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大橋悠依選手を救った失敗から立ち直るために必要なもの

本日は、競泳のヒロイン・大橋悠依選手について取り上げます。
競泳女子では珍しく20歳を超えてから日本のエースに上り詰め、現在開催されている競泳国際リーグ(ISLと略されてますね)、東京フロッグキングスは準決勝リーグで敗退してしまいましたが、この大会の200m個人メドレーで日本新記録を出すなど、チームのポイントゲッターとして活躍していました。

今日の舞台は、2019年の世界選手権です。
大橋選手は、泳法違反で失格となってしまいました。ですが、その後のレースではなんと一転、銅メダルを獲得しました。この2レースの間に一体何があったのでしょうか?今回はそれについてお話します。

このnoteはVoicyの過去の放送を文字に起こしたものです。

泳法違反で失格から大橋選手を救ったこととは?

さて、まずは大橋選手について簡単にご紹介します。
大橋選手、日本代表に選ばれたのは大学4年生の時、2017年の世界選手権でした。女子選手では池江選手や持田選手など10代から選ばれる選手が多い中、20代になってから選出された遅咲きともいえる選手です。
この時以外の日本代表に選ばれた試合、2018年のパンパシとアジア大会、2019年の世界選手権の3大会では主将を務めました。

その前の、大学2年生くらいの頃は膝の脱臼や貧血に悩まされ、日本選手権では200m個人メドレーで最下位になるなど、日本代表からは遠かったそうです。ですが、食生活の改善や、大学の先輩である萩野公介選手らと共に高知合宿に参加して技術を学びとったそうです。

そうなんです、大橋選手は非常に真面目なんです。

それで1年後の大学3年生の日本選手権ではなんと400m個人メドレーで表彰台に上りました。たった1年で最下位クラスから表彰台まで上がるって並大抵のもんじゃないですよね。

初の世界大会である2017年の世界選手権では、200m個人メドレーで自己ベストをなんと2秒以上も更新して2位になりました。2秒もベスト縮めるってトップじゃなくても、県大会レベルの選手でもかなり難しいのでこれは本当にすごいというか、驚きですよね。

ここから大橋選手が競泳のヒロインと呼ばれているそうです。そこから順調に実力を伸ばしていきます。

そして迎えた2019年の世界選手権、この時は2年前とは大きな違いがありました。世界で戦えるようにまでなった大きく伸びた実力に加え、その時の女子競泳選手と言えば、の池江璃花子選手の不在によって、女子選手の期待を背負うことになりました。真面目な大橋選手は、その期待に応えようとしますが、大会前からずっとなかなか調子が上がらなかったそうです。

それでも「自分はもっと頑張らないとダメなんだ」と自分を奮い立たせていました。それが次第に悪い思考回路になり、試合前のインタビューで、「爆発力はあってもなくても、自己ベストは出さなきゃ“いけない”ので、しっかりと練習の成果を出したいと思います」…と、マイナス思考になった時になりがちだと思うんですけど、○○すべきと言ってしまう「べき論」に陥ってしまっていました。そこへ追い打ちをかけるように、もしくはこの思考が招いたのか200m個人メドレーで泳法違反で失格となってしまいました。

この時について、NumberWebの取材に次のように答えました。

「前向きになれなくて、気持ちを切り替えなきゃと思ってもそれができなくて。できないから、ダメなんだの繰り返しでした」

そう簡単にぱっと気持ちを入れ替えれるわけないですよね。むしろ一人で考えてドはまりしちゃいますよね。それでも控えている400m個人メドレーの試合は待ってくれません。

そんな大橋選手を救ったのは、代表チームを長く支えてきたスタッフさんの言葉でした。

「自分の頑張りに失礼がないように、頑張りをムダにしないようなレースをしないと、もったいないよ」

そう言われて、一番に応える対象は周囲の期待ではなく自分自身の頑張りだと気付けたそうです。400m個人メドレーの予選後、決勝進出が決まった後には「思ったよりも前半から身体が動きましたし、とにかく自分を信じる、といっても簡単じゃないですけど、今やれることを全部出して、出し切ったと言えるレースがしたい」と言ったそうです。ベストではなく、今やれることを出すと、確実に気持ちが変われたと思わされる言葉ですよね。

次のチャプターでは、ここからTipsをおひとつ、お伝えします。

言葉よりも大切な信頼関係

今回のTipsは、「信頼関係を築こう」です。

スタッフさんの言葉からも確かに学ぶことはあるなぁと思うんですけど、それよりも大橋選手とスタッフさんの間に信頼関係があってこそだと思うんです。
そうじゃなかったらそもそもスタッフさんは大橋選手に声をかけないだろうし、かけたとしても大橋選手にあの言葉は響かなかっただろうと思います。

信頼関係って一日二日でできるものじゃないし、性格の相性もあるから難しいですけど、1人だとどうにも行き詰ってしまうことって多いと思います。
自分だけの思考回路だとコントロールがないから、傍から見るとおかしな考えになってても気付けないですよね。

悩み事とか、大橋選手のようになにか上手くいかないとかのネガティブな内容だと尚更ですよね。些細なことでも相談したり話を聞いたりしてくれる人の存在って大きいと思います。

これ、仕事だけじゃなくて家庭でも大事だろうなと思います。自分はまだ独り身なんで結構家事とか適当なこと多いんですけど、それでも面倒だったり大変で。これで、仕事続けて今よりちゃんと家事・炊事は想像しなくても無理だと思います!

共働きを当たり前と思うなら家事子育ても共にやってこうって思える関係が大事なんだろうなぁと思います。あ、こういう話ってよく男性が理解を示すべき!みたいな結論見かけるんですけど、そうじゃなくて女性も相手を頼れるような、今回の話だと旦那さんがスタッフさんで奥さんが大橋選手みたいな感じですね。

終わりに

はい、今回は「信頼関係を築こう」というお話でした~。まだまだ23歳が何夫婦を語っとんねんって感じかもしれませんが笑。もちろん会社で信頼関係築くのも当然ですが、なんかありきたりすぎるというか、仕事だって割り切れるからか、家庭でも当然なのになんかこっちの方が難しく見えたんです。

あと、大橋選手のネガティブ思考に陥るところに凄い共感してしまいました…。後になってから考えたらどう考えても考えすぎなのに、ホントその時は気付かないんですよね。そういう経験ある人って多いんじゃないかなって思います。

どうですか~?それで、その考えすぎから抜け出すきっかけって自分じゃない他の誰かってことも多いんじゃないかなと思います。私も実際、友達と話してて思考の沼から抜け出せたことがあって、あんまり伝えれてないですけどすごい感謝してるんです。

周りの人を信じるって時々難しいですけど、本当に救われますよね。なんだか今週…特に明日明後日は気圧が低くなりそうで、こういう時ってなんとなーくネガティブ思考になりやすいみたいなので周りの人を頼ってみる、ちょっとお話するくらいでもいいと思うので!そんな風に工夫してみてはいかがでしょうか?

このnoteはVoicyの過去の放送を文字に起こしたものです。
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