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仕事で失敗をすることは自然なことだと思う

はじめに

今回は仕事で失敗するということについて、語ってみたい。よく日本では「失敗は悪」という風潮があるように思う。特に、先進国の中でも、日本は押し並べてその風潮が強いというデータもあるとか。そんなに失敗というのは悪いことなのか。失敗というのが、そんなに悪いならば、成功していることはそんなにいいことなのか。今日は、そんなことについて、考える機会があったので、ちょっとここに書いてみたい。

実のところ、失敗した仕事は何もしなかったのと一緒だという意見までいう人もいて、案外、そう思っている人は僕の思うよりも、圧倒的に多いということを知った(自分の身の回りにもいました)。結論としていうならば、それは暴論であると。そして、自分を辛くしかねないという点で、精神的に不健康になることでもある。総じて、失敗というのは悪という風潮があるように思えるが、なぜだろう。そして、なんでそういう暴論が出てしまうのだろうか。以下、説明をしていくこととする。久しぶりの投稿のテーマは「失敗と成長と、成功」について。

①成長という言葉について

まず、最初から仕事ができるならば「成長」という言葉は今ほど重要視されないのではないか。成長とかやりがいというのは、できないものからできるようになって、成長しているのであって。最初から成功続きならば仕事もその他の人生苦労しないだろう。

誰だって、最初は何者でもない状態からスタートする。その時に、全てのことができます、というならば、すでに何者かになっているはずだ。できないから、人はできるようになろうとして努力をするのだ。失敗していることが、悪とみなされるようならばそれは成長していない組織と言っていいだろう。

そして、そういう主張は、少なからず。個人の健康を害する。考えてみていただきたい。仕事が最終的に失敗しました。そして、上司から「君は何も仕事をしていなかったね」と言われたら、僕はその日に辞表を出すだろう。ここで言いたいのは、努力してもできないことはあるということである。だからこそ、その努力が報われるまで挑戦することが必要なのである。往々にして、失敗か成功かで判断する人は意外に研究室でもいてそういう人ほどうつ的な状態に陥りやすい気がする。何回も挑戦してやっとの思いでできるのが研究である。よって、研究をしている人間からすれば「0点か、100点か」というのは考えられない思考だ。

②再発防止策、考えていますか?


大切なのは、失敗した時に「再発防止策」を考えること。それも、失敗すると分かった時に、すぐ、だ。失敗しました、次から気をつけますという言葉を待っていない。「失敗したので〜〜するようにします」という言葉が僕はほしい。失敗から学ばない人が0点であって、失敗をするのは、全然構わないと思う。ちなみに、そういう失敗を0点扱いする人は一度、数学を学んだほうがいい。基本、数学は「〜〜という解放を考えて、ダメなら〜〜という解法を考える」という思考回路で解くことが必要である。しかしそれでも間違えることはある。何が言いたいかというと、全ての思考を集めて考えて、それでも間違えることはあるということである。むしろ理科や英語の問題でもそういう訓練はできる。

そこを補って、新しい可能性があるということを知って、次に活かしてどこかで成功がくればいいではないかと思う。失敗しないために、考えるのも大事で、それは大事というか、とても大事なのだけれど、失敗した時に、どういう可能性を考えて次に結びつければいいのかということはもっと大事だ。ちなみに、この場合は、失敗ではなく、ただのエラーだと思っている。だから、僕は学部生が実験に失敗しても「エラーだったね、次、どうすればいいのか、今すぐ考えて」ということにしています。失敗のないところに、成功はないのである。

③成功を過信しない

もちろん、成功したからといって、何でもかんでも、100点かというとそんなことはない。確かに、仕事に成功したのは事実。しかし、改善できる部分を見つけない人は愚かだと思う。完璧な仕事なんて滅多にない。成功しても、95点かもしれない。96点に伸ばす必要を放棄するのはもったいないと思う。あと、そういう失敗を悪とする風潮では組織は前進しない。もしかしたら(僕は正社員として勤めた経験がないのでなんとも言えないのですが)、給与のインセンティブは、成功して更なる成長を続けている人→成功した人→行動した人→何もしていない人の順番で与えるべきではないかと思う。

まあ、そんなことを書いて思うのは、今の時代、個人のライフサイクルの中に会社が組み込まれていて、会社が全てではなく、一部になっているということである。失敗を卑下しても、成功を過信してもいけないと思う。もっと、成長という言葉を大事にしたいですね。では、また!


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