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エコバックよりも意識したいゼロ・ウェイスト

昭和40年代、「お買い物」といえば必ず持って行くのが常識中の常識だった「お買い物かご」

カゴをもって買い物することは、私が子供の時代の日常だった。むかしの方式は何が良かったか?

包み紙がシンプルなので余計なゴミがでない!
むかしは自動的にエコな生活だった。

いま、私の関心ごとはエコバックよりも ゴミをできるだけ減らすこと。

むかしの生活を今一度見直してみたいと思うようになった。

商店街って便利だったのかもしれない

むかしは今のようなレジ袋がなく、紙袋だった。しかも小さい取っ手もないただの袋。

買い物は夕方になると毎日行くのが主婦のルーティーンだった。街に1つや2つ商店街があったものだ。

うちの近くにも商店街はあった。そこへ夕方5時ごろになると決まって買い出しにいく。夏は西日がギラギラと当たってた風景もよみがえってくる。

よくよく思い返すと当時、冷蔵庫も小さいし、その日の夕飯分とせいぜい翌朝のパン、下手したら早朝にパンを買いに行くこともあった。

思い返すとまるでフランスの生活だ!

それにお豆腐やさんも朝6時から営業しているし、朝のお味噌汁用のお豆腐と納豆を買いに行かされた記憶も出てきた。

当時はただのお豆腐なんて食べたくもなかったけど、出来立てのお豆腐を朝に食べるってなんという贅沢なんだろうか。

しかも現代に当てはめると完全意識高い系の生活で健康にもよさそう。お豆腐屋さんの店頭にはできたての豆乳や、油揚げ、おからも売っていた。

質素だけど、この生活はいま新鮮に感じる。シンプルに生きるという本質だからなのか。

毎日必要な分だけ買う。なんて無駄がないんだろう

そんな早朝から営業しているお店なんて今近所にないかもしれない。その時代を思い返すと子供にもお年寄りも住みやすかったんじゃないかと思う。

ゴミを出さないレストラン

むかしのようにシンプルにゴミを出さない生活をしたいと意識しだすと、自分が意識したところでそう簡単には実行できないという現実が分かってきた。

スーパーへ行ったらビニールや、発砲スチロールのトレーを使っていない商品なんて皆無だということ。近くの八百屋さんでさえ袋詰めされている。

そんなときインスタで見つけたヘルシンキにあるレストランゼロ・ウェイストレストラン「NOLA」このレストランの取り組みがすごい。

まずクールすぎる。

食物の生産から消費するまでに出る副産物(捨ててしまうもの)まで使用してオシャレにクリエイティブな発想で料理に反映されている。

無駄にゴミをださない。というコンセプトなのだ。

▼ こんな感じで買い物できたらゴミもでないのにな.....


思い返せば、昔は家庭からあまりゴミが出なかった。

レジ袋が有料化になって、エコバック特集はフォーカスはされても、プラスチック製品特集なんかには、1mたりとも触れていない。

納豆、卵パック、お豆腐、お菓子の容器、魚のパック、野菜までビニールに包まれている。プラスチックはもはや生活とは切り離せないぐらい浸透しすぎている。

もう、お醤油、オイル、塩、砂糖は量り売りにしてほしいぐらい。容器を都度捨てるのも忍びない。

昨年96歳で亡くなった祖母も、「ゴミばっか出る」と言っていたのを思い出した。
とにかく、ちょっと買い物しただけでゴミの量がハンパない。

テイクアウト容器でもっと増えた

しかも、最近は「持ち帰り」のお弁当やウーバーなどの宅配に使うプラスチック容器も通常の何倍にもなっているだろうと思う。

レジ袋より深刻な気がするけど、もうしばらくは、減らすことは難しいかもしれない.......。

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南仏で見た暮らしは昭和40年だった

南仏に滞在したとき、あまりにも時代が後戻りしたような生活をしたので子供のころを思い出すきっかけとなった。

南仏では、みんなこの「マルシェバック」を持って買い物にいくのが今現在も一般的なスタイルだった。

ゴミがあまり出ないのも、包装がめっちゃ簡素だから。

魚を買っても、紙のようなものに包んで渡されるし、野菜は自分で好きなものをペラペラな紙の袋に入れてあとで重さを計って値段が出る仕組み。

無駄がない!ゴミがでない!
日本の八百屋さんも昔そうやってたんだけどな。基本新聞紙でなんでも包んではいよっ!ってもらってたっけ。

もう、あの合理的な方法には戻れないのか....。


カゴバックもボロボロに擦り切れているか、コストコのバックのようビニールバックを擦り切れるまで使っているのも当たり前によく見かけた。

モノ持ちが良すぎる.......。無駄にしない。使い切る。
マジでエコすぎる.......。

エコエコ、口先だけエコエコと生易しすぎる自分を反省した。そもそも「エコ」という言葉自体がなんかエセっぽいよな.....。


今こそ、むかしを見直すタイミングなのかもしれない。海の魚も食べられないような世界になってしまわないように。

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