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宅建より賃貸不動産経営管理士


皆さん、こんにちは。

家庭資産の約7割、相続資産の約6割は不動産といわれることから不動産という分野は生活するうえで身近なものであるにも関わらず、義務教育で習わない分野になるため、専門知識が出てくると難しく感じてしまうのが実情です。

しかし、不動産の基礎的な知識を身につけると「1+1=2」から応用して「1+1+1=3」とすんなり解けるように、不動産に関することも理解が進むようになりますので、まずは基礎的な知識習得をしていくことが重要になります。


不動産を学ぼうと考えるとき、今までは「宅建試験を取ろう!」と考える人がほとんどでした。

宅建を取れば不動産に関することをある程度マスターできる.....!


そう考える人もいまだに多く見られます。


しかし宅建試験より不動産について学べる資格があります。


既にタイトルで出てしまっておりますが、それは賃貸不動産経営管理士です。

では、その理由について説明していきます。

試験の話をしますが、対策法ではありません。

あくまで試験はこういう内容のもので、こうすると効率よく不動産のことを学べるよ!っという回です。


宅建試験の内容を把握しよう

まず宅建試験についてです。

試験範囲は民法、宅建業法、都市計画法や建築基準法などの法令、税金などになります。

まず宅建業法は主に不動産業者の話になります。

不動産業者として開業するための資金や、保証協会との関連性などの話になります。ここで勉強になるのは、「重要事項説明書」の内容です。

不動産を購入するときは、「重要事項説明書」「売買契約書」という2つの書類があります。※マンションの場合だと「重要事項調査報告書」というものもありますので、混在しないように

重要事項説明書は宅建士として自分の名前が書かれた書類を、購入者へ宅建士が説明しないといけないというルールがあります。

しかしこの内容は、重要事項説明書を聞く機会は住宅を購入するタイミングでしかないので、一生に一度の機会になる人も多いかと思います。

そこで宅建試験を通じて、重要事項の中身について簡易的に知ることができます。

※宅建試験のみで重要事項説明書の内容を網羅できるわけではないので、網羅するには宅建の上級資格である「宅建マイスター」や「不動産コンサルティングマスター」の領域になるので一般の方は難易度がとても高いです


次に民法ですが、抵当権の概念、相続、借地借家法、不動産登記法(登記の基本概念)の基本知識が特に役立ちます。民法は難易度が高いわりに問題数も多く、ここに時間をかけるのであれば、他の本を読んで不動産知識をつけていった方が効率がいいと思いますね....


次に税金です。

税金は不動産に関わる税金の話になりますので、暗記しようとせず、こういうものがあるんだ~て流し読みするのがおススメです。

必要になったときに書籍などを読みかえすなどのことができれば、暗記は基本不要です。

最後に法令です。

都市計画法は用途地域の概念があるので、ここは学んでおくとまちづくりの概念が学べます。「なぜまちづくり=行政のイメージなのか?」というところです。

※答えは用途地域は市町村単位で作成していて、住居・商業・工業地域と分けて各エリアに建築制限を設けているためです。

例・・・この土地は住宅OKですが、ホテルはダメです。工場もダメです。


不動産のワードでよく賃貸アパートであれば「敷金」、「礼金」、保証料などがありますが、これらのワードは宅建試験では全く出てきません。

これらの知識は「賃貸不動産経営管理士」の範囲になります。

賃貸不動産経営管理士は名前の通り「賃貸」に関することがメインで、「敷金」や「礼金」、建物の設備についての内容も含まれており、不動産を学ぶのなら、「宅建」より「賃貸不動産経営管理士」です。


では具体的に内容をみていきましょう。


賃貸不動産経営管理士について

まず範囲については下記のとおりです。

1. 賃貸管理の意義・役割をめぐる社会状況に関する事項
2. 賃貸不動産経営管理士のあり方に関する事項
3. 賃貸住宅管理業者登録制度に関する事項
4. 管理業務の受託に関する事項
5. 借主の募集に関する事項
6. 賃貸借契約に関する事項
7. 管理実務に関する事項
8. 建物・設備の知識に関する事項
9. 賃貸業への支援業務に関する事項(企画提案、不動産証券化、税金、保険等)

文章だけだとよくわかりませんね(笑)


この試験の範囲は参考書が1000ページを超えるほど膨大で、

先程、宅建試験の中でも使える話(用途地域や重要事項説明書)の知識もほぼ網羅しているので、この参考書があるだけでかなり学べます。

■リンク張ります↓



この資格の特徴は、宅建試験では全く触れていない敷金・礼金のことや、アパート入居期間中の修繕のこと(ねじ穴は穴埋めの費用は大家さん持ち?入居者持ち?)を詳細に触れています。

また建物の電気や水の仕組み、排水トラップなどの細かい範囲まで見ることができますので、個人的には宅建士試験より、圧倒的に賃貸不動産経営管理士のほうが不動産を学ぶ上では効率よいと感じています。


試験を受けない人でもこの参考書はかなり便利ですので、1冊持っておくといざというとき役に立つかと思います。

本の紹介記事のような感じになってしまいましたが、両方試験を受けてみての感想です。

何事も効率よく✨不動産の学習も効率よく学びましょう!










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