ソードワールド2.5リプレイ《大地の見張り》キャンペーン 第二話「地下劇場の剣」前編

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はじめに

この記事はこの記事は2020/5/3に行われた「ソードワールド2.5(グループSNEのTRPG)」のセッションログを再編集したリプレイです。
読みやすくするため、実際のセッションログを少しだけ脚色したり、発言順序を整理したりしています。

本作は、「グループSNE」及び「株式会社KADOKAWA」が権利を有する『ソード・ワールド2.0/2.5』の、二次創作です。

0. これまでのあらすじ(プリプレイ)

 前回のセッション(2020/5/2)が終わったときのことである。
 GMは「いやー、思った以上にアッサリ終わっちゃったんで日程が余っちゃったな……ごめんね!」と述べたあとこう続けた。
 「このセッションの続きを一晩で書くので、第二話突入していいすか?」

 
日程を余していたプレイヤー達が快諾してくれたため、GMは急いで続編の執筆に取り掛かった。
 そしてプレイヤー達もPCの成長を済ませ、ついに翌日続編(第二話)の開催が決定したのであった。

 本セッションは、《大地の見張り》亭に所属するPC達が地下鉄遺構で大蜘蛛と戦ってから2ヶ月程が過ぎた頃の話としている。

1. 導入

GM:◆描写◆
ドーデン地方中央部からやや北にある、《キングスレイ鉄鋼共和国》第二都市《ヒスダリア》。
《ヒスドゥール浮遊連峰》を臨む山岳地帯の麓に位置する都市であり、周辺には魔動列車の路線が多く走っている。
まだまだ復旧されていない線路も多く、未知の路線や地下鉄の発見・調査といった冒険者の仕事も数多く集まる土地である。

冒険者ギルド《大地の見張り》亭に所属するPC達は、今日も仕事を求めてギルドホールに集まってきていた。

GM:というわけで、前回の冒険から2ヶ月程が経ちました。PC達はその間、少人数とか個人の仕事をこなして日銭を稼いでいた感じですね。
  第二都市《ヒスダリア》に拠点を構える《大地の見張り》亭には、マナタイト採掘場の護衛だとか、廃路線復旧のための資材調達だとかで定期的に冒険者を必要とする小作業が舞い込むわけです。

GM:今日はたまたまPC達の予定が噛み合ったみたいで、全員がギルドホールに集まってきてますね。

ヴァルト:「……よっ」*今回は知ってる顔がいるので、軽く挨拶する

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絵:とらこさん

PC:ヴァルトルーデ・レーリヒ/男性/19歳
PL:閣下
種族:リカント(オオカミ)
技能:フェンサーLv4/エンハンサーLv2/アルケミストLv2/スカウトLv2

戦闘特技:両手利き、武器習熟A/ソード
装備:フリッサ(片手剣)*2、ソフトレザー(革鎧)

概要
ツンデレ男の娘。
前回の報酬で片手に持っていたレイピアをフリッサに買い替え、晴れてフリッサ二刀流となった。また、斥候の技術も向上したことで探索も得意となっている。

前回は旅の冒険者だったが、今のところ《大地の見張り》に落ち着いているようだ。

モニカ:「(デ、デレてる……!)」

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絵:とらこさん

PC:モニカ・フェルトマン/女性/24歳
PL:とらこ
種族:人間
技能:プリーストLv4/セージLv3/コンジャラーLv1

戦闘特技:魔法拡大/数、ワードブレイク
装備:聖印(神聖魔法発動体)、スプリントアーマー(金属鎧)
           クオータースタッフ(杖)

概要
“鉄道神王”ストラスフォードに仕える神官。
仲間の行動に軽率に悶えていき、記録も取っている。
前回の冒険後、簡単な操霊魔法を修得。状況に合わせた様々な支援を行うことができ、パーティの戦略をより強力に支えることが可能になった。

豊富な知識と魔法で的確に冒険をサポートする、頼れる屋台骨である。

ノア:「やぁ、おはよう」*魔動列車に関する本を読みながら


ノア

絵:とらこさん

PC:ノア・ロードバーグ/男性/37歳
PL:おもち
種族:人間
技能:ファイターLv4/スカウトLv2/セージLv1/エンハンサーLv2

戦闘特技:全力攻撃、なぎ払い
装備:グレートソード(両手剣)、スプリントアーマー(金属鎧)

概要
娘の独り立ちを機に剣を取ったセカンドライフ冒険者。
鍛え上げられた肉体から繰り出す剣撃で、どんな敵も切り倒す。
速さと手数を武器とするヴァルトとは好対照な戦闘スタイルの持ち主。

野太い声と共にグレートソードを繰り出す様は圧巻。

ノーレ:「おはよう!ヴァルトお姉さん!」

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絵:シロクニさん

PC:ノーレ/男性/6歳
PL:カンリ
種族:タビット
技能:ソーサラーLv4/コンジャラーLv2/セージLv1/アルケミストLv1/レンジャーLv1

戦闘特技:ターゲッティング、バイオレントキャスト
装備:メイジスタッフ(杖)、クロースアーマー(布服)

概要
真語魔法を得意とするタビットの魔術師。
一発の魔法を放って8体の妖魔をほぼ瞬殺した。知能の暴力。
反面、肉体的にはかなり弱く尖った能力値をしている。

パラメータ的にはかなりの不器用だと思われる。モフモフだからですかね。

エンデ:「よっ!」*ヴァルトに挨拶返し

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PC:エンデ/女性/14歳
PL:シロクニ
種族:人間
技能:シューターLv4/スカウトLv2/フェアリーテイマーLv2

戦闘特技:ターゲッティング、鷹の目
装備:ロングボウ(弓)、ハードレザー(革鎧)

概要
森育ちの元気少女。妖精達はだいたい友達。
弓の扱いが上手く、遠方や遮蔽に隠れた対象を射抜くことができる。
いつも明るくエネルギッシュだが、年相応に怖いものを怖がる一面も……?

ちなみに技能テーブルの関係から技能の成長を一旦保留した。

ヴァルト:「な、なんだよ……そんな声上げなくなって、毎日顔を見せてるだろ」
ノア:「挨拶は毎日するものだからねぇ」
モニカ:「クフ……」*鉄道本で顔を隠しながらニヤついてます

GM:では、PC達がわちゃわちゃしているとギルド支部長のシタンが声をかけてきます。

200504 シタン1 切り抜き

◆NPC解説◆
《指踊りの杖》シタン=ケランジィ(メリア長命種/男性/140歳程)
冒険者ギルド《大地の見張り》亭の支部長。ヘラヘラとした胡散臭い男。
若者をおどかす悪癖があり、常に飄々とした態度を崩さない。
ギルドの運営自体は真面目に取り組んでいるようだ。

シタン:「やぁ君たち。相変わらず暇……おっと、元気そうだね」
ノア:「おかげさまで、この年でもまだまだ元気さ」
ヴァルト:「支部長、アンタもな」*サンドウィッチをかじりながら

