見出し画像

【体験談】出産の恐怖を乗り越えるイメトレでマインドフルネス出産!ヨガ呼吸を操り超絶安産だった話 #ソフロロジー #自然分娩

わたしは、出産の恐怖に恐れ慄いていた。

高校時代、怖いながらにピアスを開けて直後に失神したような
チキンな自分が出産だなんて、恐怖で死ぬんじゃなかろうか…。
ああ、出産怖い、出産嫌だ。


これは、1人の女が出産の痛みや恐怖を前向きに捉え、寝ながら出産イメトレをして、出産当日に最高の経験と思い出ができるまでのお話です。

あんなに怖くて怖くて仕方なかった出産が


ちょー気持ちいい!

と叫びたくなるくらい、一生で一番の宝物のような経験になるまでのお話です。このnoteでは前半に出産当日のことを駆け抜けるようにご紹介して、後半には妊娠中やってよかったイメトレ法を音源と共にご紹介します。

同じように不安で一杯の妊婦さんが、妊娠期間を恐怖よりも心穏やかに楽しめるようになれば嬉しいです!

恐怖に追い討ちをかける緊急事態宣言

時は2020年、コロナで第1回目の緊急事態宣言が発令されて、
街には人っこ一人いやしなかった。
私はそんな時期に妊婦生活を送っておりました。

当時、大学病院では一切の立会・面会が禁止に...。
ものすごくショックでした。
出産を「母娘でなく、親子の一生の思い出にしたい」という
強い強い願いがあったからです。

コロナ禍に38週で転院

子どもは1人と決めていて、人生で1度きりのライフイベント。
後悔したくなかったので、立会い出産を叶えるため、
妊娠38週目に大学病院から個人産院へと転院しました。

普通なら、こんな直前の転院は難しいのですが、
許可してくださった各院には感謝しかありません。

助産師驚愕のスピード安産!出産の流れ

記憶を1つだけ墓場にもっていけるなら、この出産経験!
そう思えるほど、良い体験になりました。
画像:この世歴3時間の娘

2020年6月、無事に女の子が生まれました。
初産なのに、陣痛開始から2時間半で。
ベテラン助産師さんも驚愕して笑っていました。

7:00 起床してすぐ陣痛開始

朝トイレに起きて、お腹と腰が重い感覚。
トイレに行ってもどこかスッキリせず、ソワソワしていました。

すると、10秒くらい腰が圧迫される痛みが襲ってきては、
何事もなかったかのように元に戻ります。

「陣痛...!?」と思って測ったら、もうすでに5分感覚。

通常10〜15分感覚位からスタートするので、
寝ている間に陣痛きていた説あります。

その矢先に、おしるしが来たので産院に電話。

体力をつけておかないと...と陣痛の合間に朝食を食べて、いざ出陣!

初産だと陣痛から出産までの平均は14時間、
50時間かかったなんて方の話も聞いていたので
出産はフルマラソンを走るようなものという覚悟で家を出ました。

移動中の車で陣痛はさらに激しさを増します。

呼吸法を思い出しながら、
「ふ〜〜〜〜〜〜〜」と息を吐くことに集中しつつも、
「ううううう〜〜〜」と後半に思わず声が出てしまう痛さ。笑


8:10 産院に到着

到着してトイレにいきますが、朝と同様出してもやっぱりスッキリしません。(便意ではなく赤ちゃんが下がって腰を圧迫していたのだと後に知る)

すでに子宮口は7cmほど開いていたそうで、
陣痛室に入ることなく、そのまま分娩台で待機。

助産師さんが言うには

初産だと子宮口が全開10cmになってから、
分娩まで大体1〜2時間かかるから...
お昼頃の出産かしらね💡

ところが!あれよあれよと8cm...9cm...と進んでいきます。

8:50 助産師さん爆笑で主人へ電話

助産師さんが爆笑しながら主人に電話しているのが聞こえました。

あ、ご主人?なんかね、もう産まれそうなんですよ(笑)
進みがね、凄く早くて(笑)今すぐきてください!!!

