総合インデックスに戻る
1:キャラクター作成ルール
2:コアルール
3:成長ルール
4:ワールドパート
このTRPGのルールは、フィリップ・N・モーゼズ氏がメインルールデザイナーを務め、ニンジャスレイヤー公式/ダイハードテイルズによって提供された「ソウルワイヤードTRPGフレームワーク」を採用しています。
「ソウルワイヤードTRPGフレームワーク」の著作権は、メインルールデザイナーであるフィリップ・N・モーゼズ氏と、ダイハードテイルズ・ゲームズが有しています。
キャラクター作成の流れ
本システムにおけるプレイヤーキャラクターは、下記に示す7つの要素から構成される。
プレイヤーは①から順に進めても良いし、先にルール面を最後まで読み通し、コアルール含めて認識した上でキャラクターのメイキングに取り掛かっても良い。
1-1:能力値の決定
本システムでは、ダイスロールによってキャラクターの能力値にランダム性持たせる「ランダム作成方式」と、総量の決まったポイントを各パラメータに割り振る「スクラッチビルド方式」を用意している。
極端に能力値の高いキャラクターや低いキャラクターが混成してゲームに参加することを望むプレイグループであれば「ランダム作成方式」を採用し、すべてのプレイヤーキャラクターの強さが概ね同じ程度に調整してゲームを遊びたいプレイグループであれば、「スクラッチビルド方式」を採用すると良い。
また、「何度かの成長を経た想定の、少し強いキャラクター」を作成するスクラッチビルドルールについては成長ルールに伴って実装予定。
1-1-1:ランダム作成方式
基礎能力値は【体】【霊】【巧】【術】の4つとなる。
3つの6面ダイスを振り(即ち3d6である)、【体】【霊】【巧】の3種類に ついてそれぞれのダイスの出目を割り振ること。
更に1つの6面ダイスを振り、出目から3を引いた値を【術】とすること(出目が1~2であっても最低値の0となる)。
本作成方式は、キャラクター同士の能力値のばらつきをある程度許容できるプレイグループで採用可能な、カジュアルなレギュレーションとなる。
1-1-2:スクラッチビルド方式
ダイスを振るのではなく、合計11ポイントを【体】【霊】【巧】【術】に割り振ること。
この時、スタート時の各能力値の最大値は6ではなく5に制限される。
また、【術】だけは能力値を1上昇させるために2ポイントが必要となり、【術】の最大値は3となる。
この作成方式では、プレイグループ内のキャラクターの強さは大体同じになる。エネミーデータ等はスクラッチビルドを基準としているため、基本的にはスクラッチビルドを推奨したい。
1-2:副能力値の算出
副能力値は【体力】【霊力】【機動力】の3種類となる。これらは基礎能力値によって自動的に決定される値であり、【体力】【霊力】は物理的、霊的ダメージを受けたり医療処置を受けることで増減する。
また、滅多にないことであるが、ゲーム中にその元となっている基礎能力値が増減したとしても、それによって直ちに副能力値が増減することはない。
1-3:支給装備
本システムの「祓魔師」キャラクターは、下記のアイテムを標準装備しているものとする。
また、キャラクターは下記のアイテムから1つを選び、装備品に加える。
1-4:祓魔術
【術】の値が1以上のキャラクターは、ランダムで1種類の"祓魔術"を選んで会得する。なお、【術】が2だと2種、3だと3種という意味ではなく、スタート時点で持てる"祓魔術"はあくまで最大1種のみである。
"祓魔術"を持っていることが決まった場合、1d6をロールし下記の表に従って決定すること。
