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なぜ発声(ボイトレ)本には音符が殆ど出てこないのか?

皆さんこんにちは!いつもnoteをご覧くださりありがとうございます。
歌声クリエイターのゆーま(U-ma)です!

今回は、ボイストレーナーの方のような発声学の書物を読んできた人なら分かるであろうこととして、発声学書物には「音符表記が極端に少ない」ということに焦点を当てて記事を書いてみたいと思います。

では、いってみましょ〜!

なぜ歌の本なのに音符が出てこないのか?


僕の記憶ではフースラーの『Singen』では音符表記は1箇所も無かったはずです。
リードのベル・カント唱法でも、簡単な練習方法を示してある数箇所くらいのイメージです。他のリードの書物でも殆ど出てきません。

歌(発声)の本なのに、なぜここまで音符が出てこないのか?
その理由はフースラーの書き残した一言で説明が終わります。

「発声(ボイストレーニング)は医療である」

声というものが、その背景に筋肉や神経支配を受けている以上、その構造を理解し改善していくことがトレーニングの基盤となるからですね。

リードは、こうも言っています。
「単に音を出すのではなく、音をどのように出すのかが問題だ」

そう、単に音符を追っていくようなトレーニングでは殆ど意味がないのです。

フースラー、リード共に書物の中では、音質の特徴や、練習の段階的な進め方、成長の仕方について事細かに書き残しています。
これは歌に限らず、どんな物事の上達や成長でも全く同じように道筋を辿っていくことでしょう。
「声」が身体的なものに支えられている以上、その根本を成長させていくことが本質です。
結果フースラーの言うように「発声は医療であり、音楽的な説明だけでは全く説明できない」ということになるのです。

『歌』は医学と音楽の融合


ここまでの内容で勘違いして欲しくないのはボイトレにおいて、音楽的な要素を全く無視して良いはずはないことです。
リードはトレーニングの1つとして「視唱(音符を見ながら歌う)」を進めていますし、「音の立ち上がりで音程を外すことを厳禁」としています。

ただ、音質から意識が逸れるのであれば単音のみで練習することの方が良いのです。
それほど音質に集中させ、各筋肉に応じた音質を出させることを目的の第一に考えています。

徐々にではあっても、自身のイメージに合った音質で音を歌えるように(体を扱えるように)なってくると、正に『音楽表現が完成』します。

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