◆GMのメモ◆
サンドウィッチが登場した。この食べ物について解説せねばなるまい。
サンドウィッチの語源は16世紀から17世紀イギリス、第四代サンドウィッチ伯爵にちなんだものとされる説がポピュラーであり、ここでいうサンドウィッチとは領名に由来している。

剣の世界、ラクシアでも何の因果か「パンに具をはさんだ食べ物」をサンドウィッチと呼ぶようだ。たぶんサンドウィッチ伯爵がこの世界にも居たのだろう。

特に言及していないが、おそらくキングスレイにおける一般的な冒険者ギルドや町の食堂では保存性に長けたライ麦パンが主流だと思われる。
ヴァルトが頬張っているのも、硬いライ麦パンのスライスで茹でた野菜と干し肉を挟んだようなサンドウィッチなのだろう。

シタン:「ははは、天気良いからね」
モニカ:*支部長さんの肩の花を眺める

シタン:「ところで、暇ならちょっと手伝ってほしい仕事があるんだよね」
    「報酬は悪くないと思うけど、どう?乗らない?」

ノーレ:「お仕事! ぜひお聞きしたいところです」
ヴァルト:「仕事ぉ……?……まぁ、俺は構わないが」*皆の顔を見る
エンデ:「皆が行くなら、あたしも行くっ!」
ノア:「乗るかどうかはともかく、内容を聞かせてもらおうかな」
モニカ:「ノアさんと同じく、であります~」

シタン:「ククッ、結構結構。この仕事は君たちに適任だと思うしね」
    「君たちが以前、蜘蛛を退治した地下鉄の遺構があっただろ?」
    「あの後、《魔動鉄道組合》と《魔動機術研究所》が立ち入り調査をしたんだってさ」

シタン:「で、蜘蛛の巣を焼き払ってその向こうを辿っていくと、駅というか、地下構造物があったんだって」
    「地上へのアクセス部分は崩れてるけど、かなり大きいらしい」
    「ま、いわば地下遺跡ってことになる。十中八九、魔動機文明時代のものだろうけどね」

モニカ:「!!」*ガタッ
ノーレ:「遺跡!!」*耳をぴょこぴょこさせます
エンデ:「ふぅむ? 逃げにくそうな構造の洞窟みたいなもの……?」
ノア:「つまり地下鉄に接続された、魔動機文明の地下遺跡か……。いくつになっても、その単語を聞くと胸が躍るね」
ヴァルト:「以前の俺たちの仕事の結果、見つかった遺跡ってことか。ムートン達の着眼点は悪くなかった、ってことだな」

シタン:「やる気みたいだね。良かった良かった」
    「遺跡の入口にキナ臭いものが描かれてるくらい、誤差だよね」*小声

ノーレ:「入口になにかあったんですか?」*耳ざとく聞き返す
ノア:「シタン、小声で不穏な事を言う癖は直した方がいいよ」

シタン:「ははは、まぁ詳しい話はこっちでね」*依頼書を取り出す

GM:というわけで、依頼内容を書き出します~

◆依頼内容◆
・依頼主は《キングスレイ魔動鉄道組合》
・依頼内容は廃地下鉄路線の先にある地下構造物の調査と安全確保
・報酬は1人2000G 地下構造物の大まかな地図を作り、
 後で鉄道組合に渡してくれるなら追加で300G
・制限時間は3日間

◆経緯◆
・魔動鉄道組合所属の作業員達が廃地下鉄線路を辿っていったところ、
 駅から約1時間の距離に駅を発見。
・内部には蛮族の姿らしきものも見えず、
 調査を開始したところ高さ約3mの巨大な石扉が開いていた。
・石扉には魔動機文明語で「これより先、何人も侵入を禁ずる」
 鋭利な何かで刻みつけたように彫られていた。

エンデ:「むかしに閉じられた扉が……開いてたってこと?」
ノア:「最後の一文が穏やかじゃないね。それなりの広さのある駅ってことは、重要な施設が近くにあったのかもしれないな」
ヴァルト:「ふーん」*頬杖つきながら

シタン:「まぁ、僕も直接見たわけじゃないからさ。真相は君たちの目で確かめてみてほしいのさぁー」*ヘラヘラ

モニカ:「……鉄道が眠らされたままになっているのは、個人的に不満です。いつ出発します?私も同行します
ヴァルト:「俺は金が貰えればなんでも……あっつ!」*スープで舌火傷
ヴァルト:「ふーっ……!ふーっ……!」
モニカ:「(アーッ!!アーッ!!美味しい!!)
モニカ:「モニメモに書き込んでおきましょう」*小声

◆GMのメモ◆
突如登場したメモ、モニメモ。
モニカが冒険仲間達の行動に“魅”せられた記録を綴った手帳である。
これがたぶん、彼らの冒険を後世から振り返る時の貴重な資料になる……
のかもしれない。

モニカ:※もちろんムートンさんたちの記述もある

GM:さて、PC達が依頼を承諾すると、件の遺跡に移動を始めます
GM:お買い物とかしたい方は宣言をどうぞ 
GM:特にない方は「ぬーん」をお願いします

ヴァルト:カード買い足すか迷うが……ぬーん
エンデ:ぬーん
モニカ:ぬーん
ノーレ:ぬぬぬーーん

ノア:今回も「マギトーチ」は借りられますか?
GM:シタンに頼めば「しょうがないなぁ~君たちもそろそろこういうのも揃えなよ~」とか言いますが貸してくれます。貸してくれました。
ヴァルト:臆面もなく借りちゃうもんね
ノア:よし、例のごとくモニカさんに預けておこう
モニカ:あっ! 今回2Hのスタッフを持ってしまっています……!
GM:Oh、魔法の発動体……

◆GMのメモ◆
前回は神官のみであったモニカが、今回は操霊魔法(コンジャラー)技能の習得に伴って発動体として杖を携えていたのだ。
発動体は指輪(装飾品扱い)を用いることもできるが、今回は「マギトーチ」を使わずにノーレの【ライト】で代用することにした。
光を放ったり物品を光らせる、初歩的真語魔法である。

2. 廃線路の先

GM:◆描写◆
廃地下鉄の駅に向かうと、そこにはキングスレイ魔動鉄道組合の職員であるアルカ=エルトルート(ナイトメア/21歳/女性)が待機している。
また、以前は何もなかった線路の上には鉄道の調査員が使用する小型の魔動列車が乗っていた。

GM:アルカはシャツとベストを着込み、ネクタイを締めたキッチリ目の服装のナイトメアです。身長約175cmで、黒スラックス履いて黒革の手袋も嵌めています。あとメガネです。

◆GMのメモ◆
立ち絵のないモブキャラにこれでもかという程の好みを詰め込むGMの図
要するにヒ〇コー作品に出てきそうな格好だ。

アルカ:「貴方たちが《大地の見張り》の冒険者でしょうか? 私はアルカ。《キングスレイ魔動鉄道組合》の研究者兼調査員です」*軽く挨拶

ノーレ:「はじめまして、僕はノーレ!」見上げながら挨拶
エンデ:「こんにちはー!はじめまして」
ヴァルト:「……どーも」*軽く会釈
ノア:「はじめまして。ノア・ロードバーグだ。よろしく」
モニカ:「鉄道組合の方……!よろしくお願いしますね!」

