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【エッセイ】文系大学院生の些細な1日を記録する

<はじめに>
この記事は、数人の友達と行っている「木鶏会」というイベントのために書いた原稿です。今回は「私の1日」というタイトルで各々のメンバーが好きなことを枚数制限なしで書いてきてもらい、その感想と、その人の良いところを述べ合うという企画です。木鶏会については、以下の記事を参照してください。この記事は私の1日を紹介しています。

10月木鶏会原稿

以下、私の1日を紹介する。これは、最果ての北の街で過ごす一人の文系大学院生の、些細な1日である。季節は秋も深まり、そろそろ紅葉が綺麗な季節の、ほんの1日の紹介である。

08:00:起床

起床の時間は、たいてい7時30分〜8時30分で毎日、目覚ましをつけなくても自然と起きてしまう。起きる時「目覚めよ!」と自分に言い聞かせて起きることにしている。メリハリが出てくるからだ。布団を畳み、ストーブを入れる。ホットコーヒーをマグカップに淹れて、30分でゆっくりかけて飲む。この30分でメールの返信・ラインの送信をはじめとして、その日の予定の確認・1日の行程を確認する。ちなみに、今日は昨日の家庭教師の授業でのアンケートがメールになって返ってきていた。授業には「やや満足」しているとのこと。

09:00:ジム

バスに乗って、ジムへ。大体、9時30分くらいには着く。それにしても、紅葉が綺麗だなあ。ここでやるメニューは総じて決まっている。①傾斜6度で20分間、歩く。②傾斜4度で10分間、走る。③腹筋60回、④ショルダープレスなど筋トレ40回ずつ。これくらいすると、いい感じで、体内の筋肉が弛緩される。ここまでのメニューで40分ほど。ジムにいるのは、大体1時間くらいが相場。なお、バスの中では、アラート機能で設定したメールで海外ニュース・国内ニュース・論文を読むことにしている。最近はアラートが増えている。1日40件くらいアラートメールが来る。


11:00:帰宅

というわけで、家に到着。帰宅後、湯船を沸かして、弛緩した筋肉をさらに弛緩させることに。なお、最近は風呂で歌うのではなく、動画の撮影で話すべきセリフ(英語)を声に出すことにしている。そのため、風呂に入る時間は長く、11時に入って、軽く40分は入っている。風呂から出て、20分ほどしたら、その日に予定していた作業を始める。今日は引き続き、先行研究からモデル論文を選定することと、ブログを4000字書くことにしているのだが、まだブログのネタが見つかっていないので、これからサーチしないと。なお、最近はブログで「書き上げる」とともに、3日間くらい寝かせて、編集することにしている。なるほど、ブログのクオリティーが上がったということか。そうだといいな。と思っていたら前日に予約投稿していた記事が無事、投稿されたという通知が来た。作業開始。12時になる。開始。

18:00:夕食

そんなわけで、日が暮れて、そろそろお腹が空いてきた。これからセイコーマートに買いに行く。今日はずっと家にこもっていたが、行ったこととしては以下になる。


・アラートできた論文を読みきる
・英字新聞を1日分読んでまとめ
・ブログ4000字書いて、編集
・英検1級の過去問途中まで解く

正直、ブログを書くのに、相当な時間を必要とした。最近、思うように日本語が出てこないので、スタンプと思いたい。以前なら、日本語は息を吐くように出てきていたが、最近は日本語の選定を重ねるようになった。成長しているのか?

ちなみに、モデル論文は決まったので、それについてブログにまとめるという新しいネタも思いついた。英字新聞について未知語はないが、pecking order(ヒエラルキーという意味)という単語が頻出している記事に巡り合った。これ、hierarchyでいいじゃん?と思った笑。まあ、教材にしたくなるような記事はない。ちなみに、pecking orderは国連英検特A級レベルの単語で、慶應SFCの入試問題で「同じような意味はどれか?」という選択式で、選ばせる問題が過去に出題されている。英検1級は手強い。問題がしっかりしている。つい、分析したくなる。


19:00―作業

18:00までにきたメールは返したとして、ここから第2回戦。友達に教えるための教材を作る。次回は11月に、英検の語彙500問勝負をするのだが、500問で全て四択の問題だとすると、2000ワードをどういう配列で、どういう教え方をして、加えて、その2000語をどう持ってくるのかということになる。今日は、エクセルに一つ一つ、その言葉の覚え方を書いていく。例えば、abroad(海外に)という言葉1つとっても、いろんな教え方が考えられるが、それを1つ1つ書いていく。愚直な作業だけど、やっていて良い意味での達成感が得られる。ちなみに、これを書いていて思ったのだが、参考書を作るのは立派な研究でした。こんな教材がないから、作ろう。と思っても、なかなか作れない。それが参考書です。まあ、いい。ボキャビル系の参考書と論文と辞書を見て、教え方を書いていくので自分にとっても勉強になる。大変な作業だけど、面白い。ちなみに、このように作っているエクセルは学術的には「コーパス」と言われ、コーパス言語学という分野もあります

22:00―仕事中断

しばらくボキャビルをする。読んできたものが今日は多いので、ボキャビルをする。ボキャビルをしていると、また英語の本を読みたくなってくる。それにしても、30000語レベルの単語はわからないことが多い。moribundとか、わからない。初めて聞いた。英語ですか?


24:00―そろそろ眠い

一気に眠くなってきた。寝ます。でも、頭が覚醒して眠れない。そんな時には、睡眠薬を飲んで、眠くなるまで待つ。今日は買っていた本を読む。本の解説を見た。指導教員の名前が出てきた。世界は狭いなあ笑。本を読み進めているうちに、眠くなった。寝ます、また明日。


以上が1日。休日はジム以外で外に出るけど、平日はまずこの生活をしている。そうしていると、作業している時間がとても長い。朝のメール返信から、夜の読書まで、かなりの時間を作業に割いているが、自分としてはこれを「偉い」と思ったことも「忙しい」と思ったこともなく、ただ、趣味になっている。特に、朝にジムに行くのはおすすめです。朝は誰もいないし(流石にそれは『早朝』という条件付きで、僕の行く時間にはやたらとボディビルダーというべき人がいる笑)。以下、よく出る質問に答えていきます。


質問:誰かと会うことはあるの?

回答:あります。ただ、そういうイベントは休日にしています。


質問:ブログを書くときのコツは?

回答:書いている時だけ、Wi-Fiを切って、集中しています。


質問:これだけやって疲れない?

回答:続くものだけをやっているので、疲れたことはないです。


最近は、家庭教師が入ったり、夕方から会議があったりして、この生活を維持するのは難しくなっています。しかし、それらは良い知識のアウトプットになっていて、良い休憩になっています。ところで、コロナ禍になって、YouTubeでルーティン動画が流行ったりしたけど、ルーティンってあった方がいい。少なくとも、ルーティンがあることで落ち着く人もいるので。僕はこうして書いて、自分の1日が生産的であることに気づけました、よかった!

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