見出し画像

林家ペーパーさんに聞いた、普通ってなんですか? 今でも私の守り神

私の𝕏の固定には林家ペーパーさんがいる
その内容はこうだ



普通ってなんですか?という女子高校生の疑問に答える企画を10年前にテレビで大々的にやったことがある。ある人は苦しめられた。ある人はただの目安。林家ペーパーさんに聞くとよくわかんないね〜と話す。そして先日私は映像を学ぶ学生さんに普通の感覚は大事と話す。おそらくペーパーさんが正しい。

10年以上前に東京で取材をさせていただいた。
今もなお第一線でご活躍されている。

私が子供の頃、日本テレビの天才・たけしの元気が出るテレビ!!
見ていたスーパースターだった。
とぼけた感じと愛される芸がとっても好きだった。
決してメインの芸人さんじゃないけど
愛されている芸人ということが画面上から伝わってきた
(子供の洞察力はすごい)

そして数十年が経ち、会いたかったお二人にあった。
ペーさんはテレビと変わらず、とても気さくで紳士的。パー子さんはお茶目で可愛いしあの笑い芸は本当に笑っていると感じた。
夫婦でありコンビ。尊敬するお二人は手土産に有名な豚まん(東京では肉まん)をスタッフは4名の僕らに20個ほど買ってきてくれた。
昭和の本当の芸人はあったかかった。

この時の思い出の写真は思わず僕からお願いした。
通常、テレビ局スタッフが演者さんと一緒に写真を撮ることはよっぽど仲のいい人じゃなければタブーとされている。
でも向こうもパチパチ撮ってるし笑
案の定たっぷり撮影に付き合ってくれた。本当にいい人だ。

この時の企画が在阪の局の報道番組の中で月に一度「サイコーのこたえ」という大枠のスペシャルコーナーがあった。
少し哲学的なアプローチで答えのない問いに対して材料を提示しながらゲストの皆さんと視聴者と一緒になって考えていくいう知的好奇心をくすぐる名企画だった。
その時のテーマは普通ってなんですか?

女子高生がお母さんに毎日普通にしなさい、普通に勉強しなさい
普通に学校行きなさい、普通に就職しなさい。
と普通攻めに遭い、イライラして、普通ってなんやねん!という問いが導き出されたということだ。
お母さんありがとうである。

番組では、普通に悩むニートの青年を取材したり、いろいろな角度で普通を見ていく。
スタジオにいるある識者は平均的な意味、芸人さんはそんなに気にしなくていいけど大事な要素、ゲストのスター子役は(若かりし芦田愛菜ちゃん!映画の番宣でたまたま出演)まだ小学生低学年なのに言葉を選び、高校生の気持ちを代弁していた。本当にすごい方だ。

そして、我らが林家ペーパーさんは
その番組の最後に出てくる”賢者”という扱いで普通についてサイコーのこたえを導き出してくれる人という扱いだった
もちろんこっちが勝手にそうしているだけで普通の専門家でもなんでもない。
ただ普通じゃない人を手当たり次第会議で議論すると
最終的には満場一致で林家ペーパーさんに決まった。

ペーパーさんに企画内容を説明しバラエティではなく報道番組で真剣に熱く喋っていただいた方が番組的には助かります
と無茶なお願いをした。
芸人さんは素を出すのを嫌がる人も多い。ブランディングに関わるからだ。
どうなるかわからない不安なまま
インタビューをさせてもらうとそんな不安はすぐに吹き飛んだ。
とても丁寧に話してくれて優しかったのを今でも覚えている。

ペーさん:よくわかんないけど
その女子高校生は何にも気にしなくていいと思うよ
うん、偉そうなこと言えないけど普通なんてないよ、ないない
私はこのピンクが普通だし、芸人になればそれが普通
そうじゃない人から見たら異常かもしれないけど
そんなもんだから気にするだけ時間の無駄
それよりちゃんとお母さんのご飯しっかり食べて
勉強しなきゃね
パー子さん:はっっはーーー


とてもいいインタビューだった
かっこよかった。
その言葉はずっと私の心の奥底の壁みたいな役割をしてきた。

嫌なことがあった時、心折れそうになった時
この写真を見て、励まされた。
時には凹んでいる悩んでいる友人に見せて
気持ちを落ち着かせポジティブな気持ちにさせてくれた。

ご利益のある写真として今もスマホのお気に入りに保存している

そんな芸人さんはおそらくそんなにいない

というかピンク色で夫婦で紳士で優しくて丁寧で
みんなをハッピーにさせるのは唯一無二、
林家ペー・パーだけだ。

帰りの新幹線でいただいた豚まんを頬張りながら編集に備えた。

ありがとうございます改めて感謝申し上げます。



この記事が参加している募集

ありがとうございます! おもしろくてカッコいい動画で世界をハッピーに!