9:01 「ちょっくら産んできます」

分娩台でなに携帯いじってるんだよ...って話ですが、
主人に連絡するのをスタンバイしていたのです。
ついでに上のようなTwitterに上のような呟きをしました。

この30分後に出産するなんて、一体誰が想像しただろう。笑

この呟き直後に、なんと子宮口は全開大10cmになったので
人工破水して羊水を外へ出しました。
生暖かい物が想像以上にジョバーーーーっと溢れ出てきます。
体感的には、2Lペットボトルの水が一気に出るくらい!
(実際は、予定日間近の羊水平均は500ml程度)

妊婦さんは正産期に入ったら、外出時の破水対策セットの準備
(ハンドタオル3枚、着替え、夜用ナプキン等)を激しく推奨します。

私は破水の凄さを知らず、予定日3日前まで普通に外出してましたが、
外で破水してあったら大大大惨事でした…。


9:10 放置される

隣の陣痛室から叫び声が...。別の妊婦さんが分娩台へ移動してきました。

同時間帯に2人の分娩体制になり、
助産師さんたちが慌ただしくなってきました。

その時、私は破裂しそうな腰の張りに悶えていました。
普通ならテニスボールで誰かに「いきみ逃し」を手伝ってもらう場面。

しかし、主人はまだ到着しないし、助産師さんたちは別室に行ってしまい
放置されてしまっているので、自分の手で必死に腰をさすっていました。

産ませてもらう、のではなくて「自分で産みに行く」のよ!
わたしたち助産師はそれを手伝うだけだからね。

講習の時の助産師さんの話が蘇りました思。
出産イメトレ陣痛編を思い出しながら、冷静に1人いきみ逃ししました。


9:15 全力でいきみたい!...でも

本能なのか「出し切りたい=いきみたい」という、これまでとは全然感覚が襲ってきました。吐く息も「ふぅ〜」とお上品なものではなく


ふ、ふウウウウウウウゥゥゥ!!!
(心:ぐぬぉおおおおおおおおお)

と、拳のきいた声に。1トンの大便を我慢している、そんな感じです。
便秘の時に踏ん張る感覚と似てると噂には聞いてましたが本当でした。

腰が圧迫される感覚は...イメトレでやったので、
「ついにきたな」と待ちわびていました。

ソフロロジー講習の際に、骨盤標本を見ながら解剖学的に
どう産まれてくるか理解できたのがよかったです。

出典:時事通信「家庭の医学」出産第2期(娩出期)より

こんな狭いところを本能で回転して下がってくるって凄い...!
通りやすくするために私ができるのは、
息を吐きながら、骨盤底筋群やお尻周りを緩めてリラックスすること!

そして、産道を降りてこようとする赤ちゃんにこう呼びかけることで、
痛みは自分だけのものではなくなりました。

「右回転だよ〜!一緒に乗り切ろうね!
ママも頑張って道を広げておくからね〜!」

9:20 発露(赤ちゃんの頭が出てくる)

いよいよ骨盤周りの圧がMAXを迎えます。
頭が出たんだなという感覚もわかりました。

「頭出てきたよ、触ってみる?」

手を伸ばすと、生暖かい赤ちゃんの頭皮や髪の感触が...!
とても、とても愛おしく感じられました。

しかし....まだ主人が到着していません。
ここで全力でイキんだら産まれてしまいそうなので、
必死にイキみを逃します。

赤ちゃんの呼吸が少し浅くなったようで、
鼻から酸素チューブを入れられました。
深呼吸して赤ちゃんに酸素が行くように意識的にリラックスしました。

え、落ち着いてるけど本当に初産婦さん...!??   呼吸法すっごく上手ね!

助産師さん

助産師さんたちが褒めちぎってくれたことを素直に感謝して
とても心が満たされて嬉しかったです。
呼吸法トレーニングの甲斐があった…!

9:25 主人が到着

ようやく主人の到着です。なぜかGoProのカメラを持ち、
後ろから手を握ってくれました。これで準備は整いました

時は、来た。

心の声

そこから、いきむこと2回。頭が出切った瞬間が分かりました。

「頭が出たからもう短足呼吸だよね?」

と思いつつ、助産師さんから何も言われないのでイキみ続けた結果、
会陰が若干ちぎれたと知るのは先の話。

結構よくあることみたいだけど、みんな気をつけてね…!!涙

出産と後産

9:30 出産

初めて我が子を目にした感想
「赤ちゃんって、本当に赤いんだ...」

出産した瞬間は、なんて表現したらいいんでしょうか。
エクスタシーに満ち溢れる感覚です。
気持ちいいんですよ。痛いとかじゃなくて。
スッキリとした開放感と幸福感。

子供が3人いる男友達から

自然分娩は出産のときにドラッグよりハイになれるらしいよ

と聞いて笑い半分に受け流していたんですが、
「本当にそうかも...!」と思えました。笑
(補足:彼も私もドラックをやったことはありません)

