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今年最初のボイトレは

10日に、今年最初のボイトレに行ってきました。
風が冷たくて、寒い日だったのですが、いつもと同じように人が多い。
ちょっぴり緊張してスタジオへと向かいました。

この日は、トレーナーさんの事情で5分遅れてのスタート。
まずは、発声練習から。
毎日、1、2時間は練習しているのですが、あまり成果を感じられなくて…喉の調子がイマイチ。原因を考えながら、ふとリビングの寒暖計を見ると、湿度が30パーセント台。これはまずいと、急いで加湿器をつけましたが、ああ、これかもしれないと思いました。
加湿器をつけていても、そんなに湿度が上がらないのに加えて、忘れてしまうのですから、喉にいはずはありません。
もう少し、自分で自分の喉のケアをしないといけないなと反省しましたが、もう間に合いません。そのままの声で発声練習。

自分の中では、納得できる声の調子ではなかったのですが、なぜか最後まで高い声が出て、トレーナーさんに「いい調子」と言ってもらったのはびっくり。
ただ、声を出すというのではなくて、どこから声を出すかということが、調子に反映するのかもしれません。

前回から、歌う曲が「メモリー」になりました。
最初に通しで歌った時は、散々でした。
そこから、トレーナーさんが課題を見つけて、そこを重点的にやるというのがいつものこと。
姿勢は、前回指摘されて、スックっと立つ(腰掛ける)肩甲骨と骨盤が同じ位置、顎をあげないで後ろの首が縮こまらないようにして、歌う。が基本。
それに今回の舌の位置と動きが加わって、頭の中は混乱状態。
こちらを立てればあちらが立たずみたいになって、結局、どっちもできていないことが何度もありました。
それでも、繰り返し教えてもらううちに、ある程度できるようになってほっ!

喉を緩めるようにと、再三注意を受けながら、とにかくリラックスすることを意識して歌います。
だらっとした感じで歌えるかどうかが鍵。
そして、地声と裏声の切り替えを、いかにスムーズに綺麗にするか。
何度も練習していくうちに、緩めている感覚が掴めてきて、掴めてくると、とっても楽に声が出る。
いつも思うのですが、なんでこんなに楽なのという感じです。
なのに、自宅に帰り、時間が経つにつれて、感覚を忘れてしまう。
時間的、経済的余裕があったら、毎日、レッスンを受けて、身体に叩き込みたい!

そういえば、以前、コロナ禍になってまもない頃、関ジャニの安田さんが、仕事がなくなってできた時間を、ボイトレに使っていた番組を観たことがありました。毎日、トレーナーさんのところに通って、ボイトレを受けている様子が放送されていて、私がレッスンを受けている内容と同じだったことに驚いたり、毎日欠かさずレッスンに通う姿に、感心したり。
できれば、毎日、レッスンをすると、体感を獲得できるのでしょうが、それはなかなか無理というもの。ましてやそれを仕事にしているわけでもない。他の人とちょっと違うのは、ボイトレを続けないと、また声が出なくなる可能性がある、ということでしょうか。二度と声帯に注射するのは嫌なので、たぶん、ボイトレは、この先もずっと続けていくと思います。

地声で歌いましょうと言われて、レッスンを開始してから1年以上経ったでしょうか。いつしか地声で歌えるようになり、地声で歌っても、歌声らしい声が出るようになってきました。
最初の頃は、嫌になる程汚い声で、レッスンで録音したものを自宅で聴き直すたびに、幻滅したいたものです。最近、やっと平常心で聴けるようになったかな(笑)

地声で歌うのは、いいのですが、やはり難しいのは音程が上がってくると苦しくなるのと、地声と裏声の切り替えがなかなかできないことです。ついつい緊張して、声を張り上げたり、息継ぎがうまくできなかったり…地声で歌うことに慣れて、逆に裏声で歌うにはどうすればいいか、この声帯の使い方でいいのか、歌いながら不安を覚えることがよくあります。
歌う曲によって、地声のパート、ミックス、裏声と変化していくはずが、上手に切り替えができなくなって混乱したり…

今回、レッスンした楽に声が出る発声は、感覚的には地声というより、ミックスよりかなと思います。それに加えて、裏声の切り替えをスムーズにできれば最高。
珍しく(というか初めてかも)トレーナーさんにも、綺麗と言ってもらえました。
切り替えがうまくいけば綺麗に聴こえる。その切り替えが上手くいかなければ、下手に聞こえると言うわけです。

何十年間、裏声で歌っていた時は、何も考えず、ただ声が出ればいい、歌えればいいと思っていたので、毎日のように繰り返し歌っていましたが、今は、ちょっとそれができなくなりました。いつもボイトレのことが意識にあって、どんな曲でもいい、鼻歌まじりでもいい、ではなくなったのです。
この曲は、どこを考えて歌えばいいかなとか、この曲は裏声の歌だな、ちょっと今はいいかな、とか、あれこれ考えてしまうようになって、単に歌うことが楽しいとは言えなくなってきて…何も考えず好き勝手に歌っていた頃が懐かしく思うときもありますが、自分の意思で始めたボイトレ、そして出会ったトレーナーさん。
今までの出会った人たちを思い起こすと、厳しくないとやった気がしない。厳しいひとがが好きなのかも。

以前もそうだったのですが、課題曲を歌っていて、ある程度のところにいくまでは、こんな調子でとか、仕上げの段階ですとか言ってもらうのですが「はい、今日でこの曲は終了です」と言われたことがありません。
それはなぜなのかなと考えたのですが、確かにどこまでも満足いく出来、仕上がりなんてありません。今のこの調子のまあまあいいところにいった、かなが終わりどき。というか、一旦終わって、また時期を見て、なのかもしれません。多分、その時は、その曲に取り組んだ時よりは、上手いはず。なぜなら、別の曲で、声の出し方や舌や口の形、姿勢などが、よりよい方向にいっているはず。
そんなふうに捉えています。

ほぼ毎回、通しで何度も歌えることは稀で、いつも発声練習からの肉体改造的発声の練習で終わるのですが、今年最初のボイトレは、そうしたなかでも特に、濃密な時間だったように感じます。
すごく充実していて、満足感のあるレッスンでした。


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