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[導入事例]“ぼんやり生きてるおじさん”にならない働き方。アトラエ社長の起業理由 - Voicy対談

※2018年12月放送を元にした記事です

今回登場するのは、Voicyチャンネル「澤円の深夜の福音ラジオ」のパーソナリティ澤 円さんと、IT/Web業界に強い転職メディア「Green」やビジネス版マッチングアプリ「yenta」などを運営する、株式会社アトラエの代表取締役CEO、新居 佳英さん。

パーソナリティの澤 円さんが自身のVoicyチャンネルの中で、ゲストの新居さんに、アトラエを起業した経緯や、会社が目指していることや組織論、そしてキャリアに悩む人へのアドバイスなどを伺っています。

※この対談は声でもお聴きいただけます。記事の最後の方にあるVoicyで再生してください。

お話を伺った人

左より、澤さん・新居さん

■澤 円 さん
株式会社圓窓 代表取締役。生命保険会社のIT子会社を経て、1997年にマイクロソフト(現・日本マイクロソフト)に入社。数多くのイベントに登壇し「プレゼンの神」と呼ばれる。2020年8月に日本マイクロソフトを退社し、プレゼンテーションやコミュニケーションの講演や研修などを行っている。著書に『個人力 やりたいことにわがままになるニューノーマルの働き方』(プレジデント社)などがある。
Voicy :澤円の深夜の福音ラジオ
Twitter:@madoka510

■新居 佳英 さん
株式会社アトラエ 代表取締役CEO。株式会社インテリジェンス(現パーソルキャリア株式会社)に入社。当時100名程度のベンチャー企業であった同社にて、人材紹介事業部の立ち上げから、子会社の代表取締役まで経験。2003年に株式会社アトラエを創業。共著書に『組織の未来はエンゲージメントで決まる』(英治出版)がある。

澤:
僕のこの「澤円の深夜の福音ラジオ」のスポンサーをして下さっていて、Greenというサービスを運営なさっているアトラエさんの社長、新居 佳英さんに直撃するというですね、非常にありがたい機会をいただいております!
ということで、新居さんよろしくお願いします。

新居:
よろしくお願いします!

澤:
一番最初に入られた会社から教えていただきたいんですけれども、最初は普通にサラリーマンをされていたんですよね?

新居:
そうですね。最初は、インテリジェンスという会社に新卒で入りました。今のパーソルキャリアですね。現在はM&Aを経て、インテリジェンスもいろいろ変わっていますが、当時はまだ未上場の、100人ちょっとのベンチャー企業だったと記憶しています。

澤:
今の若い世代だとパーソルさんという名前を聞いたら、大企業というイメージがあると思うんですけれど、バリバリどベンチャーな、そんな雰囲気の中で働いていらっしゃったわけですね。

新居:
そうですね。平均年齢も25、26歳くらいの非常に若い会社でした。僕の一つ上の先輩で、現在サイバーエージェントの藤田社長がまだ当時一年目で働いていましたね。

澤:
すごいですね!もはや押しも押されぬ経営者ですよね。
そんな新居さんは、サラリーマンになることが目的だったわけではないんですよね?

新居:
そうですね。元々、学生時代に起業することを決めていて、その上でインテリジェンスを選んだということです。当時は今と違って、学生で企業するには非常にハードルが高い時代でした。いわゆるスマートフォンであったり、インターネットみたいなものはそこまで普及していなかったですし、株式会社を設立する費用も当時は1,000万円必要でした。
なので、どこかできちんと修行を詰んでから起業するべきだと考えて、その最短ルートとしてインテリジェンスを選んだということですね。

澤:
まず、その起業ありきで会社に入るというマインドセットも、その時代ではそこまで一般的ではないですよね。

新居:
一般的じゃないどころか、ほとんど存在しなかったと思いますね。当時ベンチャーなんて言葉もほぼない時代に、インテリジェンスという無名のベンチャーを選んだので、友達にも、母親にも、就職指導部にも、教授からも反対されるくらいの四面楚歌状態でした。

澤:
そこまでしてベンチャー企業に行って、さらにその先にはもっと大変である起業までするぞ!と決意を固めたという、そのバックグラウンドを聞かせていただいてもいいですか?

新居:
よく勘違いされるんですけど、そのほうが儲かりそうだとか、そのほうがキャリアがどうだってことは考えたことがなくて。
自分が心からやりたいと思えること以外はやりたくない、と昔はそういう天邪鬼なタイプでしたね。一応就職活動もして、いわゆる世の中で一流と呼ばれる幾つかの会社を見に行ったんですが、どこの会社の人も心から楽しそうな人がいなかったというのが正直なところですね。面接してもらったり、OB訪問をして、いくつか質問しても、ほんとに生き生きと働いている人は、当時は見つけられなかった。

澤:
僕は最近の働き方改革の話や、Web記事でもよく言ってるんですが、そういうちょっとつまんなそうにしてたりだとか、生き生きしていない人たちを、“ぼんやり生きてるおじさんたち”って言い方をしているんですよね。
ぼんやり生きてるのは、目的意識があったりとか、これをやりたいっていうコアな部分がなくて、属していることに安心してとりあえずお金をもらっている。そのお金を使うことで何らかのちょっとした楽しみを手に入れる。これで毎日を消費しちゃっているようなことなんですけれど。新居さんは、絶対それにはならないと感じます。

新居:
100%ならないですね。それだったらとことん研究してラーメン屋で大将になって、仲間と共に世界で最もうまいラーメン作ろうぜ!って言ってる方が絶対面白いと思います!

