3,600万人がオンラインで錠剤を購入する、3,740億ドルにも及ぶオンラン処方箋市場を狙う。
ピルパック参考記事あった
米国のD2CはやたらMBA出身の人が多くて、エンジニア出身の人少ない
ウォートン校のデビット・ベル教授が生徒にD2Cをやらせている。
この教授はデジタルマーケティングを教えている人
現在は辞めて、VCやっている
この人かな・・・
ボノボスのエンジェル投資家でもあるらしいです
佐々木さん
D2Cの創業はチームで行う 4,5人で行うことが多い
森さん
前述のデビット・ベルさんは生徒にD2Cのフレームワークをインストールしていった
佐々木さん
日本市場でD2C いけるもの、いけないもの
日本市場はとにかくコンビニの存在が大きい
米国は広大すぎてコンビニが行き渡ってない
またユニクロのように安くて品質の良いものは米国にはあまりない
日本では高めの製品の方がハマるのでは???
ランドセルとかもいいかも
コスメはすでに日本市場には安くて良いものたくさんあるので わざわざD2Cにする必要もないかも
沼田さん
米国のawayはMUJIのスーツケースパクっているよね
日本には安くて良いものある
米国には安くて良いもの少ないのでD2Cがハマる
日本人には米国のD2Cそのままでは受け入れられない
佐々木さん
2008 年くらいからD2C(リーマンショック後)
ミレニアル世代が就職するタイミング
すでに奨学金で借金がある層
お金がないマス層ともいえる
沼田さん
2012年ー2016年 D2Cを支えたのはSNS
でもいまはFacebookからいかに抜け出すかを考えている
これからどうする??
リアル店舗について
なぜ必要?
体験を売りましょう
ビジネス的にはオンライン広告が高騰している
CPAで換算するとオフラインの方がよくない?
森さん
3年前 モバイル広告 CPC 1.3−1.4倍 2倍にも・・・
だったら店舗??
佐々木さん
LYVはオフラインよりオンラインのほうが3.5倍いい
森さん
オフラインの方がオンラインより客単価2倍
森さん
D2Cのファイナンス
VCはみんな注目している、シードラウンドでも!
沼田さん
D2Cのエグジットは?
佐々木さん
D2CのIPOまだないよね
ワコールが売上12億円(赤字4億円)のD2Cを100億円近くのバリューで買収
森さん
日本でのD2CのIPOもない
P&GはD2C企業を数社買収している
佐々木さん
ハリーズのCEO(元ワービー)
創業直後100億円調達して100億円で工場を買収
ウォルマートも10社くらいD2C企業買収している
どうやってインテグレートしていくのか興味深い
沼田さん
D2Cはビジネスモデルではない
立ち上げ戦略
佐々木さん
D2Cの変化
あるステージまでいくとトラディショナルなモデルに移っていく
キャスパーのTVCMにはげんなりしてしまった
米国にはTVCMの様式美的なものがあり、それにキャスパーがよせている
沼田さん
外部資金調達すると成長していかないといけない
D2Cは特定の人に支えられているのに 万人にウケてしまうとかっこよくなくなる
特定の人に支えられているカテゴリー
D2Cはボンサイ
佐々木さん
D2Cはボンサイであるとある米国人がいった
ある程度の規模感までにとどめておいて、その美を楽しんだほうがいい
マクロ的に見ると、人の興味は分散化している
ブランドを毀損してまでグロースさせていく必要があるのか?
森さん
その答えは2つある
1)ホールディングス化 D2Cのノウハウデザインを横展開
2)パーソナライズ
2つめについては新しい試みをFabricTokyoでやる予定
佐々木さん
D2C百貨店
森さん
ターゲット面白かった(NYの話??)
アウェイのぱくりもあった
サムソナイトはストーリーテリングだけ真似できない
コンテキストが大切
Q&Aコーナー
海外展開について
佐々木さん
ペロトン(エアロバイクD2C)がロンドンでPOPUPストアやってた
店はガラガラで超すべってた
米国のノリでやってたのでロンドンっ子はシラけてた
現地の文脈(コンテキスト)にプロダクトをあわせる必要がある
とても丁寧にやる必要がある
日本人も同じで海外で同じことをやっているケースあるよね
ワインのD2Cやっている人からの質問
プロダクト作る前の検証と作ったあとの検証について
森さん
メルカリにいた時、リリース前に出品者をとにかく集めた
D2Cもモニター集めて たくさんフィードバックもらう
化粧品D2Cやっている人からの質問
インフルエンサーマーケについて
佐々木さん
難しいね アウェイも使っているけど・・・
日本では認知の質と量のどちらをとるか?
シリーズAの投資を呼び込むために 量をとるか・・・
でも、インフルエンサーマーケティングやると、そのインフルエンサーに客がついてしまう。使うならそのインフルエンサーを一生使うくらいの心構えが必要
例えばセコムの長嶋茂雄みたいに・・・
グロシエはうまくやっているよね、自身がブロガーで、そこからブランド作った
森さん
FabricTokyoではインフルエンサーマーケティングは使わない
優先順位としてローンチの段階では使わない
月商数十億レベルに達すればやってもいいかもしれない
以上
登壇者D2Cを実際に経営していたり、常時リサーチを行なっている専門家の3名がトークセッションに登壇します。
・株式会社Takram ディレクター 佐々木 康裕
・株式会社ZOKEI(objcts.io) 代表取締役社長 沼田 雄二朗
・株式会社FABRIC TOKYO 代表取締役社長 森 雄一郎
以上
新規事業立案時のやくに立てるようなノートを作成していきます!