エンデ:「えっとね、依頼を受けて来たよ。いろいろ詳しいことを知ってるって人だよね?」

アルカ:「えぇ、まぁ」
アルカ:「といっても私は遺跡探索のプロではないので……お話できるのは入口までのことですが」
アルカ:「この地下鉄駅から件の遺跡までは、こちらの調査用小型魔動列車をお使いください」*線路に停めてある小型列車を指差す

GM:ここでアルカが小型魔動列車について説明してくれるよ

小型魔動列車について
全長約3m、幅約2mで鉄製の骨組みに車輪が付いており、木版や布で乗員スペースが確保されたトロッコのようなもの。
魔晶石や乗員のマナで走るタイプであり、定員5人+荷物を乗せた状態であればMP1点で1時間は動かせる。
今回は組合から3点魔晶石が支給されており、3時間分の稼働が可能。

アルカ:「以上が、この調査用小型魔動列車“シーワーラット”の概要です」
モニカ:「わぁ……!」
    「こういう小さい子も魅力的ですね……機能美……と言いますか」
GM:魔動鉄道大好きなモニカさんなら、一通りの操作は理解できるでしょう。速度調整や各種機能が簡略化された造りになっています。

ヴァルト:「ふーん、すぐ壊れちゃいそうだな」*ぺたぺた
エンデ:「要所には鉄を使って強度を確保してるんだねぇ」
ノア:「重たい荷物を運んだり、急な坂道を登るわけでもない。モニカが操縦もできるし、定員もクリアだね」

アルカ:「私は遺跡の調査には同行できませんが、この駅で3日間待機しています。何かあれば、戻ってきてご連絡を」
モニカ:「わかりました。この子、お借りしますね……!」

アルカ:「それでは皆様、どうかご無事で。いってらっしゃいませ」*PC達にぺこりとお辞儀します

ノア:「わかった。万が一、2日経っても戻らないようなら救助の準備を頼むよ」
エンデ:「おねえさんありがとう、いってきまーす!」*手をひらひら
ヴァルト:「……いってくる」
ノーレ:「いってきます!」

GM:それではPC達は小型列車に揺られて線路を辿ります。

GM:◆描写◆
魔動灯が照らす地下鉄路線を、調査用車両は軽快な速度で進んでいく。
1時間ほど走った頃、PC達は石造りのプラットフォームを発見する。
駅は地上に向かう階段付近が崩落しているものの、それ以外の部分は比較的形を保っていた。

駅の奥には、調査報告にあった大きな石扉が開いており、その奥には暗闇が広がっている。
巨大な石扉には魔動機文明語で「これより先、何人も侵入を禁ずる」と鋭利な何かで刻みつけたように彫られていた。

ヴァルト:「……ふん、何様だっての」
モニカ:「警告……にしても必死な感じですね」
エンデ:「刃物で刻んだ感じ……あんまり文明っぽくないね?」
ノア:「ふむ、場所からして重要な駅施設と見るのが妥当だろう。中がどうなっているかは不明だが」

ノーレ:奥行きますか、ライトは次暗そうだったらでいいですかね
GM:ではPC達が大扉の中に入っていくと……まぁ中は真っ暗なわけですが

GM:◆描写2◆
大扉を潜ると、内部は天井が高く広い空間が広がっている。
床も壁も滑らかに磨かれた大理石で作られているかのような質感だ。
内部は真っ暗闇であり、灯りがないと何も見えない。

GM:さて、誰かマギトーチを点けるかな?
GM:それとも【ライト】かな?
ヴァルト:それとも ほ・う・か?
エンデ:燃やしていいんですか!?
ノア:やめなさい

◆GMのメモ◆
エンデの中の人(プレイヤー)シロクニさんはとにかく火を放つのが好きなお方である。シノビガミなら不知火で【百燐】をぶっぱし、別卓で進行中のダブルクロスではピュアサラマンダーを迷いなく選択した。

ノア:放火なんてしたら、ギルドで半日説教ですよッ
ノーレ:とりあえず、前衛のノアさんの武器でも光らせますか
ノア:ゲーミンググレートソード……
エンデ:ちぇ……

ノア:「では私が前に。ノーレ、悪いが私の武器を明るくできるか?」
ノーレ:「任せてください!」*ぱーてぃそーど!
エンデ:「剣が光ると強そうね!」

ノーレ:2d+4+(30/6)+0 【真語魔法行使判定】
<BCDice:ノーレ>:SwordWorld2.5 : (2D6+4+5+0) → 4[3,1]+4+5+0 → 13
成功!

GM:では、灯りをつけたノアさんとノーレさんの視界に飛び込んできたのはーー
GM:◆描写◆
灯りを持っているPCは、床の至る所に人族や蛮族の白骨死体が散らばっていることに気が付く。
かろうじて乾燥した肉がこびりついてミイラのようになっている死体も散見される。

ノア:「これは……!」
ヴァルト:「……狩場、か?」*周囲を警戒
エンデ:「な、なんか転がってる……!?」
モニカ:「こ、これ、足元に……!?」

GM:では難易度12の「見識判定」をどうぞ
GM:周囲の白骨死体やミイラ死体を検死できます

ヴァルト:2d6+4
<BCDice:ヴァルト>:SwordWorld2.5 : (2D6+4) → 7[1,6]+4 → 11
失敗……

モニカ:2d6+3+3
<BCDice:モニカ>:SwordWorld2.5 : (2D6+3+3>=12) → 9[5,4]+3+3 → 15
成功!

ノーレ:2d+1+(30/6) 【セージ知識判定】
<BCDice:ノーレ>:SwordWorld2.5 : (2D6+1+5) → 6[5,1]+1+5 → 12
成功!

ノア:2d6+1+2 //見識判定
<BCDice:ノア>:SwordWorld2.5 : (2D6+1+2>=12) → 4[1,3]+1+2 → 7
失敗……

モニカ:冒険パートにおいて知識以外は取り柄が……!!

GM:では、見識判定に成功したお二人は、周囲の死体がいずれも鋭利な刃で切り裂かれていることに気がつきます。
GM:また、遺体が着ている衣服は風化が激しいものの、駅員のそれではないような気がします

モニカ:「これは……何かしらの殺害の意図をもった相手にやられたみたいですね。どれも斬られてます」
エンデ:「斬られた? ……なら野生動物の類じゃないね」
ノーレ「……駅員さんではなさそうですね、外部から来た人がこうなってるってことかな?」
モニカ:「だとしたらなぜこんなところで……?」

ノア:「知能の高い蛮族が住み着いたか。だが、魔動機文明文字を使うとなると……」
ヴァルト:「暗殺者か?それとも……」
ノア:「警備システムの暴走ということも考えられる。300年過ぎて今なお稼働しているかはわからないが……」

GM:さて、そういうことがわかったところで……
   奥にやはり扉がありますね。奥に進むとチャプター移行です。
ノーレ:何か文字が刻まれてたりとかはします?
GM:いえ、特にそういう文字みたいな意匠はないですね
   扉は閉じてますが、開けようと思えば開けられます。
  鍵はかかっていません。

モニカ:「用心して進みましょう」
ノーレ:「行きましょうか」
ノア:「気を引き締めていこう」

3. 大階段

GM:◆描写◆
エントランスホールを抜けた先は高さ10mにもなる4分割の大階段だった。
かつては煌びやかな照明が施されていたのか、壁面にはロウソク型の魔動灯が設置されている。

GM:壁の魔動灯を調べることもできますが、壊れていて特に作動させることはできません。
エンデ:つまり真っ暗ということですな
GM:そのとおり ノアさんの光る剣だけが灯りになるよ
ノア:ゲーミンググレートソードが輝いています

GM:さて、それでは……

GM:choice[モニカ,ノア,ヴァルト,エンデ,ノーレ]  //PCランダム選択
<BCDice:GM>:DiceBot : (CHOICE[モニカ,ノア,ヴァルト,エンデ,ノーレ])
ノーレ

GM:ほう
モニカ:?!

