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ウェルビーイングなファシリテーターは箱を意識する

 「箱」とは『自分の小さな「箱」から脱出する方法』からの引用です。

チームの生産性を下げてしまう人

 他の人を責めてしまう人がいます。そんな人がいるとチームの生産性が著しく下がります。
 その原因は自分の正当化。「嫌なあの人」「可愛そうな自分」。書籍「幸せになる勇気」での表現です。自分を正当化している人はこの二つのことに囚われてしまいます。
 またこうなると自分の嫌なところを見ません。どんどんダメになってしまいます。
 なにが原因なのか。

原因は「自分への裏切り」

 きっかけは「自分への裏切り」です。
 私たち人類は1個体の能力を犠牲にして集団として行動することで能力を最大化するように進化しました。そこで必要なのは他者貢献です。
 「自分への裏切り」とは他者貢献をしないことを自分が選択することです。本能的にそれはダメなこととして認識します。しかし、それを正当化しようとしてしまう。これが「自分への裏切り」になります。
 この状態になったことを「箱」に入ると書籍では表現しています。

「自己欺瞞」が加速する

 いったん「自分への裏切り」が始まると次に始まるのが「自己欺瞞」です。つまり、自分の両親や本心に反していることをムリに正当化してしまいます。
 認知的不協和が起こっているのでそれを解消しようとします。自分は正しい。相手が間違っている。この方向で考えはじめたり、反応し始めます。
 当然ですが、これをされた方もたまったもんではありません。良かれとやったこともすべて否定されてしまうのですから。当然ですがその人への評価も下がってしまいます。

「共謀」でさらに関係が悪化する

 この自己欺瞞は片方だけに起こるものではありません。片方で起こると当然ですがもう片方にも起こります。自己欺瞞×自己欺瞞。お互いに他者が悪い、自分は可愛そうとなります。この状況は「共謀」。さらに悪くなるしかないということですね。
 ここから抜け出る方法はあるのか。どうすれば良いのか。

自分も他者も尊重されるべきヒトであると考える

 結論から言うと、自分も他者も尊重されるべきヒトであると考えることだと思います。
 ヒトとは善に向かって行動するモノ。これを思い出すことが大事だと思います。他者に対して善を為す。これを常に意識する。
 全ての人に善を為すことはできない。そう思うかもしれません。そこは自分ができることに集中すれば良いと思います。自分のリソースを正確に把握する。それをまずは自分を大事にする。次に他者に善を為すことに振り分ける。

「箱」の外にいると生産性が高くなる

箱の中にいるとき、箱の外にいるとき

 「箱」の外にいると結果を意識するようになります。結果を意識した行動は成果も出やすい状況になります。
 「箱」の中にいると自分のことばかりに関心がいってしまいます。自分を守ろうとするため成果が出にくくなります。

まとめ

 まとめます。

  • 自分を裏切ると自己欺瞞という箱に入ってしまう

  • 共謀により人間関係はさらに悪化する

  • 自己欺瞞から抜け出るためには自分や他者の尊重する

  • 自分のダメなところも認めた上で裏切りをなくしていく

 ベストセラーにもなった「幸せになる勇気」にも通じる話でした。表現の違いでもありますが、別の角度からみるのも良いですね。

参考文献

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