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フランスの卵事情

フランスの卵って、鶏の飼育環境や鶏に食べさせる飼料によって4段階の表示が義務付けられているんです。

日本の場合、ほとんど飼料についてしか書かれていないことがほとんどですが、鶏の飼育環境も含めたものを4段階で表しています。

卵を買う時に、選ぶ基準になるので気にしている人にはありがたいシステムです。

鶏の飼育環境は4段階、飼料も公開!

▼ いちばんいいBIO(ビオ)の卵。BIOとは日本で「オーガニック」というような位置づけでして、この卵のパッケージの中央部分にある「ABマーク」が政府認定のマークです。

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こんな感じで、この卵にも「BIO」と刻印されています。

⓪の刻印 いちばん良い環境で育てられている鶏は、95%以上オーガニック原料のエサを食べて、太陽も浴びて走り回れる屋外で育てられた鶏です。

➀と②省略

③の刻印 身動きも取れない1羽辺りの面積が750㎠程度の檻の中で育った鶏です。

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数字が大きくなるほど生産性を重視した環境で育てられてるということです。

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もし、自分が鶏だったら⓪の環境で、おいしいオーガニックのエサを食べ太陽をサンサンと浴びて健康的に飼育されたい。最後は食べられちゃうとしても。みんなそうだね。

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出典:http://www.volaillesoeufsbio.com/fr/quest-ce-quun-oeuf-bio/

このうように、フランスの卵は鶏の飼育環境やエサの表示義務があるのです。卵の黄身の部分を濃く見せるための「合成染料入り」などの表示もきちんとあるので逆に安心ですね。

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卵を左右する飼料の強化をアピールする日本

日本では、「エサにビタミンなんちゃらを配合!」とか、卵を産む鶏の環境は二の次で、卵に栄養がある風に表示されてることが多いです。

しかも、この表を見る限りでは、フランスではこの合成染料を食べさないほうがより良い卵の位置づけのようです...。

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もちろん、日本でも「平飼いたまご」として2倍ぐらいの値段で売ってもいますが、きちんとした定義がないのでパッケージの写真でイメージするしかありません。そう、あくまでも自然なイメージです。

あるにはあるけど、あまり買ってる人をみないし、商品棚から売れている様子もないかもしれない。

ちなみに、私はたまーに「平飼いたまご」を買う程度です。

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卵が40年以上も値上がりなしのナゾ

私が知っている40年前でも卵は10個で200円~250円でした。というか当時はバラ売りがメジャーで、サイズによって値段が20円~30円ぐらいでした。

それが現代でもお値段変わらず1パック250円前後です。

いつの間にか今のようなプラスチックの卵ケースが登場していたけど、それまでは新聞紙に包んでもらって、買い物カゴの一番上に割れないように大事に持って帰るのが主流だったのです。

包みが簡素だからこそ買い物カゴはとっても便利だった。

    *****

私が子供のころは、近所の甘味処やさんでラーメンがなんと1杯250円でした。

あの海の家で出てくるようなラーメンだけど、それを基準に考えると、あの時代でも卵はもしかして貴重だったのではないか?

卵=ラーメン(同価格)

いま、ラーメン1杯700円だったら、卵だって600円ぐらいでもおかしくないはずだと思う。

だけど、私たち消費者の卵価格のイメージが200円前後となってしまってる以上、生産者側だって利益を上げないとやっていけないですよね。

生産性を上げるためには、鶏を後ろも振り返れないほどの狭いケージに入れて、毎日ひたすら卵を産み続けるようにしなければならないような残酷なこともしなければならないのかもしれない。


***** あとがき *****

これについては、ちょっと考えてみた。

卵が安いと思うからホイホイと使うのであって、実際600円だとしたら、目玉焼きがとってもありがたい料理の一員になれるのではないかと。

なんとなく質素だけど、ゆたかな気持ちになれそうな気がする。

そう思いたい。

ん.....  600円か.....

それにしてもパッケージがおしゃれでかわいい。

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