GM:ではノーレさんは「危険感知判定」をどうぞ
   種族特徴の「第六感」が働きますね

ノーレ:2d+4+(30/6) 【真偽判定】【危険感知判定】
<BCDice:ノーレ>:SwordWorld2.5 : (2D6+4+5) → 8[3,5]+4+5 → 17

GM:文句なしに成功ですね!
GM:ではノーレさんは階段下、エントランスホールとは違う扉を開けて、アンデッドの群れが階段を這い上がってくるのに気がつきます。
GM:ゾンビやスケルトン達ですね

ノーレ:「下からアンデッドの群れが上がってきます!気をつけて!」
ヴァルト:「ん」*獣変貌!
ノア:「アンデッドか……みんな!備えるんだ!」*グレートソード構え
エンデ:「あい!」*身構えて弓を構え
モニカ:「了解です!」

エンデ:アンデッドの群れ、どのくらいの規模だろ
GM:こちらのアンデッド達はPCからすれば雑兵もいいとこですので、特に戦闘の必要なく切り抜けることができます
モニカ:やったー!
GM:だいたい数にしてゾンビが4体、スケルトンが4体、ってとこです
ノア:蹂躙でござる
GM:皆レベル1とか2だからね 蹴散らしちゃうわね

ヴァルト:「がるるっ!!」*両手に剣を持って特攻
ノア:「ふんっ!!」*グレートソードで豪快になぎ払い

GM:PC達が武器や魔法を振るうとアンデッドの群れは霧散!
GM:すぐに蹴散らせてしまいました。
GM:さて、では再び見識判定のお時間です。 目標値は12

モニカ:2d6+3+3>=12
<BCDice:モニカ>:SwordWorld2.5 : (2D6+3+3>=12) → 3[2,1]+3+3 → 9
失敗……

ノーレ:2d+1+(30/6) 【セージ知識判定】
<BCDice:ノーレ>:SwordWorld2.5 : (2D6+1+5) → 7[1,6]+1+5 → 13
成功!

ノア:2d6+1+2 //見識判定
<BCDice:ノア>:SwordWorld2.5 : (2D6+1+2>=12) → 6[5,1]+1+2 → 9
失敗……

ヴァルト:2d6+4
<BCDice:ヴァルト>:SwordWorld2.5 : (2D6>=4) → 11[6,5]+4 → 15
成功!

GM:では成功した人はアンデッドの遺体の中に、蛮族の遺体が混じっていることを看破できます。
GM:正確に言うと人族のゾンビとゴブリンのゾンビが混じっていた、という感じです
GM:また、「蛮族の遺体は武器を持っているが人族の遺体は武器を持っていない。人族の遺体は豪奢なドレスや礼服を着ていた痕跡がある」ということにも気が付くよ

ヴァルト:「ふん、他愛もないな」*変貌解除
エンデ:「モニカさん、帰りに余力があったら弔ってあげて」
モニカ:「そうですね、このままではあんまりですから」
ノア:「あまり強くないアンデッドだったな。生前は戦闘要員ではない一般人だったのかもしれないね」

ヴァルト:「……ん?これは……」*死体を観察して首を傾げる
ノーレ:「ドレス、ですかね?」
ヴァルト:「それに蛮族まで混じってる」
エンデ:「ん、んー?こんな場所に、ドレス着た人の遺体?」
モニカ:「なんだかアンバランスですね……奇妙な……」
ヴァルト:「以前の事件とは、訳が違うようだな」
エンデ:「もともと何かの地下施設だったのかなあ……?」
ノア:「考えても仕方あるまい、ひとまずは進もう」
モニカ:「ですね。もっと先を調べてみましょう」
エンデ:「ごー!」

4. 役者控え室

GM:アンデッドを検めたあと、PC達は大階段の上にまた扉を見つけます。
GM:扉の先は細い廊下になっていて、幾つか部屋があるようです。
GM:さてさて、こちらの部屋は「並行処理」できます

◆GMのメモ◆
前回登場した「並行処理」である。
もっとも、今回は時間に追われているわけでもないのだが、そのほうが冒険者っぽいと感じることもあるだろう。

ノア:ぱっと見、3部屋あるのかな?
GM:いえす。本当はもっとたくさん部屋があるんだけど、扉が故障していたり部屋全体が崩落していて、中を調べられるのは3部屋ってとこです。
ノーレ:そうなると、灯りがないと中を調べるのも難しいですかね
GM:いえす。ノアさんはマギトーチを借りてきてますな。
ノア:それなら、エンデにマギトーチを渡して2,3で分かれましょうか

◆GMのメモ◆
今回は戦闘要員と回復要員のセットで
「ノア&モニカ」と「ヴァルト&ノーレ&エンデ」のチームに分かれた。

GM:ではヴァルト、ノーレ、エンデ組から
GM:エンデ達が部屋の中に入ると、小さな書き物机と鏡のある部屋になっています。
GM:この建造物全体は石造りなのですが、この部屋は床や壁が木張りになっており、一見して普通の部屋のように見えます。

GM:探索判定をしてもらおうかな
GM:スカウト観察パッケージ 難易度は10です

ヴァルト:2d6+4 余裕だ
<BCDice:ヴァルト>:SwordWorld2.5 : (2D6+4) → 8[2,6]+4 → 12
成功!

