鏡を見ながらボイトレ

昨日は、リモートでのボイトレの3回目でした。
前回までは、基本の呼吸法を中心にトレーニングをしてきましたが、昨日はそれに加えて、声を出して歌うに近い段階に進んだかなぁという感じです。

リップロールやロングブレスが、意外に難しいのにはまいりました。
自主練では、まぁまぁ続くのですが、トレーナーさんを前にすると、できない!こんなにできなかったかなぁと、ちょっとばかり凹みますが、とにかく練習するしかない!

もうひとつ、会得するのが大変なのが、唇の形です。
実際は、「形」ではなく、そうなるための筋肉を鍛えるというのが正しいかもしれません。
「あ」と「う」の発声を繰り返しするのですが、ひどいブス顔になっているはず(笑)
それよりも、しっかり基本を身に付けるのが最優先。
顔の表情などかまっていられません。

やっと、近づいてきたかなという感じです。
昨日は、口内を広く使うことで、声のはりが全く違うことにも気がつきました。
喉を広げているか、狭めているかの声の違いにも気づくことができました。
それには、鏡を見ながらトレーニングするのがいいと言うことも。

ただ、今、大きな壁が立ちはだかっています。
ある音域に差し掛かると、声が割れるのです。
歌を歌っていると、毎回、必ずそうなるわけではないのですが、昨日は、見事に割れてしまって、あれ〜?
でも、考えようによっては、トレーニングしている最中になってよかったかなと思っています。調子がよいときではわからなかった、声帯のコンディションがある程度はっきりしましたから。

トレーナーさんには、まだ声帯がむくんでいるようですね。と言われて、無理に声を出さないこと、代わりにできる声の出し方を教えてもらいました。
そうすると、何回かに一度は、声が割れずに出るのです。
無理をしない程度に、この方法で、声を出す練習をしてくださいとのアドバイスをもらいましたが、やっぱり甲状腺炎を患ったのが影響しているのは、間違いないようで、それが悔しくもありますが、声の専門クリニックの先生によると、回復するということなので、気長に続けるのが一番の近道かもしれません。

ボイトレを始めて、ひとつ気づいたことがあります。
それは、自分の声をイメージ通りに出せるようになる前に、耳が声帯の様子をイメージできるようになるということ。
自分のというよりも、歌っているひとの声の調子がわかるようになってきたのです。

声を開いて歌っているとか、声を絞っているとかが、聴いていて感じ取れるようになってきたのです。
それまでは声がいいとか、癖がある、なしの歌い方をしている、声に伸びがある、などばかりに気を取られていたのですが、耳の感度が、声帯が開いているかどうかをキャッチするようになったようです。
自然体で、歌っているひとは、本当にリラックスして喉を広げているように聞こえてきますし、声量を活かして歌っているひとは、身体中を楽器にして響かせて歌っているのを感じます。
きっと、それぞれのジャンルによって、歌い方も違うのだろうと、思いを馳せながら聴くようになりました。

歌は、声帯はもちろんですが、身体中を楽器にして歌うのだと、今更ながら痛感しています。
声帯、喉の骨と筋肉、舌の動き、動かし方、呼吸法etc
なんと姿勢の悪かったことか(汗)
胸を開き、身体を開き、喉を開く。
トレーニングの後、姿勢がよくなることにも気づきました。
数日後には、元に戻ってしまうのが、情けないのですが…
まだまだ、知らないことがいっぱい。
歌を歌うだけでなく、骨格や筋肉、身体の動き、動かし方まで教えてもらえるのが嬉しい。
どこまでできるか、分かりませんがやってみようと思います。

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