something about me
自分とはなんなのか、誰しもが一度は考えることだと思う。僕の場合それは毎日である。
人のことをなんなのか決めるのは割に簡単で、それは無責任な程簡単な事だ。
そして実際に無責任である。
三日三晩寝て食べて寝てしっかりと過ごして出した結論は自分で自分のことはわからない
という事だ。
だから僕はいろんなものに自分を映して
反射して見えたものを
自分だということにしよう。
something about me
「世の中のアンラッキーをぜんぶ知りたかったんだ。知らないことはいけない事だと思ってたし、実際ぜんぶ知っているとも思ってた。」
「とにかく時間をかけて得た知識は僕の血となり肉となり、何かに役立つと。」
「それで、いつ気がついたの?」
「21のとき、まったくもってわからないことがあったんだ。」
「誰にでもそういう時期ってあるものよ」
彼女はソルティドッグを飲み干してしまうと何処かに行ってしまった。
something about me
「とにかくさ、あれはダメだよ。ミホが言ってた」 アラタはタバコに火をつけた。タバコの煙が青いことはこの時初めて知った。僕はこの年になるまで何をしてたのか思い出せない。とにかく暗闇の中で無理矢理に掴んできたものが今の僕ってこと。「こんど会う時にはもうやめるよ」僕はアラタに言った。アラタのキャメルはもう燃え尽きそうだった。返事をするまでにそんなに時間が経っていたんだ。
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