エンデ:2d6+2+3 //スカウト観察判定パッケージ
<BCDice:エンデ>:SwordWorld2.5 : (2D6+2+3) → 2[1,1]+2+3 → 7
自動失敗……

ノーレ:2d 【平目】
<BCDice:ノーレ>:SwordWorld2.5 : (2D6) → 5[3,2] → 5
失敗……

GM:ぴ、ぴんぞろ……
エンデ:マギトーチにはしゃいで集中力が途切れてますねこれ

GM:ヴァルトさんは書き物机の上から一枚の古びた羊皮紙を発見します
ヴァルト:「……ん」*見てみます
エンデ:「たいまつじゃない明かりすごいなー」*気がそぞろ

GM:どうやらそれは、手紙かなにかのようです。 よく見れば破り捨てられた封筒も見つかることでしょう。

◆手紙◆
支配人殿へ
 《グルニール地下大劇場》は資産家や執政者の社交場としての側面もあるため、「物々しい警備用魔動機や「ガン」を携えた警備兵を置きたくない」という意向は理解いたしました。

 しかし、歌劇や舞台のような衣装を纏って礼装剣を提げていたとしても、此の度の警備兵は気味が悪すぎます。
 いつも仮面を被っていますし、手首も青白く、まるで幽鬼(ファントム)の如く気配なく佇んでいます。
 腕が立つのは理解していますが、早く解任してくださいますようお願いします。

ヴァルト:「あまり動き回るな。埃が立つだろ……」
エンデ:「だって、こういうのってわくわくするもん!」
ヴァルト:「わかったから。ほれ、これでも読んでな」*手紙を渡す

GM:このお手紙もやはり、魔動機文明語で書かれてますね

ノーレ:エンデさんに見せて見せて!ってします。魔動機文明語も読めるよ

エンデ:「すごい!流ちょうな文明語がきれい!ノーレさんはーい」*読めぬので手渡し
ヴァルト:「……ノーレ、音読してやれ」*そういえば読めないんだった
ノーレ:「はーい!」*音読開始!

ヴァルト:「どうやらここは地下劇場で、警備兵には気味の悪いのが居た、ってことだな」

◆GMのメモ◆
ヴァルト達は更に部屋の中に何かないか探してみたところ、保存状態の良いヒーリングポーションを発見することができた。

GM:では、ノアさんとヴァルトさんの部屋に移ります
GM:モニカさんとノアさんも探索判定をどうぞ。目標11とします。

モニカ:2d6 ひらめ
<BCDice:モニカ>:SwordWorld2.5 : (2D6) → 5[1,4] → 5 
失敗……

ノア:2d6+2+2 //スカウト観察判定パッケージ
<BCDice:ノア>:SwordWorld2.5 : (2D6+2+2) → 7[6,1]+2+2 → 11
成功!

GM:お見事!

モニカ:「なんだか狭い部屋ですね……嫌だなあ」
ノア:「狭い場所は苦手かい? 列車もそれなりに狭いと思うが……」
モニカ:「うぅ、人の気配がないのはちょっと……」

GM:では、お二人は壁に貼られた新聞紙の切り抜きを発見します

◆新聞記事の切り抜き◆
 地下鉄の駅と接続する形での地下大劇場がいよいよ本格始動した。

 魔動地下鉄の利用者数は年々増加傾向にあり、地上では大きな劇場を建てるスペースを確保することが難しいことから、地下駅を併設する形で《グルニール地下大劇場》は落成した。
 内部は最新式の魔動灯を用いた装飾が施され、大広間の大シャンデリアは地上のどの劇場よりも華やかに輝くとされる。

 また、劇場にはスポンサーである《ラウル精密》の意向で最新式の錠が設置されている。
 広告塔としての宣伝効果はさておき、誰も開場前の劇場に忍び込んで演目やセットを眺めることは出来ないというわけだ。

ノア:「これは……新聞か? 保存状態はいいな。モニカ、すまないが読み上げてくれないか?」
モニカ:「わかりました、読み上げますね」*音読開始

GM:要するに「大舞台の鍵は特別製で、簡単には開かないよ」という意味になってます 具体的には【開錠判定】ができない

ノア:「なるほど、ここは劇場だったのか。ならば、ドレスを着ていたのは劇場に来た貴族達だろうね。今でも劇場といえば、社交の場でもある」
モニカ:「そうなると、アンデッドの中に蛮族の遺体が紛れていたのが謎ですね。どういうことなんでしょうか?」
ノア:「《大破局》の折に攻め込んできたか……だとしても死んでいる理由はわからないな」

GM:ふふふ…… いい感じに考察してくれてますね 嬉しいです
モニカ:フレーバーがここまで豊富ですから……!

GM:では廊下で合流して、最後の部屋を調べるとしましょう
GM:PC達が合流して最後の部屋に入ると……
   ぞっとするほどの寒気が背筋を舐め回します

モニカ:「こ、これは……!?」
エンデ:「ひっ……!」
ノーレ:「こ、こわくないぞ……こわくないぞ……!」*杖を構えながら

GM:部屋の隅にはボロボロの椅子が置かれており、そこに佇んでいるのは半実体、マナの体を持つアンデッド……ゴーストです

ゴーストの歌姫:「あぁ、フィリップ……私のあなた……どこに居るの……私もう、何も見えませんわ……」

ヴァルト:「……!」*ぶるるっと毛が逆立つ
ノア:「言葉を話すか……会話できれば良いが」*冷や汗

ゴーストの歌姫:「あら……貴方たち、どなた?お客様が来るなんて久しぶりだけど……今は幕間よ。時間になるまで、鍵は開けられないの」
ゴーストの歌姫:「ねぇ、貴方たち……私の彼を知らないかしら……」

ゴーストの歌姫:「フィリップという名の、とても素敵な殿方なのだけれど……」*静かにPCたちの方へ、滑るようにして近寄ってきます

ヴァルト:「……さぁ お、おれはしらないな……」*尻尾がピーンと立ってる。流石に動揺してる
ノア:「……すまないが、心当たりはない。もし見つけたら、君が探してたと伝えておく」
エンデ:「鍵……彼……?」*小声で呟きつつも怖いのか少し下がり

ゴーストの歌姫:「そう……残念だわ。幕間の間に、彼が会いに来てくれる約束だったから……」
ゴーストの歌姫:「それまで私、劇場の鍵はあけないつもりなの……」

GM:目を凝らすと、そのゴーストの首には複雑な形の鍵が下げられているのがわかります
  新聞記事を読んだモニカさんとノアさんは、それが「舞台の鍵」であることを看破できるでしょう

GM:というわけで、この部屋で発生するイベントはこんな感じです~

ヴァルト:そそくさと退散!
ノア:「邪魔したね、失礼するよ」
エンデ:「……」*珍しく無言で部屋を去る
モニカ:「それでは、し、失礼します……」*冷や汗ドバー
ヴァルト:「……身の毛もよだつとは、こういう事を言うのか……!」

GM:部屋を出たPC達は、情報共有が可能です。手紙や新聞記事についてね

ノア:「あのゴーストの婦人の首にかかっていたのは、この先にあるだろう劇場の扉の鍵らしい。なんでも特別製で、簡単には開かないようだよ」
モニカ:「さっきの部屋に、新聞記事の切り抜きがあったんです。そこに鍵について書かれていました」
ノーレ:「僕たちも、警備兵のことについて書かれた手紙を見つけたんです。あと、ヴァルトお姉さんがポーションを見つけてくれました!」
ヴァルト:「あの埃だらけの部屋で、薬の匂いがわずかに残ってたからな」*得意げに語る

GM:では、PC達は先へと進みます……

5. 劇場前大広間

GM:◆描写◆
控え室が並ぶ廊下最奥の扉を開くと、30m四方程の大広間に繋がっていた。
PC達が広間の中に足を踏み入れると、天井に青白い灯りが灯る。
シャンデリアを模した魔動灯が作動したようだ。

シャンデリアを挟んだ向こう側には大扉があり、扉上部には魔動機文明語で「この先大舞台 お静かに」と書かれている。

GM:ジージジッ と音を立てて、魔動灯が光り始めます。

ノア:「盛者必衰というやつか、もの悲しさがあるね」
ヴァルト:「……」*シャンデリアを注視
ヴァルト:「……ちょっと調べてくる」*近くの手すりを蹴ってシャンデリアに飛び乗る

GM:お、シャンデリア注視来ましたね。ではイベントに……

ヴァルト:これはシャンデリアじゃない……シャンデラだ!
GM:か げ ふ み
GM:ではなく!

