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イノベーションを続けるボルネード|米国本社社員へのインタビューより

2023年夏。

ボルネード米国本社から、ブランド・デザイン・研究開発本部長のブライアン(Brian)と国際営業部長のジョー(Joe)が、アジアの拠点を訪問する旅の途中に来日しました。

弊社がボルネード製品を輸入し、日本で販売を始めて今年で33年。
改めて、この機会に2人にインタビューし、ボルネードについて語ってもらいました。

少々長いのですが、ぜひ最後までおつき合いください。

――ボルネードはどんな会社だと思いますか?

ブライアン:
ボルネードは独創的な(オリジナルな)考え方を持つ会社だと思います。その考え方は、1945年の最初の製品にも表れています。ボルネードの作ったファン(高性能扇風機)は首振りしない最初のファンだったのです。
竜巻風によって部屋全体の空気を循環する方法を生み出したボルネードは、80年経った今もなお革新的な会社だと思います。

――革新的というのは、どのような意味で?

ブライアン:
空気循環技術では絶対的なリーダーであり、空気を動かして快適な空間をつくることに関して常に市場を先取りしています。空気循環において市場をリードする製品を数多く取り揃えています。

ブランド・デザイン・研究開発本部長のブライアン(Brian)

――ボルネードはどのような雰囲気の会社ですか?

ブライアン:
従業員の創造的思考を重視すると同時に努力も重視するのが、ボルネードの企業文化だと思います。ボルネードは、一人ひとりがあえて違った考え方をしながら、同時にその創造的なアイデアを実現に結びつけることのできる、バランスのとれた会社だと思います。

――ボルネード製品の特徴について教えてください。

ブライアン:
ボルネードは空気循環技術を発明しましたが、それは当時、とても革新的なことでした。サーキュレーターは現在、他にも多く販売されていますが、最初にサーキュレーターを発明したのはボルネードです。

ジョー:
空気循環に大事なのは、ボルネードのサーキュレーターのように、インレットコーン(吸引口)から空気を吸い込むことです。インレットコーンのないサーキュレーターも多く販売されていますが、本体後方のインレットコーンから空気を引き込むサーキュレーターこそが、真のサーキュレーターだと私は思っています。

国際営業部長のジョー(Joe)

――ボルネードによる「空気循環」とはどのようなものですか?

ブライアン:
部屋の空気を絶えず循環させて、室内の温度を均一にするために連続的に空気が流れるような空気移動システムをつくることです。竜巻風を使うのは、非常に効果的な方法です。
一方で、ボルネードは現在、さらに新しい方法の開発にも取り組んでいます。

――新製品の開発で難しいのはどのようなところですか?

ブライアン:
最大の課題は、独創的なアイデアを思いつくこと。
次に直面する大きな課題は、独創的なアイデアを実現しようとした時に出てくる問題をすべて解決すること。
経験したことのない領域なので、製品化までには多くの失敗があります。しかし、それを恐れず、うまく行かなかったとしても修正し、何度もあきらめずに試すことが前進につながり、結果的に消費者に良い物を届けることができると考えています。

――今後発売予定の製品について教えてください。

ブライアン:
まだ具体的なことはお話しできないのですが、これからも新しいアイデアの製品を開発していきたいと思っていますので、ぜひご期待ください。

――最も人気のあるボルネード製品は何ですか? その理由は?

ブライアン:
世界的なベストセラーで一番多くの地域で販売されている、という意味で一番人気があるのは660(注:日本仕様は660-JP)です。
660は、おそらくボルネードの中でもっとも洗練されたサーキュレーターです。クロームの角度調整バーがとてもエレガントで美しく、パワーと音だけでなく、デザイン、素材、パフォーマンスの面でも他を上回っています。だから、世界的に人気のある製品なのだと思います。
一方、ボルネードで一番有名なのはVFAN(注:日本仕様はVFAN2-JPVFANJR-JP)です。
1945年に発表されたものと同じオリジナルのデザインですが、約80 年後の今も時代遅れになることのないこんな製品は、他にはなかなかありません。そういうデザインは非常に少ないと思いますが、例えば、フェンダーのギター、レイバンのサングラスやコンバースのチャックテイラーは、良い例かもしれませんね。いずれも流行に左右されず人気があり、ブランドを象徴するデザインです。
VFANは、現在製造されている製品の中でも群を抜いてボルネードを象徴する製品です。


――VFANは、まさに芸術作品のようですよね?

ジョー:
そう。装飾品とも言えるかもしれませんね。

ブライアン:
VFANのことなら、私もまだまだ話し続けられますよ(笑)。

――日本仕様モデルの開発・生産で苦労することは何ですか?

ブライアン:
日本には、安全性とエネルギー効率に関する非常に厳しい要件があります。その要件はアメリカよりもずっと厳しいものです。日本の要件を満たそうとすることで、高い水準の製品の開発が求められ、最終的には良い製品を生み出すことにつながっていると思っています。

ジョー:
ACモーターの開発では、50Hzと60Hzのそれぞれの周波数に対応する必要があり、それには苦労しました。DCモーターの場合はその心配がなくて助かります。

――ボルネード製品を日本に輸出し始めてから30年以上になりますね。その間にどのような変化がありましたか?

ジョー:
私は、その30年間の一部しか見てきていませんが、一番の変化は小売りからeコマースへの移行ではないでしょうか。今は、画像を使って視覚的に、あるいはデータや認証を通じて、製品のストーリーを伝えることが重要になってきています。
日本の消費者は詳細なことにまで気を配り、注意深く品物を選び購入しています。だからこそ、日本の市場で生き残るためには、常に一貫した姿勢で製品を届けていくことが大切だと考えています。

――日本市場の印象はどうですか?

ブライアン:
日本の消費者は満足する基準が高く、そのため製品に対する期待度も高いという印象を受けます。日本の文化は、ゲームやエンターテインメントの分野でもとても意欲的ですし、それはすなわちイノベーション(革新)です。
日本の消費者は、革新的で洗練された恒久的なものを求めていると思います。それは、長持ちする製品を使用することで責任をもって資源を利用したい、いう気持ちの表れではないでしょうか。

――最後に、ボルネードやその製品について誇りに思っていることは何ですか?

ジョー:
私がボルネードについて最も誇りに思っているのは、言葉に信頼性がある会社だということです。
表記通りに責任を持って製品を提供していますし、販売後のサポートもしっかりしています。製品の品質にも誇りを持っていますし、その品質は製品をご覧になればわかっていただけると思います。

ブライアン:
ボルネードというブランドで最も誇りに思っているのは、イノベーションの上に築いた長い歴史があることです。ボルネードのように継続性と一貫性を持って商品を提供し続ける会社は滅多にないと思います。
継続性や一貫性は、その場に留まっていることと勘違いされてしまうこともあります。でも、ボルネードは一か所に留まってはいません。私たちは、世界中でさらなるイノベーションと成長を続けています。
だから、ボルネードの今までの歩みを誇りに思うと同時に、これから向かう先を見届けるのが楽しみです。

日本の消費者の高い期待が、ボルネードの製品開発の参考にもなっているというジョーの話。
そして、80年前にボルネードのサーキュレーターを生み出した「イノベーション」に留まらず、「今もなおイノベーションを続けている」というブライアンの言葉が印象的でした。

これからもイノベーションを続けていくボルネードへの期待が高まります!!

ブライアンとジョー、インタビューにご協力いただきありがとうございました!
Thank you for your time and cooperation!!


最後までお読みいいただき、ありがとうございました。
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ボルネード公式サイトはこちら


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