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もしオンライン・カンファレンスでプレゼンするとしたら。

オンライン発表会の視聴機会が急増して、気をつけたいことやツールによる違いがあることについて過去にも記してきた。


今日参加したのは、あるテクノロジーを基にした作品について発表し合うオンライン会議である。プレゼンテーションが複数同時にストリーミングされ、自分で選んだ発表を聴くことが出来る。同時に2つの発表を、2つのウィンドウで並べることも可能だ。この状況だとプレゼンテーションの仕方にかなり差があることに容易に気づいた。

発表者は従来の(オンラインでない)一つの会場で集まって行うプレゼンを念頭において準備してきている。パワーポイントで制作したスライドを見せながら、時にソフトウェアのデモを交える方法だ。デスクトップ上のコンテンツを順番に見せることに違和感はなかった。しかし改良できる点もいくつか見つかった。

パッと見て何について話しているのか分からない
オンライン会議では、発表に途中参加してくる人が、通常一つの会場に集まって行われる会議よりも多いと考えられる。途中入場した場合に、例えばエクセルの画面が映っていて「エクセルの中の数字について」話しているのか、あるいは「エクセルの数字を入力する方法について」話しているのか、すぐに理解するのは困難だ。デモのときでも画面の隅のどこかに、「何についてデモしているのか」分かる一文を付け加えておくと、途中入場してきた人に興味をもってもらいやすくなるのではないだろうか。


字が小さすぎる
オンラインでは常に最高の環境で視聴できるとは限らない。スライドの文字は誰でも気をつかって大きめのサイズで余白を入れると思うが、アプリケーションのウィンドウに表示された文字については、そのまま出力しても小さすぎる可能性が高い。そもそも発表用にデザインされていないからである。発表者が大きなモニタで作業していれば気が付かないかもしれないが、観ている人は小さなモニタの中でさらに小さいウィンドウで発表を観ている可能性がある。「自分が観ている環境の4分の1の大きさでも分かる」ぐらいが適当なのではないだろうか。

リハーサル不足
おそらく「家で働いている」ことが「他の人に見せて発表が分かりやすいかどうか」を確認するという(通常の発表会で事前に行われる)リハーサルを妨げているのだろう。みんな忙しいとはいえ、練習なくして満足のいく本番はない。例えオンラインであっても発表の場には違いない。特に自分がそのトピックについて初めて発表する場合、仮に自分の家族に見せてどんな反応が帰ってくるか試すだけでも、より発表を良くするためのフィードバックが得られるのではないだろうか。

自分がオンラインで発表する時がそう遠くない未来の気がしてきた。

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