なお、ゲームマスターの許可があれば会得する術の種類を自由に決定しても良い。
祓魔術に関するテキストにおいては、簡略化のために祓魔術を指して「術」、祓魔術の行使者を指して「術者」と呼ぶことがある。
1-5:攻性祭具
キャラクターを作成するにあたり、攻性祭具を2つまで選択し、キャラクターに所持させること。
攻性祭具には大別して「近接祭具」と「遠隔祭具」が存在し、それぞれが「小型」「中型」「大型」に分かれている。
「近接祭具」を用いた攻撃を「近接攻撃」、「遠隔祭具」を用いた攻撃を「遠隔攻撃」と呼称する。
「:片手」と記載されている祭具は、同じく「:片手」の祭具との同時装備が可能になる。また、同一種(※)の「:片手」祭具を二つ装備した場合、攻撃時に『追加スタイル:両手効き』を宣言することができる。
※同一種とは、同一のデータを持つ祭具を指す
たとえば、「小型近接祭具」を2つ装備する場合など。
「小型近接祭具」と「小型遠隔祭具」を同時に装備することは可能だが、この2種の祭具を同時に使用して『追加スタイル:両手効き』を宣言することはできない
※本システムに不慣れなプレイヤーは下記を読み飛ばし、1-5-1を読むこと
◆補足:キーワード処理【連続攻撃+】
上記の『追加スタイル:両手利き』のように、本システムには「キャラクターが行う攻撃を分割し、キャラクターが判定に用いることのできるダイスをそれぞれの攻撃に割り振る」処理を行う効果が幾つか存在する。
初期キャラクター作成に相当する本記事においては、ルールの明確さを重視して各効果に都度ルール処理を記述している。
しかし、同様の効果が増えるにつれて記述が煩雑化するため成長環境やルールに慣れたプレイヤー向けにこのような処理を【連続攻撃】というキーワードで一括処理する。
『戦闘スタイル:連撃』『戦闘スタイル:2回射撃』『追加スタイル:両手利き』は、それぞれ【連続攻撃】1を付与する効果とみなすことができる。
キーワード処理【連続攻撃】の内容は下記の通り。
1-5-1:近接祭具
1-5-2:遠隔祭具
1-5-3:使役型祭具
Ex-1:使役型祭具に掲載の、必要【予算】5の祭具については、GMとプレイグループの同意のもとで初期作成に導入しても良い。
1-6:狩衣
キャラクターを作成するにあたり、「狩衣」を一つ選んで装備させること。
「狩衣」は「軽装狩衣」「中装狩衣」「重装狩衣」の三種に分かれている。
1-7:特技
全てのキャラクターは、下記の自動修得スキル【戦術機動】を修得する。
また、キャラクター作成にあたり、プレイヤーは下記の選択修得スキルから一つを選んでキャラクターに修得させること。
更に、キャラクターの【術】値が0である場合、プレイヤーは追加でもう一つ選択修得スキルを選び、キャラクターに修得させること。
自動修得スキル
選択修得スキル
1-Ex:参考データ
1-Ex-1:キャラクター作例
スクラッチビルドを採用したキャラクター作例を下記に示す。
1-Ex-2:界異データ
本項目では、祓魔師達にとっての敵となる「界異」のデータを掲載する。
キャラクターの能力や祭具選定の参考とされたい。
エネミーデータ:鬱黒揚羽(うっこくあげは)
【体】2 【霊】2 【巧】2
【強度】2【穢装】0【機動力】6
【回避種別】なし
・攻撃能力
【近接攻撃】:【体】の値を参照して攻撃を行い、攻撃成功時に1d4点の物理ダメージを与える。
【浸蝕鱗粉】:自身から5マス先までの範囲にいるキャラクター2体を対象に
【巧】の値を参照して射撃攻撃を行い、攻撃成功時に対象に1d2点の物理ダメージを与える。
・特殊能力
【結界破り】:「結界」を解除する【霊】判定を行う時、ダイス数が+2される。