GM:どこからともなく声が聞こえます
GM:言語自体は魔動機文明語ですが、現在PC達が使っている「交易共通語」は魔動機文明語をベースに簡略化された言語であるため、会話能力がなくてもある程度はニュアンスを理解できるものとします

???:「入口に刻んだ文字は読めなかったのか……?それとも、また蛮族共が入ってきたのか……」
???:「何度でも追い返すだけのことだがな……」

モニカ:「これは……」
エンデ:「だれかいるんデスカ……」*声がしりすぼみに小さくなる
ノア:「魔動機の類が発する警告音声とは違うようだな」
ヴァルト:「蛮族だと?あんな連中と一緒にするな」

GM:ではまずヴァルトさん以外のPCは危険感知判定をどうぞ
  目標11です

モニカ:2d6
<BCDice:モニカ>:SwordWorld2.5 : (2D6) → 9[5,4] → 9
失敗……

ノーレ:2d+4+(30/6) 【真偽判定】【危険感知判定】
<BCDice:ノーレ>:SwordWorld2.5 : (2D6+4+5) → 6[2,4]+4+5 → 15
成功!

ノア:2d6+2+2 //スカウト観察判定パッケージ
<BCDice:ノア>:SwordWorld2.5 : (2D6+2+2) → 2[1,1]+2+2 → 6
自動失敗……

エンデ:2d6+2+3 //スカウト観察判定パッケージ
<BCDice:エンデ>:SwordWorld2.5 : (2D6+2+3) → 7[1,6]+2+3 → 12
成功!

ノア:あうん
エンデ:ここはピンゾロの多いインターネッツ

GM:続いてヴァルトさん
GM:ヴァルトさんが乗っているシャンデリアが微かに軋んだかと思うと……
   突如としてシャンデリアが落下!
  タイミングよく飛び退いたりできるかどうか、軽業判定といきましょう
  目標値は12だ!

ヴァルト:「声の主はどこだ……? ……うわっ!」

ヴァルト:2d6+2+3 シャンデラッ!
<BCDice:ヴァルト>:SwordWorld2.5 : (2D6+2+3) → 7[5,2]+2+3 → 12
成功!

GM:シャンデリアが床に落ちる直前、絶妙なタイミングでヴァルトさんはシャンデリアを蹴って跳躍!しなやかに床へと着地します。

ヴァルト:「あぶね……!」

GM:そしてモニカさんとノアさんは落下してきたシャンデリアのガラス破片によるダメージを受けます

GM: 2d6-2点の物理ダメージをどうぞ

モニカ:2d6-2
<BCDice:モニカ>:SwordWorld2.5 : (2D6-2) → 9[5,4]-2 → 7

ノア:2d6-2
<BCDice:ノア>:SwordWorld2.5 : (2D6-2) → 9[3,6]-2 → 7

GM:物理ダメージなので、鎧その他で軽減可能ですね
ノア:2点ダメージか……うむむ
モニカ:1ダメまで軽減です!

ノア:「くっ、手荒い歓迎だな!」
ヴァルト:「いきなり落ちるなんて、ゴーストの仕業か……」*自分のせいだという認識はない

GM:シャンデリアを回避したかと思うと、謎の声はもう聞こえてきません

モニカ:「気配が消えた……?」

GM:その代わりとばかりに、シャンデリアが落ちてきた天井から何者かが飛び降りてきます!

200228 ゴーストソードマン

◆GMのメモ◆
今回の雑魚エネミー、ゴーストソードマン。
剣を携え、接近戦を仕掛けてくるゴーストの剣士という設定。
以前別セッションに使用したアンデッドをちょっと色変えして、立ち絵を使いまわしている。

GM:剣を構えた幽霊が3体!
    シャンデリアの落下に伴って天井に空いた穴から飛び出してきます!

ゴーストソードマン:「斬る……斬る……」*うわ言のようにつぶやきながらPC達ににじり寄ってくる

ヴァルト:「なんだ、先約が居たようだな」
ノア:「なんだか分からないが、穏便に済みそうにはないな!」

GM:それでは戦闘開始!

6. VS.ゴーストソードマン

GM:それでは戦闘準備から!
  宣言が特にない人は「ぬーん」と発言してください

モニカ:クオータースタッフを構えます
ノーレ:同じく!
ヴァルト:両手にフリッサ装備!
ノア:グレートソードを構える
エンデ:弓を構えます!

GM:OKOK! 武器の準備ですね。

GM:では続いて魔物知識判定のお時間!

◆GMのメモ◆
ノーレとモニカ、知識担当二人の出目がしっかり仕事し、ゴーストソードマンの弱点を見事見抜いた。

ゴーストソードマンは「精神効果無効」と「囮攻撃」以外には特筆するところのない、いわゆる雑兵であることがわかった。
また、弱点は「回復属性ダメージ+3」である。
回復効果を持つ神聖魔法を受けると、逆にダメージを受けてしまうのだ。

ヴァルト:「ふん、さっきの奇襲で仕留められないなら、お前たちに勝ちの目はないな」*フリッサを構えながら
モニカ:「ゴーストの剣兵……私の神聖魔法でダメージを与えられます!」

GM:だがこれは前哨戦なんだぜ……。フルスロットルでいくと危ないよぉ

GM:それでは先制判定のお時間!目標値は12です!

ヴァルト:2d6+5 クロックアップ
<BCDice:ヴァルト>:SwordWorld2.5 : (2D6+5) → 10[4,6]+5 → 15
成功!

ノーレ:2d 【平目】
<BCDice:ノーレ>:SwordWorld2.5 : (2D6) → 8[4,4] → 8
失敗……

ノア:2d6+2+2 //先制判定
<BCDice:ノア>:SwordWorld2.5 : (2D6+2+2) → 4[1,3]+2+2 → 8
失敗……

エンデ:2d6+2+3 //先制判定
<BCDice:エンデ>:SwordWorld2.5 : (2D6+2+3) → 7[1,6]+2+3 → 12
成功!

GM:ナイス! PC達が機を制しましたね。
  ゴースト達は全員前線エリアにいます。
   前みたく全員後衛スタートからの【ライトニング】ぶっぱもOKですよ

ヴァルト:温存でも良い気がするなぁ。3体って明らかに少ないし。
ノア:消費MPと相談だね
ヴァルト:HP20の防護点0だしね
エンデ:MP使わずに倒せるかチャレンジしてみても良いかも
ノーレ:では……お言葉に甘えて!
モニカ:では私も物理系の皆さんに甘えます……!

