高橋さんから電話がありました。また、あとで電話するとのことです。←ここには何人の人が絡んでいる?
先週やった文法の授業。
文型は「~ということだ」「~とのことだ」。
伝達の表現。
板書した段階でざわつく教室。「なんでA?なんでB?」
私 「今、Aさんが話しています。誰に話していますか?」
私 「Bさんに話していますか? 高橋さんに話していますか?」
学生 ・・・(は?先生、何言ってんの?)
私 「誰が電話をかけましたか?」
学生 ・・・
この短い例文に対して確認したいことは、そのほかに
・高橋さんは誰と話したかったか
・高橋さんから電話が来たとき、Bさんはいたか
・高橋さんは誰と話したか
・誰が誰に「また後で電話する」と言ったのか
ここ、学生にとってはとても難しい。
一つ一つ丁寧にゆっくり確認していく。
汗かきながら、説明。
どうにか理解した?
ほかの例文も確認してみよう。
再び、板書「山田 A B」
質問してみる。
私 「今、話をしているのはAさんです。誰に話していますか?」
学生「Bさーん」
最初の例文は人の名前は「高橋さん」しか出てこないのに、そこには3人の人が絡んでいる。二つ目の例文は、「山田さん」しかでてこない。そこには
最低3人の人、場合によってはもっと多くの人が絡んでいる。
あぁ、日本語の難しさよ。大変だよね、留学生。
文法の授業は毎日ある。
明日も頑張ろう!