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青いランニングシューズ

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こないだ久しぶりにマラソンをしました。

以前は神田のランニングスポットまで行き、皇居の周りを走っていましたが、コロナの影響で、そこも一時期休業。
コロナの自粛期間は、家の周辺をランニングコースにして、気が向いた時に、ときどき走っていました。

自粛が開け、世の中が再開してから、ずっと走っていなくて、久しぶりのラン。
まだ梅雨時ですが、曇り空の中、風が気持ちよく吹いていたので、この風の中で走ったら気持ち良さそうだなぁ、と考えて、久しぶりにランニングシューズを履き、スタート!

時間は夜の21時を回ったところ。
朝や昼間に走らないのは、紫外線が気になることと、夜なら走って疲れた後、お風呂に入ってすぐに寝てしまえるし、夜は暗いのであまり人目も気にせず走れるので、いつも夜に走っています。

風が心地いい中で走り始めたところ、次第に少〜し弱い雨がポツポツと降り始め、まぁまだこの程度なら大丈夫、といった感じで走っていたのですが、だんだんと雨が本格的な降り方になってきました。

途中、2つ隣りの駅の横を通り抜けるのですが、何せ身一つで出てきているので、お金もスマホもないので、雨が本降りになったからといって、電車に乗れるわけでもなく。(乗ろうとも思わなかったけど)

そこを通り過ぎてさらに走っていると、ザーザー降りの雨になってきて、周りの人から見たら、「なんでこの人こんな雨のなか走っているんだろう?」と不思議になるくらいの本格的な雨降り。
でも、もう電車の地点も通り過ぎ、バス停もなく、あとはひたすらゴールまで走るしかありません。
一度、走り始めたら、とにかく走り続けるしかない。

キャップを被っていたのと、エアパーカーにもフードがついていたので、それを二重に被り、顔はなんとか雨をしのげましたが、体はびしょ濡れ。

それでも、ひたすら走る。走る。走る。

途中で屋根付きファミレスの駐車場もあったので、ひとまず雨宿りという手もありましたが、そこで立ち止まらずに、とにかく走る。走る。走る。

ペースはぜんぜん落ちないで、むしろいつもより早かったかもしれない。
走り続けていたら、次第に雨が小雨になってきて、ついには止みました。

なんだか本当に、マラソンは人生のようです。
一度走り始めたら、とにかく前に進むしかない。
問題が起ころうが、壁が立ちはだかろうが、嵐が来ようが、それでも体当たりでひたすら前に進むしかない。
でも、やまない雨はないように、次第にすべてが通り過ぎていく。
雨は止んで星空に・・・というわけにはいかなかったけれど、雨は上がり、濡れた空気の中を駆け抜けていく。

また雨の中を走りたいとは思わないけれど、でも貴重な経験としての 夜・雨・ランでした。

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走り始めたら、前に進むしかない。
そして止まない雨はない。
そのことを身をもって体験する。
青いランニングシューズと共に。

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