解説
一号級に分類される、低級界異の一種。
体長20~30cm程の黒い蝶のような姿をしており、境界異常が発生した場所に、どこからともなく沸く。
鋭い口吻を突き刺して攻撃する他、穢れによる汚染を伴う鱗粉を飛ばして攻撃を行う。
穢れが形を持ったものに過ぎないため、攻撃に対しては脆弱。
これを祓えるのが祓魔師の最低ライン。
エネミーデータ:怨霊武者(おんりょうむしゃ)
【体】6 【霊】2 【巧】4
【強度】8【穢装】2【機動力】3
・攻撃能力
【近接攻撃】:【体】の値を参照して攻撃を行い、攻撃成功時に1d6点の物理ダメージを与える。
【強攻撃】:【体】の値を参照して『難易度:HARD』で攻撃を行い、攻撃成功時に2d6点の物理ダメージを与える。
・特殊能力
【戦術機動】:第一移動時に宣言して使用する。【巧】で『難易度:NORMAL』の判定を行い、成功した場合は回避ダイスを直ちに2個得ると共に、その移動では【機動力】の2倍の距離を移動する。ただし、続く自身の手番で行う能動的な判定の難易度が1段階上昇する。
【連撃】:近接攻撃に組み合わせて使用する。ダイス数を+2し、攻撃を2回に分割し、任意の対象に振り分ける(同一対象に2回攻撃しても良い)。その攻撃判定の難易度が1段階上昇する。
解説
一号級界異「烙伍武者」の中で、強い力を持つ者。
基礎能力が向上しており、二連続の攻撃を放つなど技能面も卓越している。
この界異と互角の勝負ができる者が、近接祭具使いの中でも一定以上の実力者とされる。
エネミーデータ:鬼種Ⅰ型
【体】8 【霊】4 【巧】6
【強度】24【穢装】1【機動力】4
・攻撃能力
【近接攻撃】:【体】の値を参照して攻撃を行い、攻撃成功時に1d6点の物理ダメージを与える。
【強攻撃】:【体】の値を参照して『難易度:HARD』で攻撃を行い、攻撃成功時に2d6点の物理ダメージを与える。
「近接攻撃」時の判定の出目に【6】が含まれていた場合、その攻撃は追加で自身の【体】点のダメージを与える。
【遠隔攻撃】:【巧】の値を参照し、「遠隔攻撃」を行う。攻撃成功時、「2」点の物理ダメージを与える。
対象との距離と難易度、他のルールは【小型遠隔祭具】と同様。
・特殊能力
【戦術機動】:第一移動時に宣言して使用する。【巧】で『難易度:NORMAL』の判定を行い、成功した場合は回避ダイスを直ちに2個得ると共に、その移動では【機動力】の2倍の距離を移動する。ただし、続く自身の手番で行う能動的な判定の難易度が1段階上昇する。
【連撃】:近接攻撃に組み合わせて使用する。ダイス数を+2し、攻撃を2回に分割し、任意の対象に振り分ける(同一対象に2回攻撃しても良い)。その攻撃判定の難易度が1段階上昇する。
【白兵戦適性】:このスキルを修得しているキャラクターは、「近接攻撃」判定における判定ダイス総数が+2個される
【回避体術】:このスキルを修得しているキャラクターは、回避ダイス総数が+2される。
解説
"穢れ"の影響を特に強く受けた死体が稀に変じて生まれる、二号級界異。
死体の代謝活動を模倣し、体温の上昇や筋力の増強など肉体面の変異を齎すことで
高い身体能力を発揮している。
知能は殆ど残っておらず力任せに戦うが、素手で人体を紙細工のように引きちぎる。
接近戦を展開するのは極めて危険。
総合インデックスに戻る
1:キャラクター作成ルール
2:コアルール
3:成長ルール
編集履歴
◆2024/2/29◆
・支給装備
「形代」の効果調整(リスポーン時の体力・霊力を半分に)
「疑似餌」の効果調整(抵抗判定の難易度を、一号級に対して『難易度:ULTRA-HARD』に、二号級に対して『難易度:HARD』に)
