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【エッセイ】ボクが『完璧主義』から脱出する方法

はじめに
完璧主義は悪いものである。かつて「過労死」という言葉が言われてから、その「完璧主義」について、さまざまな意見が飛び交うようになったらしい。その議論を始めて、何年だろうか。ちなみに私にも、以前「完璧でないといけない」と思っていた時期があった。今回は、その時の経験をもとに、完璧主義の負の側面について書いていきたいと思う。

①完璧主義とは何か?

例えば仕事における完璧主義というのは「仕事において完璧の出来を目指す」ということだ。完璧ってなんですか?と問いたいけれどここでは問わないことにする(実はその「完璧とは?」ということが後々重要になってくる)。それについて、先日、友達と話す機会があった。

彼は昔、完璧主義だった。完璧な仕事をしないと0点と同じであると思っていたらしい。しかし、直感で僕は「それは違う」と思って彼に伝えた。これはもう3年くらい前のことで、彼は今、完璧主義を卒業してほどほどに手を抜けるくらいには仕事ができるようになっているとのこと。

官幣主義だった友だちの話

さて、完璧主義だと思っている人は、多くのことを完璧にしないややっていけないのだとか。人生を生きている感じがしないのだということ。

ここまで書いたが、実はかくいう僕にも、完璧主義の傾向があるのは自分自身でも知っている。もしかしたら、上に書いた「完璧な仕事をしないと0点になる」と言っている友達よりも、今、完璧主義の傾向が強いかもしれない。

②完璧主義を捨てるべき理由3つ

さて、僕の主張はこうだ。「完璧主義は今すぐに捨てるべし」なのだ。その理由は主に4つ存在する。以下、列挙していく。

①自分を認められなくなる

実は、これまでの経験上、完璧主義なのは「その仕事を初めてまもない人」であり「右も左もわかっていない人」が多い。

そういう人が「完璧な仕事をしよう」と言っても、無理があるのでは?と思っている。「その仕事がある程度できる人」にも完璧主義の傾向が見られることもある。つまり「仕事に余裕がない」という事実を「完璧主義」という理由で誤魔化しているのである。そうならば、自分でそれを認めてしまった方が早い。

②不適切なレッテルを自分に貼ることになる

実は、完璧主義の人は、仕事を高い精度でこなしてくる。文字通り完璧を目指しているからだろう。しかし、完璧な仕事なんてこの世に存在しないのではないだろうか。

例えば、世の中には、あれやこれは文句をつけてくる人、自分の思い通りにならないと拗ねる人などさまざまな「有害」となる種の人がいる。自分がどんなに完璧と思っても、そのような人々は必ずと言っていいほど、ダメなところの粗探しをする。100点の仕事をするということは、確実に不可能である。

自分が見た100点は、他の誰かから見た0点の場合だってあるのだから。なら、自分がベストを尽くせば良いのでは?と思う。

③100点の仕事も0点の仕事もない

完璧主義の人は、100点の仕事も、0点の仕事もあると思っていることが多い。しかし、仕事は成果物「だけ」で判断されるということはあまりないのではないか。

そのプロセスなど、周りの人は意外なほどに見ている。成果さえ出ればいい、というのは、確かにそうなのだが、あまり現実的ではない考えだ。つまり、あなたが何か仕事を始めた時点で0点ではないのだ。本当の0点は何も着手をしていない時である。何か進み始めているなら、それは理論上、0点ではない。0点の仕事はない。逆に、上に僕はこう書いた。

自分が見た100点は、他の誰かから見た0点の場合だってあるのだから。

そう、100点だと思うのは、自分の問題である。すなわち、これは「完璧」とは呼ばない。「自己満足」である。ならば「完璧主義の性格」ではなく「自己満足したい性格」という方が適切になるだる。他人はコントロールできない。確実に批判的な意見も返ってくる。ならば、100点はないのでは?と思う。そう、0点も100点の仕事もないのでは?と思う。

さて、先ほど、自分の市場価値について書いた。市場価値というのは自分が働いている市場において、どれだけの価値があるかということである。完璧主義の人は、まだ自分に余裕がない点で、あまり高くないと思われる。むしろ、それを認めた上で、さらに向上してけばいいのでは?と思う。

③完璧主義を捨てた方法

ここまで、完璧主義に関して、それがいかに害悪かどうかということについて書いた。

最後に、では、今、完璧主義の人は、どうやって完璧主義から脱出できるのか?ということを書いていこう。これは実際に僕が試した方法である。僕は「完璧主義ではなくて、毎日を楽しそうに生きている人」の真似をしてみることにした。

僕が選んだのは、2ちゃんねるの創設者であり、今話題の「ひろゆき」さんだった。

彼は今、フランスで余生のような生活をしており、たまに動画配信をして、世間で話題になっている。ひろゆきさんは毎日を楽しそうに暮らしている。

彼のネット記事で「ひろゆき 完璧主義」など検索して、さまざまな記事を読んでいた。ひろゆきさんの言葉はかなり現実的で、僕としては、心の中では「リトルひろゆき」を宿す感じで、完璧をやめてゆっくりしたいと思う。

誰だって構わない。自分がこうなりたいなという人を真似て、最終的に自分なりのスタイルを生み出すことが大事なのだ。この方法は、自分にとって、そこらの本を読んで実践する方法よりもよっぽどしっくりきた。

④最後に

このようなことを書くと「完璧主義」だからこそ頑張れたという主張が見られるが、それ「完璧主義」というよりは「自己満足」と言った方が近いと思う。100点の仕事もなければ、0点の仕事もない。ならば、自分ができる範囲でベストを尽くしている、毎日充実感があるという方がしっかりと幸せに生きられる感じがした。


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