半端ないオキシトシンが分泌されていたのでしょうね。

至福のカンガルーケア

陣痛開始から2時間半の出産だったので、体力も全然余っていて
カンガルーケアを最高に味わい尽くし、理想の出産ができました。

妊娠って…ある意味で腹でペットを飼育しているようなものですよね。笑

うちは胎動も激しめで
「ここが、あんよかな?おててかな?」
と話しかけていたのですが、

臍の緒で繋がったままの生まれてホヤホヤの我が子を
胸元に乗せてせてもらったとき(カンガルーケア)

ああ...中にいたのは君だったんだね...!! 

と感無量になりました。

髪の毛が落ちたら自分のものではなくなるように、
この子も24時間前までは自分の一部だったのが、臍の緒を切った瞬間に、
別のものとして存在する...それが不思議な感覚でした。


赤ちゃんが出て終わり、じゃない!

当時の自分に声を大にして言いたいです。笑

出産のシーンばかりフォーカスして考えて準備していましたが、それで終わりじゃない!!以下で1セットと予め捉えておくと、産院での気が楽です。

胎盤・卵膜・臍帯を出す後産→(会陰縫合)→ 後陣痛

私は身体オタクなので、
バースプランで胎盤を見ることを希望しました。
グロテスクな見た目ではありますが、
妊娠中のためだけに出現して働いてくれた組織たち。


十月十日、お役目ご苦労様でした。ありがとうございました。

と声をかけてお別れ。

会陰縫合している間は、産まれた赤ちゃんの見た目をいじったり、
隣で叫ぶ妊婦さんに「がんばれ〜!」とエールを送ったりして
チクチクとした痛みの気を紛らわせていました。

やっぱり、少しでも主人に来てもらえて本当によかったです。
手を繋いだり会話しているだけで気が和らいだから。ありがとう。

入院中は会陰縫合や後産痛でロボットよりもぎこちない動きで
院内をのらりくらりと歩くママたち。

私の隣で45分後に出産された方が
「すごい静かに産んでたからビックリしました!」
と声をかけてくださいました。

妊娠・出産を振り返って

「30までには子供ほしいな」
「お母さんが元気なうちに子供の顔見せたいな」
「女の子か〜!退院着はどんなものを選ぼうかな」

これまでは雲のようにぼんやりしていた「子」という存在が
今、はっきりと輪郭を持って目の前にいる。

お腹をさするクセが、まだ抜けないのだけれど、
もう君は私の中じゃなくて、今ここに、目の前にいるんだよね。

特に無信仰ですが、神様がいるなら祈りたい。
あらゆる御縁、巡り合わせとタイミングを。
驚くほどの奇跡の連続を。至極の体験を。

そして、ご先祖様達、ありがとうございます。
あなたたちが繋いでくれたバトンのおかげで、
新しい世代の命が誕生しました。

数十年後、娘が出産する時があったなら
今度はおばあちゃんとして新しい命に出会うんだなあ。
その時、この体験この感覚を思い出せているのかな。

もし仮に記憶喪失になったとしても、
このことだけはずっとずっと覚えていたいなあ。

生まれてきてくれて、ありがとう。

あ〜本当に良い出産だった…。
出産イメトレしてマタニティーヨガして乗り越えたこの経験は、
高校時代にチアダンスで全国大会で優勝した時と同じくらいの達成感。

使われなかった陣痛対策グッズ達

この出産で唯一、悔やまれることがあるとすれば…陣痛を和らげるために買ったテニスボールや棒、ウイダーダインゼリー、カロリーメイト、ポカリなどは一切使われることがなかったことでしょうか。笑

【安産準備に】 マタニティーヨガ

妊娠初期〜妊娠後期までできるマタニティーヨガ60分レッスンを無料で限定公開しています。股関節や骨盤底筋を柔らかくしておくと、安産に繋がりやすいと言われているので、よかったら参考にしてみてください♪

妊娠期間中は悪阻など大変なこともありますが、
子供と文字通り一心同体でいれる時間を楽しんでくださいね♪

あなたの十月十日と出産が良いものになるよう祈っています!

最後までお読みいただき、ありがとうございました。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?