GM:OK。ヴァルトとノアが前線、残りは後衛だね。

画像9

◆GMのメモ◆
ゴーストソードマン達は実際、雑兵も良いところな雑魚エネミーだ。
おそらくノアの【全力攻撃】やヴァルトの攻撃1セットが当たればあっさりと落ちる、とGMは考えていた。

GM:それでは第一ラウンド、開始!
ノア:せっかくだし、習得してから一回しか使ってなかった【なぎ払い】を使いたいな。
ヴァルト:いいよ。討ち漏らしは俺が取りに行こう
ノア:任せた!

ノア:では特に練技も使用せず、【なぎ払い】を宣言してそのまま振ります

ノア:2d6+4+2+0-0 //命中力判定
<BCDice:ノア>:SwordWorld2.5 : (2D6+4+2+0-0) → 3[1,2]+4+2+0-0 → 9

ノア:!?

ゴーストソードマン:3 C(7+5+0-0) //回避力判定
<BCDice:ゴーストソードマン>:SwordWorld2.5 : 計算結果 → 12 

GM:ゴーストソードマンの回避固定値は12……避けられてしまいましたね。

ノア:「ぬうっ!?」
ヴァルト:「……大振りすぎだ、バカ」
ノア:「すまない、焦ったようだ」
モニカ:「アンデッドの割に存外素早い……!」

ヴァルト:ふん、と鼻を鳴らして……
ヴァルト:念の為にライトメイスで殴ります
ヴァルト:補助動作でフリッサ*2を納刀、そしてライトメイス*2を装備!

ヴァルト:2d6+7-2+1 ライトメイス
<BCDice:ヴァルト>:SwordWorld2.5 : (2D6+7-2+1) → 4[2,2]+7-2+1 → 10

GM:MISS!
ヴァルト:うげぇぇっ!

ヴァルト:2d6+7-2+1  2発目!!!!!!!!
<BCDice:ヴァルト>:SwordWorld2.5 : (2D6+7-2+1) → 7[5,2]+7-2+1 → 13

GM:ヒット!ダメージをどうぞ

ヴァルト:K10+7@11  
<BCDice:ヴァルト>:SwordWorld2.5 : KeyNo.10c[11]+7 → 2D:[1,1]=2 → ** → 自動失敗……

GM:お、おかしい……何が起こっているんだ

ヴァルト:「あぅっ」*弾かれて転ぶ
ノア:「ヴァルトの攻撃が弾かれた!」
ヴァルト:「ち、ちくしょお……」*よたよた

ヴァルト:「…………や、やるじゃん」
ヴァルト:「……」*うつむいて顔見られないようにしてる。真っ赤

GM:自信有りげなことを言ったあとに失敗すると恥ずかしいよね

エンデ:「あたしも援護するよ!」*場の空気を変える感じで大きめに宣言し
エンデ:普通の矢でざくっと攻撃します!

エンデ:2d6+4+3+0-0 //命中力判定
<BCDice:エンデ>:SwordWorld2.5 : (2D6+4+3+0-0) → 3[2,1]+4+3+0-0 → 10

GM:MISS!
エンデ:ひっく……
ノア:!!?!?

エンデ:「ごめんよぉ……」*小声で言いつつしょげる

モニカ:「ここは私が!」*魔晶石を構えながら
モニカ:3点魔晶石を割りながら【魔法拡大/数】で【キュア・ウーンズ】を3体に!実質MP消費は6点です!
GM:はいなー!行使判定をどうぞ

モニカ:2d6+4+3 //神聖魔法 行使判定
<BCDice:モニカ>:SwordWorld2.5 : (2D6+4+3) → 3[2,1]+4+3 → 10

モニカ:???????
ノア:????

GM:【キュア・ウーンズ】は抵抗/消滅だけど……運命変転する?
モニカ:もうするっきゃねぇ……!

GM:OK! そしたら出目は5,6の11になり……達成値18!見事貫通だ。

モニカ:K10@13+4+3 //威力10+魔力
<BCDice:モニカ>:SwordWorld2.5 : KeyNo.10c[10]+7 → 2D:[3,4]=7 → 3+7 → 10
<BCDice:モニカ>:SwordWorld2.5 : KeyNo.10c[10]+7 → 2D:[5,6]=11 → 6+7 → 13
<BCDice:モニカ>:SwordWorld2.5 : KeyNo.10c[10]+7 → 2D:[5,6]=11 → 6+7 → 13

GM:ううん、ナイスダメージだ!

ノーレ:うーん 残りHP10点のやつを削る……
GM:魔力9うさぎ、普通に怖いんですが

ノーレ:残りHP10のゴーストに【エネルギー・ボルト】で!
GM:威力表がピンゾロしない限りこんなん死ぬでしょ
ノーレ:【バイオレントキャスト】宣言でいきます!
GM:死んだわ……

ノーレ:2d+4+(30/6)+2 【真語魔法行使判定】
<BCDice:ノーレ>:SwordWorld2.5 : (2D6+4+5+2) → 4[3,1]+4+5+2 → 15

ゴーストソードマン:C(7+5+0-0) //精神抵抗判定
<BCDice:ゴーストソードマン>:SwordWorld2.5 : 計算結果 → 12

GM:見事相手の抵抗を貫通!勝てねぇよ!
ノア:安心の貫通力
ノーレ:ダメージいきます!

ノーレ:k10+4+(30/6)+0 【真語魔法威力10】
[メインタブ]<BCDice:ノーレ>:SwordWorld2.5 : KeyNo.10c[10]+9 → 2D:[1,1]=2 → ** → 自動失敗……

モニカ:???????
ノア:???
ノーレ:?????
GM:何かあったに違いない……!

GM:ははは!それじゃエネミーのターンだぜ!

GM:ゴーストソードマンAは【囮攻撃】を宣言!ノアを攻撃だ!

ゴーストソードマン:C(7+5+0-2) //命中力判定
<BCDice:ゴーストソードマン>:SwordWorld2.5 : 計算結果 → 10

ノア:2d6+4+2+0-0 //回避力判定
<BCDice:ノア>:SwordWorld2.5 : (2D6+4+2+0-0) → 8[5,3]+4+2+0-0 → 14 → 成功!

GM:まだまだァ!ゴーストソードマンBも【囮攻撃】でノアさんを叩くぜ!

ノア:2d6+4+2+0-0-1 //回避力判定
<BCDice:ノア>:SwordWorld2.5 : (2D6+4+2+0-0-1) → 5[2,3]+4+2+0-0-1 → 10
成功!

ノア:くっ、なんとか同値回避か……!

GM:3体目のゴーストソードマンもノアさんに攻撃!
GM:ここは囮ではなく普通の攻撃……当てに行くぜ!

