#03 ワーク・ライフ・バランスのニュアンスを変えたい
日本でワーク・ライフ・バランス(仕事と生活の調和)という言葉が使われ始めたのは、1990年代くらいから。
内閣府のサイトに掲載されている「ワーク・ライフ・バランス憲章」には、ワーク・ライフ・バランスが実現した社会の姿として、以下が挙げられています。
①就労による経済的自立が可能な社会
②健康で豊かな生活のための時間が確保できる社会
③多様な働き方・生き方が選択できる社会
これらは一般的に、
①就労による経済的自立が可能な社会
→死に物狂いで働かなくても、経済的自立ができる収入が得られる社会
②健康で豊かな生活のための時間が確保できる社会
→残業や休日出勤に追われることなく、プライベートの充実を追求できる社会
③多様な働き方・生き方が選択できる社会
→仕事だけで評価されず、それぞれの価値観を大切にできる社会
といった意味合いで解釈されています。
もちろん、これは非常に大事なことです。
特に、労力に見合わない報酬になりがちなエッセンシャルワーカーの方々の労働環境の改善は急務です。
でも一方で、ワーク・ライフ・バランスという言葉に「仕事はできればやりたくないもの」というニュアンスが漂っているのはもったいない、この憲章はもっと幅広く解釈されていいのでは、とも感じています。
仕事をしたい人が思いっきり好きな仕事をした上で、①②③を実現できる社会にしたい!
わたしたちは、そう考えています。
場所や時間に囚われずに仕事ができるのが当たり前になれば、
①就労による経済的自立が可能な社会
→病気や障害、介護等の事情で家から出られなくても、好きな仕事で経済的自立ができる社会
②健康で豊かな生活のための時間が確保できる社会
→全力で仕事をしながらも、睡眠や運動の時間が確保できたり、趣味や副業、家族との時間が持てる社会
③多様な働き方・生き方が選択できる社会
→地元を離れたくない・憧れの地に住みたいという希望や夢を叶えながら、仕事を自由に選べる社会
といった解釈も可能になるでしょう。
好きな仕事、やりたい仕事に就ける人が増えれば、仕事に夢中になることも「豊かな生活」のひとつの形になっていくと思います。
ワーク・ライフ・バランスの感覚も、VOICHATがアップデートしていきたいです。