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アフターコロナの就活(4)日目 ~UXデザイナーとの対話

今日は自分の職種とは直接関係のないクリエイターの集まるウェブ・ミートアップに顔を出した。UX(ユーザ・エクスペリエンス)デザイナーの、テキサス州オースティン在中、ウィリアム・N氏を招いた、題して「初心者とプロフェッショナルに向けたUXデザインの秘密」

いろいろと興味深い話を聞けた。いくつか抜粋させていただく。

「リクルーターはあなたの個性が会社のカルチャーにフィットするかどうか、あまり目立たない範囲で見極めようとしている。」

 面接で直接聞かれることはなくても、暗に面接する側は意識している事柄は確かにあるだろう。それについてこちらは答えを用意できなくても、質問の受け答えから「この人と一緒に働きたいかどうか」を向こうは知ろうとしている。自分の経験から言えば、リクルーターからインタビュー(もっと言えば仕事のオファー)をもらった時に、まず御礼を言えるかどうか、といったことでも向こうは気にしているようだ。


「UXデザイナーとしての役割は、問題に対してどのようにアプローチするか、その方法が大部分を占めているのである。

デザイナーとしての引き出しは、どれだけいろんなデザインを持っているか、だけではない。誰の意見をどうやって引き出すか、ユーザは一人だけの場合だけではないし、もっと言えばユーザの全ての意見を取り入れることは出来ない場合があるだろう。その時どうするか。

「ポートフォリオ(就職活動などに用いられる自分の作品の見本)に時間をかけすぎないこと。ポートフォリオのうち核となる部分にフォーカスすべし。」

 ポートフォリオは誰でも良く見せたいし、個人のウェブサイトは充実しているに越したことはない。自分の場合、履歴書だけで勝負していることが多いが、この機会にせめてウェブサイトを構築するのも悪くないか、と思ったりしている。しかし、そこに時間をかけるよりは例えば就活に使えるソーシャル・ネットワーク・サービスからの発信の方が効果的かもしれない。悩ましい問題である。

「ブレーンストーミングをする前に、あなた独りで考えてみる。」

 これは自分が最近まで勤めていた会社の同僚が実践していたことでもある。独りで考える時間を大切にしているようだった。確かに話し合いの中で、他の人の意見が良さそうに思えると、多くの人がそれになびいてしまう状態をあなたも経験したことがあるのではないだろうか。その状態になってから立ち止まって考える以前に、自分が話し合いに持ってくる意見をハッキリ形にしておくことが重要なのだろう。

「デザインの衛生状態に気をつける」

「例えばファイルに順序付けされた組織化された名前をつけるだけでも、長い目で見ればずっと作業がしやすくなるだろう。きちんと整理整頓することが重要で、やらないよりは今からでもやった方がいい。」

これは誰でも思い当たることがあるのではないだろうか。今まで参加したことのないグループで聴く話が、こんなにも自分の就活に応用できそうだったことだけでも収穫だった。

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