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霞が関の経験者採用試験体験談 Vol.2

(官⇆民の越境キャリアを支援するVOLVEのnoteです。前回の体験談はこちら)

国家公務員への転職を目指す方必見!今回も実際に経験者採用試験を経て国家公務員として活躍されている方の受験体験談をご紹介します。試験勉強方法から実際の面接経験など、試験対策にお役立ち!

こんにちは、VOLVEの高橋です。今回は10時間の効率的な試験対策で経験者採用試験合格を果たし、その後10年総合職の経験を積まれているSさんの経験者採用試験体験記をお届けします。

免責事項:本Note記事は実際の経験者採用試験受験者の体験談に基づき執筆されているため、最新の受験情報を反映しておりません。したがいまして、本Note記事に掲載された情報に基づいて起こされた行動によって生じた損害・障害・不利益等に対する責任は負いかねます。国家公務員への転職を考えてらっしゃる皆様におかれましては、必ず各省庁の最新の採用情報をご確認頂いた上でご応募頂きますようお願いいたします。

自己紹介

総合職10年間の経験:新卒と差を感じずに働き課長補佐として充実した職務経験

総合職の係長級として採用され、10年近くになりました。現在は、本省の課長補佐級職員として働いています。新卒で採用された方々との差を感じることなく、自分の持っている専門性や知識を活用しつつ、国家公務員ならではの様々な経験をさせてもらっています。

経験者採用試験の概要

国家公務員係長級へのチャレンジと選考プロセスにおける各段階の詳細

私が受験したのは、人事院が実施する経験者採用試験で、事務系の係長級職員を採用する試験でした。試験内容は、1次試験がマークシート式と小論文、2次試験が集団討論と個別面接でした。

マークシート式試験の内容は、長文読解(英語数問を含む。)と、経済や社会、政治等の現代社会の一般的な教養を問う問題と数的処理だったと思います。

小論文試験は、これまでの業務上の経験について書かせる内容で、私が受験したときは「チームで成し遂げた経験」のようなテーマだったと思います。
2次試験の集団討論は、5人程度のグループに分かれて行いました。まず提示された課題についてそれぞれの意見を発表し、その意見を踏まえて討論をし、最後にまたそれぞれの意見を発表する、という形式でした。帰りに同じグループの人たちで話をしたところ、全員が同じ省庁を第1志望にしていたので、何らかの配慮があったのかもしれません。

試験対策

過去問を駆使し、効率的な数的処理対策により10時間の勉強で公務員試験へ合格!

私の試験対策は、もっぱら1次試験のマークシート対策、特に数的処理の対策でした。実は、過去にも新卒者向け公務員試験を受験した経験があり、その経験から、数的処理以外の問題は一般教養を問うものと推察できたため、ある程度は常識の範囲で対策せずとも解けるだろうと思ったことと、戦略としても出題範囲が広いわりに分野当たりの問題数は少ない一般教養に手を出すよりは、問題数も多く、練習をすれば得点に直結する数的処理を中心にした方が効率的と考えたらからです。

勉強方法は、新卒者向け試験の過去問を買って解いていました。といっても、数的処理対策だけをすると決めていたので、最新の問題である必要はありませんでした。そこで、中古の問題集を1冊だけ買って、仕事が終わった後に近くのカフェで1時間だけ問題を解く、という生活を、試験の直前2週間程度続けました(合計10時間程度の勉強になります)

逆にいうと、これ以外の試験(一般教養及び小論文)やグループディスカッションの対策は全くしていなかったことになりますが、例えばグループディスカッションについては、過去に公務員試験を受験した経験から、自分の意見を押し通すだけではなく、他者の意見をまとめながら自分の意見に取り入れることを意識することがより重要と感じており、そのことを忘れさえしなければ及第点は取れると考えていたため、特に対策をしていませんでした。また、小論文については、そこで合否に差がつくほどの配点があるようでもなかったので、あえて対策はしませんでした。

受験体験

マークシート式の効率的解答戦略、小論文対策の時間配分と構成作成、そして集団討論での建設的議論展開とアップデートされた意見で合格を勝ち取る

マークシート式は、過去の受験経験から対策を絞っていましたが、本番については、確実に取れる問題を取る(全問回答を目指さない)という方針を立てていました。そのため、まず時間をかけずに解ける数的処理以外の問題を全て回答したうえで、時間をかけて数的処理を解く、という解き方をしていました。この方法で、落ち着いてやれば確実に取れるはずの数的処理の取りこぼしは、最小限になったのではないかと思います。

小論文については、試験開始後、まず試験時間の3分の1くらいを使って内容や構成についてのメモを作成してから、書き始めるようにしました。これにより、書いている途中で論理が飛躍したり、余計な説明をしたりするなどのロスを防ぐことができてと思います。ただ、試験時間が短く(あまり覚えていませんが、1時間程度?)、書ききりはしたものの、思っていたことの7割程度の内容しか書けなかったという感触でした。

集団討論は、事前のイメージ通り、当初の意見と、議論後の意見とで、議論を踏まえたアップデートをすることができました。これは、多様な意見が出てきたうえに、建設的に議論ができたという意味で、メンバーに恵まれたことも大きいのではないかと思います。ほかのチームの話を聞くと、必ずしも同じように議論ができたチームばかりではなかったようなので、メンバーやテーマ次第では、例えば議論の回し役をしてみるなどしてみることも必要かもしれません。

個別面接については、試験官3名程度から、志望理由等について聞かれた記憶がありますが、詳細は覚えていません。総じて、一般的な面接だったかと思います。 

経験者採用にこれから挑む方々へのメッセージ

「国家総合職」というと、学生時代のイメージから超難関試験突破が必要と思われるかもしれません。もちろん、中途採用だからといって、劇的に易化しているわけではないですし、働きながら挑戦する分、学生時代よりも大変なこともあるかもしれません。しかし、ある程度の戦略を立てて計画的に臨めば、決して無理はないと思います。

国家公務員になる前の経験は、日々の仕事においても、何かと役に立っていると実感しています。民間のいろいろな経験が集まれば、日々の議論に多様な視点が反映され、よりより社会づくりに貢献できると感じます。
いま、選択肢に「国家総合職の経験者採用」があるならば、ぜひとも挑戦してください!


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