「名伏」の効果調整(自身の攻撃難易度低下&対象の回避難易度上昇の効果に)
・攻撃祭具
「中型遠隔祭具」の『スタイル:連射』の効果を調整
「難易度上昇の代わりに命中すればダメージ5点、回避されたら相手の回避ダイスを-2」という効果に変更
霊的近接祭具/霊的遠隔祭具に、「攻撃判定の難易度が『難易度:NORMAL』以下で、且つ攻撃判定時の出目に【4】が含まれていた場合、与えるダメージに「3」点を加える」性質を追加
・狩衣
「中装狩衣」の性能を調整
「回避ダイス+1、【装甲】1(物理ダメージ軽減1)」に変更
「重装狩衣」の性能を調整
「【装甲】3(物理ダメージ軽減3)、機動力-1」に変更
・祓魔術
祓魔術>【加護防壁(旧:即席結界)】の効果を下方修正
攻撃を肩代わりするオブジェクトではなく、ダメージを【強度】の値だけ減算するオブジェクトを設置する術とした。
祓魔術>【呪祝詛詞】の効果を上方修正
効果③を「対象の回避ダイスを-2個する」から「効果時間中、対象の回避ダイスを-2個し続ける」に変更 術の対象が新たに手番を得ても、術の効果時間中は回避ダイスが減る仕様に。
祓魔術>【式神使役】の効果を下方修正
2体出現時の形代消費コストを増加(2→3)
祓魔術>【即席結界】【霊炎放射】の名称を変更
前者は結界の設置ルールとの誤用を避けるため、後者はキャラクター表現自由度の観点から術の名称を変更。
◆2024/3/1◆
・狩衣
「重装狩衣」の性能を調整
PCの機動力は最低2を維持する観点から、「【装甲】+3 【機動力】-1」→「【装甲」+3 【戦術機動】難易度+1」に変更
・攻撃祭具
「小型近接祭具」の性能を上方修正
攻撃スタイルを伴わない攻撃時に参照する能力値を【巧】に変更
『攻撃スタイル:連撃』の性能を上方修正
宣言した時点で攻撃ダイス総数を+2する効果を追加
攻撃成功時に発生するダメージを1d6→1d6+1に変更
「中型近接祭具」の性能を上方修正
【体】【巧】のどちらか好きな方を参照して通常攻撃ができるよう変更
・祓魔術
【式神使役】の効果を上方修正
2体出現時の形代消費コストを増加(3→2)
◆2024/03/17◆
近接攻撃と遠隔攻撃の両方に作用するスキルとして【汎用祭具適性】を追加
◆2024/03/24◆
【戦術機動】のテキストを変更
「手番開始時に~」→「第一移動で移動を行う時に~」
【術延起点】のテキストを改訂
手番タイミングを所有者の直前とし、回避を行わない旨を明記
◆2024/03/28◆
【中型遠隔祭具】の効果を下方修正
『攻撃スタイル:連射』で与えるダメージを「5」→「1d6」に変更
◆2024/04/20◆
『攻撃スタイル:精密攻撃』の効果を下方修正
出目【6】で発生するダメージを【巧】の1/2(端数切り上げ)に変更
『攻撃スタイル:強攻撃』の効果を下方修正
追加ダメージの発生条件を出目【6】から【6,6】に変更
◆2024/04/27◆
1-5-2:遠隔祭具 【小型遠隔祭具】の性能を上方修正
『攻撃スタイル:2回射撃』を選んだ際、攻撃ダイス総数が2個増える仕様に変更
◆2024/04/30◆
1-5-2:遠隔祭具 【大型遠隔祭具】の性能を下方修正
『攻撃スタイル:狙撃』の対象を7マス以上離れたものに限定
1-4:祓魔術 【式神使役】の性能を下方修正
術の行使で【霊力】が0以下となる場合、術を発動できない仕様を追加
◆2024/0709◆
1-3:支給装備 【疑似穢Ⅱ型】の性能を修正
攻撃と同時に使用でき、且つ1号級界異にのみ有効な性質に変更
「設置先を決定し、そこに1号級界異の攻撃を誘導する」挙動のアイテムとした。