なぜ「5W1H」を使うのか?―ネクストアクションにつなげる記録の方法
5W1Hでまとめるのはビジネスの基本である。そんな風にいつの間にか思い込まされていませんか。グラレコ(グラフィックレコーディング)も5W1Hを入れて書いておくと良さそうです。
そもそも5W1Hでまとめる意味って何なんでしょうか。
そもそも使っていますか
実はあまり使われていないのではないでしょうか。少なくても全部の要素を入れ込んではいないような気がします。
「5W1H」でまとめよ。「5W1H」がないからわかりにくい。いろいろ言われますよね。でもこれが言われ続けています。それはなぜか。
使っていない人が意外に多いからです。使うのを忘れちゃう。
これって本当に必要な理由が認識されていない。というかそもそもそれが定まっていないのではないか。
これがこの記事を書いたキッカケです。
何のためにあるのか
英語で対象が定まっていない場合、それを問う疑問詞は"Wh"から始まります。時間、場所、ヒト(誰)、モノ(モノ)、理由を問う場合ですね。
Howだけはこれとは異なり動作が定まっていない場合ですね。
この対象や理由をあえて定めることに何の意味があるのでしょうか。
思い出すにはキッカケが必要
5W1Hを使うのはそれが記憶を引き出すためのトリガーだからです。また、身体性に関係するので臨場感が増します。自分ごと化にも有用ですね。
記憶する理由は行動をより良くするため。記憶で大事なのは覚えることよりも思い出すこと。適切なシチュエーションで思い出すことが重要です。
ヒトが何かを思い出す時はどうやって思い出すでしょうか。
そこで考えなければならないのは身体性です。
数年前のことを思い出そうとしたとします。するとその時が暑かった、夏だった、寒かった、冬だった、ジメジメしていた、梅雨の季節だった、などという感覚と共に思い出していませんか。
いつも通る道についてはランドマークを中心に覚えていませんか。
記憶=学校での勉強。この刷り込みをされると上記のことは忘れがちです。記憶法(大抵の記憶法はどちらかというと思い出せるようにすることに重きがおかれている)の殆どが身体性に依拠しているのは偶然ではありません。
まとめ
まとめます。
5W1Hでまとめるのはより良い行動を選択できるようにするため
5W1Hは記憶を呼び起こすトリガーになる
トリガーは身体性に依拠しているものが多い
身体性が伴っていると臨場感も増す
参考文献
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