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“死ね”といえば武器に、“好き”といえば思い出になる。それが“言葉”。

「死ね」といえば武器になるし、「好き」といえば思い出になるし、「ありがとう」といえば温かい気持ちになる。それが言葉。


江戸時代、砂糖は貴重品でしたよね。なかなか手に入らなかったことと、甘いものが(干し柿やさつまいもくらいくらいしか)珍しかったので、時代が貴重品にさせてくれました。

しかし、いまでは安価で簡単に手に入ってしまいます。(あるかどうかわかりませんが)ブランド物の砂糖ならある程度いい値段はするかもしれませんが、まー、スーパーので事足りますよね。そうなんです。貴重かどうかは値段の高さではなく、時代や環境が決める。

「ありがとう」という言葉はとくに珍しい言葉ではありません。でも、好きな人に言われた「ありがとう」はいつまでも心に残りますよね。貴重な言葉になります。なんだったら、言われた場所を通った時に「ここで言われたなーウヘヘ〜」と思い出してにやついてしまうくらい。

逆もそうです。周りに「死ね」と言ってくる人がいなかったら、言ってきた人に対して「わ、わわわ‥あの人怖い‥」と心に残ってしまう。悪い意味で印象に残る貴重な言葉になる。

とくに値段がつけられるわけでも、物体があるわけでもありませんが、使い方次第で貴重品になったり、ダメだものになってしまう。それが言葉。


ぼくの舌が肥えてないのがいけないんですが、一皿3500円のチャーハンを食べさせてもらったり、5000円近くするステーキを食べさせてもらったことがありました。でも正直、いつも食べてるものとそんなに差がわからなかったんです。

だから“良さ”はわかっておく必要があるんですよ。何が良くて、何が悪いのかわからないと“良い”がわからないから。

味わっておかないと違いがわからない。美味しいものを食べるから、おいしくないのがわかります。良い言葉を言う(聞く)から、良くない言葉がわかります。

値段(表面)だけを見て、高いからいい物だ、低いから悪い物だと思わず、まずは自分の中に入れてみる。じゃないと、自分の感覚で判断することができなくなってしまいますから。感情には、値段がつかないんですよ。

ホテルのステーキと、コンビニのサンドウィッチ。値段の高い方はホテルのステーキでしょう。でも、好きな人と食べられるなら、公園でコンビニのサンドウィッチを食べるのもかなりの贅沢です。お金じゃ買えません。好きな人といたい!という気持ちは感情ですから。

ある程度の物を食べておかないとみっともない?

大丈夫です。値段を気にする人は、ぼくに寄ってきませんから。言葉は“値段”じゃない。ぼくが生きてる今、そしてこれからも、近くにいる人たちだけでも“良い言葉の時代”にしていきたいです。



ナレーター
ありのひろき

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