澤:
なるほどね、社会的な価値を生み出すっていうのが最初からマインドセットとして、深く埋め込まれてたんですよね。

新居:
多分、自分が心から価値があると信じていないことを生業にすることができないんですよね。例えば歌手なら、自分はハードロックが大好きで価値があると思っていても、売れるためにバラードを歌うというのは、僕の中で絶対に許せないんですよ。

澤:
いいですね〜!その気質が醸成されたプロセスって、何か思い当たるものありますか?

新居:
自分では分からないんですけれど、母子家庭でずっと育って、父親がいなかったということもあり、自分の道は、全部自分で決めて生きてきたんですね。進路も全て自分で決めてきたので、一時期は大学も入る意味がないんじゃないかと思ってやめようとしたくらいです。僕がいた高校っていうのは進学校でほぼ100%が大学に進学するんですが、その中でも進学を辞めようとして、大学の意味はなんだろうと自問自答していました。そのくらい、考える癖が異常についてるってことですかね。

澤:
そしてまあ結果的に、サラリーマン生活を続け、まあ途中で子会社の社長なんかをやって、そういった意味でいうと経営者歴は20代からスタートしているわけですよね!

新居:
そうですね。25歳くらいの時から子会社の社長をやらせていただいていたので、約20年はほとんど経営者をしているキャリアではありますね。

澤:
そして数年の子会社の社長生活を終えて、起業されるに至ったんですね。

これからの時代、幸せに働くためには?

澤:
新居さんからお言葉いただきたいんですが、僕のVoicyを聴いてくださってる世代は、結構若い人がいたり、あるいは次のキャリアで悩んでいたり、そんな方々もいるんです。その方々に対して、ぜひメッセージをいただけますか。

新居:
日本は昔から「赤信号、みんなで渡れば怖くない」と言うくらいなので、周囲と同じ行動をとることや多数決で多い方にいくということが非常によしとされている文化があったと思うんです。
でもそれは今の時代においては、もう圧倒的に悪だと思っていて、僕は「赤信号はみんなで渡っててもダンプガーがきたら全員轢かれちゃうよ」と言っています。やっぱり、自分にとって幸せになる道は、自分しかわからないですし、人と同じではないですよね。

そのためにはサラリーマンじゃなくても良いですし、ビジネスじゃなくてもいいと思いますが、しっかりと好きなことを突き詰めてくことが、特にこれからの時代はすごく大事だと思います。

さらに言うと、我々の運営する求人メディア「Green」はさっきの「赤信号、みんなで渡れば怖くない」に対して、「一人ひとりが青信号を見つけられるようにしたい」というグリーンライト(青信号)からとったGreenなんですよね。

澤:
そうなんですか!なるほど!

新居:
自分でそのグリーンライトを見つけてそれぞれが進んでいけばいい、それが僕らのイメージしている幸せな生き方というか、働き方だと思ってます。

澤:
インターネットがこれだけ浸透していろんな価値観に触れて、自分が好きなことを見つけやすくなっていますよね。もちろん情報過多になったので、その中から選ぶとなるとすごく大変かもしれないですが。
自分の頭でしっかりと考えてやりたいことを見つけようと思ったら、本当に見つけやすい時代になってますね。

新居:
特に会社という存在は、下手したら個の方が稼げるという今の時代に、わざわざ人が集まって一緒に何かやるというものです。それは、やっぱり多くの人数じゃないとできない、多くの価値を生み出すことに意義があると思っています。我々はまさにそういう世界中の人々を魅了する会社を創るということに共感できる人間が集まって、みんなで頑張って切磋琢磨しています。
僕は、個よりもチームである方が絶対に面白いと思っています。それを「会社」という枠組みでやっている、今はそういう挑戦ですね!

澤:
色々話をお伺いしたんですけれども、この放送を聴いていただいた方は、まずはGreenのサイトにアクセスをいただくのがまず第一!
そして我こそは!という、アトラエさんのビジョンやバリュー、ミッション、そういったものに賛同できるという方は、奮ってアトラエさんに応募してください。もしかしたら新居さんの最終面接まで辿りつけるかもしれません。
働き方というのは、Voicyの中でも何度も触れてきましたが、本当に面白い仕事、自分がやりたい仕事を皆さんが見つけて、楽しく働いて欲しい。そしてキャリアをどんどん積んでいくという時代を生きていただければと思います!
ということで、またお会いしましょー!では!

※2018年12月の放送を元に記事化

さいごに

Voicyでは、企業やブランドが伝えたい想い、大切にしている価値観、目指したい未来について、パーソナリティからリスナーに届ける、新しい発信の仕組みがあります。
企業の想いに賛同したパーソナリティが自らの言葉で語ることで、リスナーの心に届き、リスナーが自分ごととして考えるキッカケを作ります。
ご興味のある方はお気軽にご相談ください。

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