ゴーストソードマン:C(7+5+0-0) //命中力判定
<BCDice:ゴーストソードマン>:SwordWorld2.5 : 計算結果 → 12

ノア・ロードバーグ:2d6+4+2+0-0-2 //回避力判定
<BCDice:ノア・ロードバーグ>:SwordWorld2.5 : (2D6+4+2+0-0-2) → 4[1,3]+4+2+0-0-2 → 8
失敗……

ノア:ぐぬぅ!!
GM:もらったァー!

ゴーストソードマン:2d6+4+0-0 //近接攻撃ダメージ
<BCDice:ゴーストソードマン>:SwordWorld2.5 : (2D6+4+0-0) → 11[5,6]+4+0-0 → 15

ノア:痛いぞ!
モニカ:普通に痛いやつだ……!

GM:ゴーストソードマン達の巧みな連携攻撃!
   ノアを鎧の上から斬りつけるッ!

ノア:「ぐぁッ……!」*鎧の下から流血
ノア:鎧で5点軽減して、10点ダメージ……結構痛いな

モニカ:「ノアさん!!」
エンデ:「わわ、ひどい怪我……!」
ノア:「おじさん体力には自信あるんだ。ダチのドワーフと殴り合いの喧嘩したときの方が、よっぽどつらかったね」

GM:それでは第二ラウンド!

ヴァルト:命中0はアレなので、HP10のやつ狙いたい……!
GM:やっちまえ!

ヴァルト:2d6+7-2+1 むおおおーん
<BCDice:ヴァルト>:SwordWorld2.5 : (2D6+7-2+1) → 6[5,1]+7-2+1 → 12

ゴーストソードマン:3 C(7+5+0-0) //回避力判定
<BCDice:ゴーストソードマン>:SwordWorld2.5 : 計算結果 → 12 

GM:一撃目はヒットならず……!

ヴァルト:2d6+7-2+1 2本目
<BCDice:ヴァルト>:SwordWorld2.5 : (2D6+7-2+1) → 4[3,1]+7-2+1 → 10

GM:二撃目も失敗……!
エンデ:ここ呪われてません??
ノーレ:呪われた劇場じゃん

ヴァルト:「~~~~~~っ!!!」*一瞬でゆでだこのように赤く
ノア:「落ち着くんだヴァルト!」
ヴァルト:「もう知らん!こんな武器!!」*メイスを投げ捨てる
     「ノア!こんな奴らさっさとやっちまえ!」*プンスカ

モニカ:ノアさんに【セイクリッド・ウェポン】をかけます!
ノア:おぉ!

◆GMのメモ◆
【セイクリッド・ウェポン】は基本神聖魔法の一つであり、蛮族とアンデッドに対する命中判定とダメージにプラスの補正を与える効果を持つ。

モニカ:では手番いただきます!
モニカ:【セイクリッド・ウェポン】 //蛮族・アンデッドに対する物理ダメージ+2、命中+1

モニカ:2d6+4+3 //神聖魔法 行使判定
<BCDice:モニカ>:SwordWorld2.5 : (2D6+4+3) → 4[3,1]+4+3 → 11

モニカ:なんとか発動!

モニカ:「ノアさん……これを!」
ノア:「助かるよ、モニカ。……いくぞ!」*グレートソードを構える

ノア:では補助動作で【マッスルベアー】と【キャッツアイ】を宣言!
   【なぎ払い】で決めに行く!

ノア:2d6+4+2+2-0 //命中力判定
<BCDice:ノア>:SwordWorld2.5 : (2D6+4+2+2-0+2) → 7[6,1]+4+2+2-0 → 15

GM:文句なしに命中だ!ダメージをどうぞ

ノア:3 k34@10+4+4+4-3 //グレートソード用ダメージロール
<BCDice:ノア>:
SwordWorld2.5 : KeyNo.34c[10]+12 → 2D:[5,1]=6 → 6+9 → 15
SwordWorld2.5 : KeyNo.34c[10]+12 → 2D:[6,3]=9 → 10+9 → 19 
SwordWorld2.5 : KeyNo.34c[10]+12 → 2D:[1,5]=6 → 6+9 → 15 

ノア:なにか、さっきから出目に1が混じりますね

GM:鉄道神王ストラスフォードの加護を受けたグレートソードが一閃!
GM:怨霊の剣士達をなぎ払う!

ノア:「ぬぅりぃあ!」*野太い声

GM:嵐のような剣閃が戦場を薙いだかと思うと、アンデッド達の姿は消えていました
GM:戦闘終了です! お疲れ様です!

ノーレ:長く苦しい戦いでしたね
ノア:正直命中判定で1ゾロが来ないか凄い心配でした
エンデ:昨日のやつより全然難敵でしたね

エンデ:「ノアさんやったね!手ごわい敵だった……」
ノア:「あぁ、手強い敵だったな。これ以上いないと良いんだが」
ヴァルト:「……すごいじゃん」
モニカ:「ふふ……」*メモメモ

GM:一回も攻撃が当たらなかった方々……
ノーレ:うっ
エンデ:うっ
ヴァルト:うっ
ノア:やめてくれGM。その言葉は皆に効く……

ノア:「なんにせよ、皆が無事で何よりだ」
モニカ:「無事じゃないですよ!!」
モニカ:「ノアさん早くこちらへ、治療しますから」

GM:モニカのMPを節約するなら、さっき見つけたヒーリングポーションをノーレさんが使うのもありですね
GM:レンジャー技能で手当できるよ

モニカ:あ、ポーション!
ノーレ:使いますか!
ノア:まさに渡りに船だね
GM:ヴァルトさんがポーション見つけてて助かったな~!

ヴァルト:「さっさと傷を癒せ。さっき拾った余りがあっただろ」
ノーレ:「あ、はい!」

ノーレ:k20+1+(30/6)@13 【ヒーリングポーション】
<BCDice:ノーレ>:SwordWorld2.5 : KeyNo.20+6 → 2D:[5,1]=6 → 4+6 → 10

GM:素晴らしい!さっき戦闘で負ったダメージを全快しましたね。
ノア:偉大なりヒーリングポーション
ノーレ:固定値はすごい

ノーレ:「勉強したことが役に立ちました~!」*ふんすふんす
ノア:「あぁ、大したもんだ。凄いぞ」*わしわし

モニカ:「おぁぁ……来てますね(おじショタの波が)」
ノア:「あぁ、(不穏な気配が)来ているようだ。気を引き締めよう」

GM:では、PC達は大広間の床に何か落ちているのを見つけられますね。さっきのゴースト剣士の一体が落としていったものだろう
GM:PC達は「贈り物の指輪」を入手しました

GM:さて、戦闘をくぐり抜けたところで一旦休憩に致しましょう!

EX. 前編まとめ

廃地下鉄の線路から、地下に築かれた巨大劇場へと足を踏み入れたPC達。
中に待ち受けていたのは、魔動機文明時代の貴族と蛮族が成れ果てたアンデッドの群れだった。
更にPC達の侵入を拒む何者かに、想い人を待ち続けるゴーストの歌姫……。

後編ではこの劇場の中心部に巣食う怨念の主と対峙することになる。
PC達の冒険の行方や如何に?

←第一話「地下鉄遺構に潜む影」後編

第二話「地下劇場の剣」後編→

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