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無賃乗車を見逃す理由が合理的すぎ

フランスでは、パリでも南仏でも無賃乗車が盛んです。笑

駅員さんの目の前で堂々と改札を抜けていく人を見て
「なんで黙って見過ごすんだ?」

と不思議でなりませんでした。
これが、怠慢だと思っていたら大間違い!

実に合理的な理由があったのです。

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捕まえない理由は単純です

駅員さんは駅の仕事をするのが仕事
無賃乗車を取り締まるのは別の人の仕事

「コントロール」という
鉄道警察みたいな人達が
無賃乗車の人たちをとっ捕まえるのです。

めっちゃシンプルだった。
スッキリ。

あちらの人はシングルタスクなのです。
なんとも合理的。

余計な仕事がちょいちょい食い込んで
本業が終わらない!
なんてこともなさそうです。


その「コントロール」は常にいるわけではなく
一斉摘発のように、いきなり複数のチームで
現れます。

しかも、改札あたりで一網打尽にするべく
見事な連携プレイで捕まえるのです。

切符を持ってる人は堂々と
見せるから問題ないです。

しかし

無賃の人は、遠くでコントロールを発見すると
「あっっ!」っという感じで引き返します。
その時点ですでに挙動不審
素人の私が見ても
「あの人持ってないよね?」
という動きです。

切符を見せろと言われ
持ってなかったら御用

駅だけじゃなくて
電車内でも取り締まります。


コントロールのやり方はこうです....

停車した駅からいきなり複数で乗ってくる。
連結部分に各ひとりづつ配置
真ん中へんにも2.3人
ひとつの車両を両サイドから攻めてくる形です。

もうね、コントロールの姿を見つけたら
「あっ!ヤバっ コントロールきたきたっ!」
という感じで
ちょっと自分の中で盛り上がるというか....

そして周りを見渡してそれっぽい人
の動きをチェック!

「この人絶対に持ってないな・・・」
ついつい
その人の動きをチェックしてしまいます。

もし見つかったらどうなるかというと
通常運賃の3倍だそうです。


しょっちゅう無賃乗車する人だったら
3倍払っても元とれるかも。
そういう問題じゃなくて犯罪だけど。

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それにしても
日本の場合だと、ちょっとした仕事だったら
引き受けてしまいがちですよね。
フランスでは、きっちり自分の仕事、
人の仕事を分けているのです。


たとえ道路が犬の ウ〇コだらけだろうが
それも「掃除の人の仕事」として立派にあります。
※ゴミ箱は街中にたくさんある。

だから下手に掃除すると
仕事を奪ってしまう。
という発想になってしまうわけなのです。

でも、最近この考え方はいいな。
と思っています。

なぜなら幅広く仕事すると
効率が逆に悪いと感じるからです。

日本の場合は、少し「お互いさま的文化」が
根付いてる気がするので
お願いされたら情でついつい..... なんてことも


きっちり分けるのも当分は難しい気がしますが
役割をきっちり分けて仕事できる日がくると
いいな............

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女性はトイレ掃除するもんだ。とか
別にいやなわけじゃなくて
そういうもんだ。っていうのがいや

というわけで
一見、日本では考えられない適当なこと。
逆にそれが心地いいのかも。
と感じたことでした。


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