見出し画像

vivolaが目指すもの

こんにちは、vivola代表の角田です。
弊社は絶賛、採用強化中なのですが、
そもそも「vivolaってどんな会社なの?」と思う方も多いと思います。
そこで、私のvivola創業の思いやなぜデータなのかについて
まずは話してみたいと思います。



不妊治療経験者から見たこの世界

今でも忘れない、初めての不妊治療クリニックの待合室

私は不妊治療を5年経験しました。
30歳を過ぎて結婚をして、本格的に治療を考えたのは33歳の時でした。

自己流妊活で上手くいかない中、
「早く検査してみた方が良い、俺も行くから」
と、背中を押したのは旦那さんでした。

彼から言われたプレッシャーに負け、軽い気持ちで
都心の一等地にある不妊治療専門のクリニックに予約を入れました。

クリニックの待合室は、とても静かで、
なぜか悪い事をしているわけではないのに、伏し目がちで待っている女性たちが沢山いました。

すると、診察室から出てきた方が、泣き崩れて看護師さんに支えられながら、別室へ移動していく姿が見えてしまいました。


同じように視界に入ったであろう待合室の他の人たちも、
見てはいけない暗黙のルールがあるように、何事もなかったようにスマホを見つめています。

私は、待ち時間にPC開いて仕事しよう!と意気込んで行ったものの、
その雰囲気にのまれてしまい、気持ちが落ちて仕事どころではなくなったのをとてもよく覚えています。

泣き崩れるのも明日は我が身、いや自分自身も今まさにそうだけど必死にこらえている、そんな方もその場に沢山いたと思います。
努力が必ずしも実を結ぶわけではないこの世界で、皆必死で戦っている。
そう感じました。

不妊治療に携わる人間として

先ほどの待合室で感じた気持ちは不妊治療を終えた今でも
強烈に私の脳裏に焼き付います。

今でも営業で医療機関へ訪問して、待合室で待たせていただき、
後ろの席から患者さんの背中を見ていると、
抱えている、とてもつもなく大きな負担を痛いほど感じます。

涙を流す人をゼロにはできないけれど、
「必ず、この世界を良くする」
という強い気持ちを胸に、
今日も事業と向き合っています。

そうすると、大きな軸ができるんです。
事業として、経営として、迷った時に
「それは、本当に患者さんのためになるのか」という問いに答えられるか。

これは、すごく大切な軸だと思っていて、
まやかしでない、言い訳しない、目先の利益ではない、
医療機関のその先にいる患者さんのためになる事業をするということ。

それにより社会全体が良くなっていくということ。

それを事業として成り立たせることがvivolaがするべきであるということ。

いつも立ち上げた原点に立ち戻ることで、
やるべきか、やらないべきかが見えてきます。
vivolaカルチャーとして今後も大切にしていきたいと思います。

データ解析でこの世界を変える

なぜデータ解析なのか

この不妊治療の世界の課題をあげると、本当に沢山あります。
身体的負担、精神的負担、金銭的負担。

精神的負担と言っても、仕事との両立やパートナーとの関係、治療をどこまで続けるのか、といった悩みなど、本当に様々です。

その中で、弊社はエビデンスのある、個人に最適化した治療が受けられる世界を作るために、データ解析を軸として事業を展開しています。


公的保険適用にあたり、標準化されたガイドラインはあるものの、不妊治療においては様々な因子があり、反復不成功症例などが一定数存在する中で、最適化するには個別の患者背景を見ていく事が重要だと考えているからです。

そのためには、妊娠有無だけでなく、胚盤胞や良好胚数を目的変数に置いて解析してみることや、患者年齢やAMHだけでなく、GnRH製剤の投与量や用法、トリガー時期、採卵結果など様々な因子をビッグデータから解析することで見えてくるものがあると思っています。

データもメンタルケア?

こういうデータドリブンな話をしていると、外の人から、
「vivolaはデータ解析を事業にしているけれど、患者さんのメンタルケアはしないのか」といった、半分「けしからん!」と言わんばかりの勢いで質問をされることがあります。

そこまで「けしからん!」と怒った様子はなくても、
「vivolaは医療機関相手にビジネスをしているんだね」(冷めた目)
みたいな(笑)

私は、メンタルケアをないがしろにしているつもりは全くありません。
むしろ逆で、とても重要だと思っています。
私自身も患者として経験して、痛いほど、不安や暗闇を知ってますから。

ただ、その課題へのアプローチ方法は様々あるかと思うんです。

我々がやっているデータ解析も、
患者にとって最適な治療が受けられて、あんな苦しみや暗闇にいる期間を短くできるのであれば、
もしくはその暗闇の中でも自分に合った治療を受けているという安心感を少しでも得られるならば、
それはメンタルケアとしての1つのソリューションになりうる
と、私は本気で思っています。

私が患者だった時に、何度も治療をやめようか迷いました。
「自分のような採卵7回目の人の妊娠率は?」
「桑実胚から胚盤胞の達成率が改善する治療は?」
このような事を聞いても当時は誰も教えてくれませんでした。

私は、何をよりどころに陰性の結果を受けとめたり、
今後の治療継続を判断したらいいのか、
「分からない」という状態が一番苦しかったです。
(その間に数百万円というお金が消えていく・・)


データだけですべて解決できるわけではないけれど、
年齢はもちろん、機械学習で様々な患者背景で
累積妊娠率を出せるようなアルゴリズムを作ると、
受けている治療の今の妊娠率の予測も立てられます。
それにより、例えば、妊娠率が5%の治療をしているのと、30%では心構えが変わりますよね。

頭でわかっていても、気持ちはついてこない事もありますが、
でも、わからないまま治療を受けていくケースほど、
「言われたままに治療を受けたのに」
「あんなにお金を使ったのに」
という他責の気持ちがその後の患者人生を苦しめる
のではと私は思います。

不妊治療をやりきった、主体的にそう思えるためにも、
治療を終えてもまだまだ続くその方たちの長い人生のためにも、
数字は治療を理解する1つの助けになると思います。

私たちは、不妊治療×データ解析の事業で、
その礎になるものを作ってると思っています。

この世界を一緒に実現してくれる仲間を募集しています。
ご連絡お待ちしております!

以下、弊社採用情報です↓↓
PdM、データサイエンティストを募集中です。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?