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#84 観たものの感想 〜天使のたまご 〜

NetflixのPlutoを観ようと思ったがいつもの天邪鬼が発動して、Amazon primeで 天使のたまご という映画を観た。攻殻機動隊の押井守と、ファイナルファンタジーの天野喜孝が原案なのかな?。

以下ネタバレ注意というか言ってもわからないですけど

超難解映画という触れ込みが多いが観た印象として世界観があって物語がないといった感じだ。なので簡単、難しいといった話ではないしそもそも理解させようという話でもなく話がはじまる前の話、物語はあるが物語の前の物語、または物語の後の物語で、それはまさにまだ卵で完成されていない。物語の舞台装置としての人間や街、兵隊。戦車。女の子は卵を大事に温めている。勇者らしき男は名前を名乗らない。全てはある。話はない。
少女はあなたは誰?と訪ねる。
本当は誰もいない世界に雨が降っているだけかもしれない。
街を大きな魚影が泳いで、それに向けて兵隊は影に銛を放つ。当たるでも刺さるでもなくただ魚影は泳ぎ続ける。それは過去泳いでいた魚の影なのか?これから泳ぐはずの魚なのかはわからない。彼女の卵は男に割られ、少女は自分の未来に出会い、ノアの方舟は暗闇に浮上する。

話の方向性を決定しすぎるとこの死の世界、というか夢幻の世界観は出せないし、意味を持つ前、救済としてのノアの方舟に乗る前の話と自分は思ったりしました。引っ越しの前の断捨離というか(違うか笑)面白いかどうかはわかんないですけど自分はめちゃくちゃ好きでした。

読んでいただきありがとうございました。

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