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ワークショップは●●と構造が一緒―ヒトを変える仕組みとは?

 企業研修を作っていますがその目的は行動変容。ヒトを変えるためにはまずはその行動を変えるのが良いとされています。
 ではどういう仕組・仕掛けがあるのか。
 ワークショップとして研修をデザインしますがその場合、●●の構造を使っています。
 他の記事へのリンクを追加しました。(2022/05/16)

ヒトを変えるには行動をまず変える

ヒトを変えるには行動をまず変える

 最初に精神を変えてから行動を変えると考えがちです。しかし、行動を変えたいならまずはその行動をしてもらうのが早道という話があります。
 そもそもその行動をしないヒトなわけですからどうやってその行動をさせるのか。

カードゲームの構造を使う

ワークショップにカードゲームの構造を採用する

 行動変容のポイントはカードゲームという新しいルールを提示することです。
 ヒトが何を持って合理的な行動だと判断するか。それはルールを理解しその中で最大の利得を得るということです。
 行動変容にはこれを利用します。つまり、ルール自体を変えてしまうということです。行動してもらいたいことの利得を増やしてしまう訳ですね。

カードゲームの構造

現実とゲームの世界

 まずゲームメカニクスを用いてゲームの世界をデザインします。次に、行動変容したいことを行動することが利得が高い、というルールにします。これにより高利得を求めるとその行動をしてしまう、という状況が生じます。
 ゲームメカニクスというものがある。ゲームには様々な種類があります。その仕組・仕掛けをゲームメカニクスと言います。ゲームメカニクスは①ゲームに使える引き出し、②キャラクタの引き出しなどでそれぞれ分類がある。ゲームを理解するにはこの分類のどれに当てはまるか。これを組み合わせれば様々なゲームを作り出すことができます。
 カードゲームを要素分解すると①現実、②ゲームの世界の2つがあります。ゲームの世界にはゲームの世界のルールがあります。ルールに書かれた終了条件を達成するとゲームも終わります。得点などの増減がありそれが最大なプレイヤが勝利するということ競争型ゲームの定石ですね。現実からゲームの世界へ影響を与えるにはカード(コマなどの場合もある)を用います。
 研修で使われるワークショップも同様に考えます。カードの代わりにスライドを使います。スライドにはルールと指示が書いてあります。指示には何らかの終了条件が設定されています。そしてその良し悪しを得点的なもので設定し示します。

まとめ

 この記事をまとめると以下の様になります。

  • 研修で行うワークショップはカードゲームと構造が同じ

  • カードゲームはゲームメカニクスで理解でき、自分で新しく作り出すこともできる

  • 行動変容をゲームで勝つということに置き換える

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参考資料

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